
セブン☆スター(1)
柳内大樹
ヤングマガジン
良作の予感。読み続けていこうと思います。
少しとぼけた主人公:川谷卓三を軸に、2年前にとある事件を解決すべく、街のトップで結成された一夜限りのチーム『セブン☆スター』の面々が繰り広げる物語・・・ いわゆる不良漫画に近いノリですが、主人公や登場人物の複雑な家庭環境も描きつつ、街に渦巻く犯罪に立ち向かおうとする彼らのカッコよさは、なかなか良作の予感です。 まだまだ序盤なので、物語は大きく進んでいませんが、絵やキャラクターの雰囲気も良いので、しばらくは読んでいこうと思います。 主要な登場人物の名前は昔の俳優からとられています。主人公が川谷 拓三なのが、ちょっといいですね。
0投稿日: 2015.05.14
ザ・ファブル(1)
南勝久
ヤングマガジン
『なにわ友あれ』のようなまったりとした展開。
“寓話(ファブル)”と呼ばれる天才殺し屋が主人公です。第1話ではその凄さを見ることができます。 ただ本編では“殺し屋”として、ゴルゴ13のようにひたすら依頼をこなすわけでもなく、 社会勉強と称して、いつの間にやらまったりとした“一般人”としての生活を過ごし始めたところです。 まだ始まったばかりなので、これから佐藤(仮)兄妹がどのような渦に巻き込まれるのか? はたまた、まったりとしたまま連載が終了するのか、予断を許しません・・ 前作『なにわ友あれ』のように、作者の独特の関西のノリやテンポが炸裂していますが、私個人は大好きです。主人公:佐藤(仮)の少しとぼけたところも面白いですね。 『なにわ友あれ』や『ビーバップハイスクール』のように日常生活に潜むさりげないギャグが好きだった方にはぴったりと思います。 PRS-T3S:ちょっと暗い感じがしていますが、十分に読めました。 XperiaZUltra:非常に見やすかったです。
4投稿日: 2015.05.14
VF-アウトサイダーヒストリー- 1巻
林崎文博
ヤングアニマル
残念です。
この漫画、最初の方の巻は非常にテンポよく、かつお色気ありで良作かな?と思いましたが、中盤の巻あたりからもやもやが・・・・。 某カラスのヤンキー漫画と設定からストーリーから同じになってきています。 もったいないですね。 絵は終盤になるにつれてうまくなり、私個人は好きなタッチでした。 某漫画を読んでいない方は、違和感なく最後まで読めると思います。それだけになんとなく残念です。
0投稿日: 2015.05.14
火の鳥(5)
手塚治虫
手塚プロダクション
火の鳥の中でも名作中の名作がここに。
火の鳥 鳳凰編が収録されています。 私個人は火の鳥の中で、この話が最も好きです。 生きるとは何か、そして生きているとは何か、火の鳥の根源となる主題を我王、茜丸の2人を軸に、簡潔にかつ、鮮明に描かれています。 手塚治虫の円熟期に書かれた作品だけあって、ストーリーもさることながら表現力豊かな描写には度肝を抜かれました。これが40年も前の作品とは考えにくいほどです。 まだ読んだことない方は、鳳凰編が収録されている5~6巻だけでも一度読んで見てはどうでしょうか? お勧めします。 余談ですが、火の鳥のなかで、本作が唯一ファミコンのソフトとして販売されていました。 このソフトを友人から借りたまま実家に置いてあるのを、このレビューを書きながら思い出しました。 あぁ・・・あの頃に帰って彼に返してあげたい・・・ PRS-T3S:やや文字、絵ともにぼやけているような感じですが、十分に読めると思います。 XperiaZUltra:非常に読みやすかったですが、コマ割りが小さいせいか、小さくて読みにくい箇所がいくつかありました。
0投稿日: 2015.05.13
センゴク外伝 桶狭間戦記(1)
宮下英樹
ヤングマガジン
これは是非読んでほしい。
ヤングマガジンで連載しているセンゴクシリーズの外伝です。 センゴクシリーズの主役は千石秀久ですが、本作は太原雪斎、今川義元と織田信長の3人を軸に、桶狭間の合戦まで描かれています。 他の方のレビューでも書かれていますが、『太原雪斎と今川義元』また『織田信長と生駒氏』を掘り下げているものが少なかったので、非常に興味をそそられました。 特に本作の今川義元がカッコいい。見た目も中身もカッコいい。太った公家のイメージが強かったので、これは斬新でしたね。本当に殺されるのか?という印象を持つキャラクターでしたので、最後の方はちょっと??という感じでもありましたが、読み終わった後では、これはこれで素晴らしい描写だったと思いました。 作画も迫力があり、またストーリーも流れるように進むので、あっという間に5巻を読み切りました。 センゴクシリーズにご興味のある方は、まず本作を読んでみてはどうでしょうか。 宮下英樹先生の力量がすべて出ている作品だと思います! 第1巻は方菊丸(今川義元)の幼少期から大名に駆け上がるまでを収録しています。 PRS-T3S:非常に読みやすかったです。全巻、これで読みました。すこしだけですが、明るめに設定したほうがよかったです。 XperiaZUltra:これも非常に読みやすかったです。
2投稿日: 2015.05.13
ヤング田中K一
田中圭一
イースト・プレス
馬鹿馬鹿しい・・・が・・・
内容は手塚治虫をはじめ、昔の漫画家の画風を真似たややHなパロディを混ぜつつ、作者がおもちゃ会社に勤めていた時の生々しい話や作者の知人との下ネタ満載のやり取りがメインです。 正直、馬鹿馬鹿しいです。自分も魔がさして買ったとしか思えない内容です。 この作者のファン、またはお金に余裕がある方以外では、おもちゃ業界に勤めていた方なんかは 読めるかもしれませんね。 ただ、作者がおもちゃメーカーの営業をしていた時のこぼれ話は面白かったです。これの話がもうちょっとあればよかったかなぁ・・・ 私は技術職ですが、営業職って大変だな、体育会系のノリって大変だな。営業職の方々に日々感謝しつつ、自分も頑張ろうと思いました。そんな感じで★2つ。 PRS-T3S:何故か読みやすかったです。 XperiaZUltra:こちらも読みやすかったです。
0投稿日: 2015.05.13
ああ播磨灘(1)
さだやす圭
モーニング
格闘技系の漫画に近い相撲漫画の王道!
