nakさんのレビュー
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中間管理録トネガワ(1)
上原求, 新井和也, 萩原天晴, 福本伸行 / コミックDAYS
サラリーマン(中間管理職)の悲哀w
6
福本伸行作、「カイジ」に登場する利根川氏を主人公としたスピンオフ作品で、カイジを読んでいることを前提として描かれています。また、福本氏本人が描いているわけではありませんが、絵柄に違和感は全くありません…。
この利根川という男、「賭博破戒録カイジ」(カイジの第一部)に登場する大手金融グループ帝愛という組織のナンバー2として登場し、カイジ達と相対するわけですが、名台詞のオンパレード、肝が据わった一本筋の通った悪役として人気キャラなのですが、この作品では・・・まあひどいw完全にキャラ崩壊しております。そもそも帝愛ナンバー2だったはずなのに、題名からして「中間管理職」w
最近の福本氏の作品自体、カイジといい、アカギといい、おかしな方向(ギャグ?)に向かっていますが、この作品は完全にそちらの方向にシフトしており、ある意味潔い作品となっています。 続きを読む投稿日:2016.08.24
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甘々と稲妻(7)
雨隠ギド / good!アフタヌーン
日々の成長を感じるつむぎの姿
3
あぁ、もう小学生になるのかとどこか残念な気持ちも持ちつつも、7巻の最後の卒園式の様子とランドセルを背負って、「いってきます!」の姿に、グッときてしまいました。
いつものようにほのぼのした展開の中にも…、子供の成長と教育を感じさせてくれるピリッとした味付けがされていて、ただの料理レシピ漫画ではないところは流石です。
それにしてもちょい役の小鳥の母親が今巻では妙に艶っぽいw 続きを読む投稿日:2016.07.23
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マージナル・オペレーション(6)
キムラダイスケ, 芝村裕吏 / アフタヌーン
新たなる依頼への戸惑い
3
表面上は感情の波が見られないポーカーフェイスを他者には貫いていますが、今回の依頼「も」悩み苦しんでいるようです。ことさら自分が抱えている子供たちと重ね合わせることの多い依頼だけにいつも以上です。
な…かなか複雑な事情を抱えた依頼で、いろんな意味で難易度の高い仕事になりつつあり、今巻では直接的な動きは無いもののアラタの頭の中では戦いが始まっています。次巻どう動くのか、期待しています。
続きを読む投稿日:2016.07.23
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ハイキュー!! 22
古舘春一 / 週刊少年ジャンプ
ライバル高!音駒巻
1
主人公の烏野高校の面子は数ページ(数コマ?)しか出ていないですが、音駒vs梟谷、vs戸美、いやー面白い!試合展開が面白くて、密度の濃い一冊になっています。
音駒で言えば、今まで目立っていた黒尾、リエ…ーフ、研磨達じゃなくて、リベロの夜久さん(表紙の人)がカッコイイ。他の連中は呼び捨てでもいいですが、夜久さんだけはどうしても、さん付けしたくなりました。
相変わらず少ないページ数での人物への性格付けが上手いです。これだけ登場人物が多いのに「どういうキャラだっけ?」ということがなくて、あまり混乱しないというのは何気にすごいことだと思います。
続きを読む投稿日:2016.07.17
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Over Drive(1)
安田剛士 / 週刊少年マガジン
世紀の大失速漫画(期待値が高かっただけに...)
2
DAYSをまとめ読みしたついでに同じ作者の本作を久々に読み返しました。実は私、この作品はあの「シャカリキ!」をも超える自転車漫画になると期待していた時期がありました。それぐらい熱かった。ただし、主人公…が文字通り最初のレースで坂を登りきるまでです。それ以降は坂道を転げ落ちるというよりも、崖に垂直降下する勢いで失速してしまいました。なぜ急にあんなに登場人物を増やしたのか。感情移入もできないうちからそれらのキャラの掘り下げを行うことで増長な展開になり、いまいち盛り上がらないレースをダラダラ続けた結果、結局打ち切りという...、どうしてこうなってしまったのか今だに理解できません。本当に心の底から残念だったと思った漫画です。 続きを読む
投稿日:2016.07.05
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DAYS(17)
安田剛士 / 週刊少年マガジン
1巻から現時点で既刊している17巻まで一気に読みました。
3
最初の頃の感想になりますが、キャラの性格付けと笑いのセンスが少々イタいと感じたことと、また、肝心のサッカーの場面も作者なりのサッカーに対する美学、こだわりは感じるのですが、それが表現しきれていないのか…、主人公の泥臭いプレイは好みではあるものの、サッカーのロジックを感じさせるようなサッカー漫画としての魅力はあまり感じませんでした。
と、結構ひどい事を書いていますが、このように最初のうちはあまり良い印象は無かったです。それでもストーリーは嫌いではないですし、なにより主人公のひたむきさ、献身、まわりにエネルギーをを与えてくれる向上心と泥臭さには魅力を感じ、どんな風に成長していくのかが楽しみで結局17巻まで一気読みしてしまいました。
読んでいく内に、キャラの性格付けの部分については「味」として慣れましたし、笑いの部分はもうこういうもんだとスルーできるようになりました。サッカーのシーンも主人公の成長に合わせて、またその他のキャラへの感情移入が進むにつれて、徐々に面白くなってきています。
それにしてもろくに運動もしていなかったサッカーど素人の主人公が全国優勝を狙うようなサッカーの名門校で1か月でレギュラーの座を掴むというのはちょっとやり過ぎで、精神面での厳しさとそれによる爆発的な成長への兆しは丁寧に描かれていますが、走ってばかりでいつボールを扱う技術を向上させたのかの描写がほとんど無いのはいかがなものか、とは思いましたが、まあ面白いからいいのかな?どうもこの作者はスポーツ初心者の主人公が試合でいきなり活躍する展開が好きなようです。 続きを読む投稿日:2016.07.05