
機龍警察 暗黒市場
月村了衛
ハヤカワ・ミステリワールド
シリーズの中では一番おもしろかった。
突飛な展開が目立った前作に比べて、うまくまとめられていた。 ロシアの警察についてあまり詳しくないのが幸いしたのだが、違和感なくユーリの心境の変化が理解できた。 今までの作品が最新鋭のドラグーンばかりだったので、ある種俺つええになっていた感もあったが、今回は一概にそういうわけではないということも面白さを増した理由であるとも思う。
0投稿日: 2013.10.05
この空のまもり
芝村裕吏
ハヤカワ文庫JA
作者さんのファンなら買ってみたら程度の作品
プレビュー者の多くは作者の他作品を読まれた方のようで、馬が合う人だったのだろう。 今考えると、ニートが架空組織とはいえど、トップに君臨するというあらすじを見た時点で買うのを避けたほうがよかったように思う。それにネットの政治活動を見る限り中央集権な組織は流行らないだろう。
0投稿日: 2013.10.04
宇宙軍士官学校―前哨―1
鷹見一幸
ハヤカワ文庫JA
作者の年齢設定のミスの感が否めない
22歳にしては子供っぽさが目立つ言動が見られた。軍隊出身者なら年齢より大人びていると思うんだがこれじゃ入りたての大学生ってところだろう。 陸上自衛隊の本を読んだりして22歳の軍人がどういう言動をやるのかということを理解して書いたのか疑問が残る。
0投稿日: 2013.10.04
ダイナミックフィギュア(下)
三島浩司
ハヤカワ文庫JA
最初の設定をもっとうまく生かせなかったのだろうか。
無理やり人型ロボットを使わざるを得ない設定をより深めていけばよかったと思う。 外交の場面は作者の政治思想が見えているようで現実に戻され、完全に蛇足だった。
0投稿日: 2013.10.04
「日本史」の終わり 変わる世界、変われない日本人
池田信夫,與那覇潤
PHP研究所
氏の著を読んでより深く掘り下げたい人向け
池田信夫と與那覇潤の対論本。どちらも新自由主義的な思想の持ち主。以前與那覇と池田双方の本を読んだことがあり、それで気になっていたので購入した。参考になる話は多いものの、逆にいえば表層をなぞったような話が多く掘り下げていないと思う。私は橋下は登場後数年で死に体となり、大阪は結局元の木阿弥になるのではないかと考えている。なお、本文中にキリスト教過激派を捨てるための政策とあったが、私はユースバルジ(過剰な若年男子のはけ口)のほうが強いと考える。
1投稿日: 2013.09.27
アンドロイドの夢の羊
ジョン・スコルジー,内田昌之
ハヤカワ文庫SF
老人と宇宙を読んで面白そうと思った人向け
この作者の宇宙人観は前作同様に現代国際社会の生き映しですので、それについて肯定的に考えられる人はおもしろいと思う。 無理矢理『アンドロイドの夢の羊』にしてしまった感が否めなかったが、おもしろい結末ですよ
0投稿日: 2013.09.25
ふわふわの泉
野尻抱介
ハヤカワ文庫JA
たぶん野尻先生の最高傑作
元がラノベということもあり読みやすい本です。 発明から産業化という最も重要ではないかと思われる個所が省かれてしまっているので、そこがもったいなかった。
1投稿日: 2013.09.25
テラフォーマーズ 1
貴家悠,橘賢一
ミラクルジャンプ
バキ系の漫画が好きな人へ
昆虫系の特殊能力を有した人間が人間型ゴキブリと戦うといった内容。 ピクルやカマキリと戦っていた後期バキの流れを彷彿とさせられた。 骨格筋とかピルビン酸とかの科学的なことを考えないで読むんであれば面白い
0投稿日: 2013.09.25
ロスジェネの逆襲
池井戸潤
ダイヤモンド社
ドラマの半沢直樹の続きが気になる方はぜひ
おもしろかったです!
0投稿日: 2013.09.25
ダイナミックフィギュア(上)
三島浩司
ハヤカワ文庫JA
エヴァの影響を受けすぎ
最後の結末がいかにもセカイ系といった感があったのが残念だった。1巻は読みごたえがあったが、2巻は飛ばし読みをしてしまっていた。
2投稿日: 2013.09.25