学生の頃、近くの食堂に置いてあったのでよく読んでいました。 懐かしくなり、電子書籍版を全巻大人買いしてしまうという暴挙に。なんともはや・・・・ とはいえ、ストーリーは秀逸です。 播磨灘が横綱になって最初の土俵入りで、双葉山の69連勝を超える。負ければ即引退と宣言し、他の力士たちが血眼になって播磨灘に挑んでいきます。 出てくる力士のキャラが立っており、壮絶な相撲が繰り広げられます。 格闘技系の漫画が好きな方は、結構読めると思います。 1~2巻はキャラ設定が確立していなかったのか、播磨灘が陽気に喋っており、不思議な感じがしました。(この辺はゴルゴ13と同じような感じですね) しかしデューク東郷のように、巻数を重ねるごとに凄みを増す播磨灘。そしてそれに立ち向かう力士たち。素晴らしい世界観です。 後半は対戦もマンネリ化してきて、さらにストーリー・播磨灘自身も暴走気味になりますが、20巻までは電車道よろしく、あっという間に読み切ってしまうと思います。是非、1度お読みください。 PRS-T3S:読みやすかったです。基本、これで読んでいました。 XperiaZUltra:非常に読みやすかったです。
0投稿日: 2015.05.13
鳥人大系(1)
手塚治虫
手塚プロダクション
これぞ、手塚治虫流 猿の惑星?
鳥人大系は、猿の惑星に近いお話。 猿ではなく、あることから鳥が知能を持ち、人間との生存競争をはじめ、それに勝ち、新たな文明を開く。 そこから破滅までの物語をユーモアあふれる手塚治虫ワールドで進みます。 人類の破滅については、火の鳥のような目も当てられないほど悲惨な展開ではなく、ライトに描かれていますが、最初から最後まで上手く伏線を回収しつつ完結します。 2巻ですが読みごたえはあったと思います。 私は手塚治虫の作品をよく読みますが、鳥人体系は、その中でも評価すべき作品であると思います。 PRS-T3S:文字が小さく潰れていて読みにくかったです。 XperiaZUltra:比較的読みやすかったですが、他の漫画と比べると読みにくい・・・
0投稿日: 2015.05.13
サバイバル(1) 日本壊滅
さいとう・たかを
リイドブンコ
古いのに古くない・・・
本作は1976~1978年に連載された漫画の復刻版です。 巨大地震によって、取り残された少年サトルが、過酷な環境で生き抜き、そして家族を探す旅の中で 色々な人や場面に遭遇する、さいとうたかをの名作でもあります。 出てくる服装、電子機器、髪型などかなり古いですが、サトルが学んでいくサバイバル術は アボリジニなどの自然と共存する人たちの文化が使われているため、古いようには感じません。 1巻では、初めてのサバイバルに途惑う少年サトルにイライラすると思います。 ですが、少しずつ知恵を蓄えていく彼の姿にいつしか自分を投影できるようになると思います。 年齢を問わないかなりの良作です。是非読んでみてはどうでしょうか?
0投稿日: 2015.05.13
王莽
塚本青史
講談社文庫
あまり知られていない『新』という王朝
中国の王朝で前漢と後漢の間にあった『新』という王朝を作った王莽の話です。 この小説は、『新』という王朝の成立から滅ぶ直前までを、王莽の人生を軸に語っています。 歴史小説らしく、非常に丁寧に書かれていますが、少々描写や語句が難しく、私個人は読解力と中国の歴史の知識が必要だったなぁ…と感じました。 ただ王莽は日本ではあまり知られていない人物ですが、史上初めて帝位の簒奪を遂げた人物です。 是非この機会に読んでみてはどうでしょうか? PSR-T3S:なぜか文字が薄く、非常に読みにくかったです。 XperiaZUltra:読みやすいですが、少し文字が薄く感じました。
0投稿日: 2015.05.13
