
ターゲット・アメリカ
スコット マキューエン,トマス コールネー,公手 成幸
ハヤカワ文庫NV
続編はないと思ってたが・・
前作のレビューは、続編はないと思い込んで書きましたが、こんなに早く出てくるとは意外でした。しかし、読書の順番待ちでしばらくツンドク状態で、読み遅れはしたものの、この作品も外れなくおもしろい。今回も主人公(だと思う)のいないシーンが盛り上がる。とは言え、単なるドンパチではなく、起こりうるリアルな恐怖が題材で、またそれを作者は見事にシミュレートしていると思う。最後は泣けます。楽しい話では決してないが、お楽しみに。
0投稿日: 2017.07.24
女帝の名のもとに ファースト・コンタクト 下
マイケル R ヒックス,中村 仁美
ハヤカワ文庫SF
横暴な異星人
自分達の満足のためにレベルを落としてまで闘いを続ける上から目線の異星人に、必死に抵抗し反撃する。プレデターみたいな種族と宇宙で戦うとこんな感じになるかもしれない。今後異星人のルールで戦いつづけるのか、それとも逆手にとって反撃するのか、作者の選択はいかに。続編に期待するが、本気を出せば負けるのに決まっているので、これからのストーリー展開が楽しみです。
0投稿日: 2017.07.01
暗黒の艦隊──駆逐艦〈ブルー・ジャケット〉
ジョシュア ダルゼル,金子 司
ハヤカワ文庫SF
頑張ってるようです
主人公の艦長はアル中、老朽化した宇宙駆逐艦に素行の悪い船員、指令を与える宇宙軍の将校も腐りきっている。意味不明の任務で謎の異星船が植民星を侵略しているところに遭遇し、交戦、戦闘を通じて艦長の指揮のもと乗組員が奮戦する。日本企業をルーツとする謎の団体が出てくるので、ちょっと親しみを感じる。全体的に作者の頑張りを感じる。三部作なので次も読んでみようと思う。
0投稿日: 2017.06.21
Gマン 宿命の銃弾(下)
スティーヴン・ハンター,公手成幸
扶桑社BOOKSミステリー
最近のハンター物
スティーブン・ハンターは最近ケネディとかジャック・ザ・リッパーとか、本書ではギャングと、歴史上の人物、出来事を題材に著作しているようだ。本書の冒頭は、ボニーとクライドの最後から始まるが、映画でボニーとクライドが蜂の巣にされるシーンが思い出されつつ物語に入り込んでしまう。また、ボブのおじいちゃんのチャールズの話という新しい主人公の登場と、その謎めいた過去がページをめくらせれくれる。最終的に謎が説き明かされるが、読者にしか明かされなかった謎がチャールズの物悲しさを増幅する。チャールズものはこれが最後かもしれないが、再登場を期待します。
0投稿日: 2017.05.15
強行偵察 宇宙兵志願 2
マルコ クロウス,金子 浩
ハヤカワ文庫SF
文句なしにおもしろい
主人公がいわゆる歩兵だが、戦闘の地上官制をする役割を担っているため、宇宙空間を含め戦闘全体がある程度見渡せるので、単なる局地戦ではない視点で楽しめる。敵は二種類で、互角に戦える同じ人類と、殆ど歯が立たない異星人。また自国内では内戦さえ有る状態。異星人には負けつづけ、ジリ貧状態。本書では最後に僅かな希望と同時に落胆があり、自作品が翻訳されるのを渇望させられる。翻訳されないと、原書で読まないといけない本がまた増えて困ります。
0投稿日: 2017.01.04
レッド・ライジング2 黄金の後継者 下
ピアース ブラウン,内田 昌之
ハヤカワ文庫SF
予測を裏切るストーリー展開
読みはじめると止まらない面白さ。次はこうなるダロウを裏切られ、それが更にページをめくらせる。本書のラストは驚愕のエンディングで、続刊の発売が待てない。久々に原書で読もうかと思っています。
0投稿日: 2016.12.20
喪われた巨大戦艦
ヴォーン ヘプナー,中原 尚哉
ハヤカワ文庫SF
スペースオペラッぽいストーリー
どちらかというとスペースオペラのような物語です。科学的描写などの細かい所を気にしなければ一気によみきれますので、好みのシリーズ物の次巻の発売を待つ間の繋ぎによさそうです。
0投稿日: 2016.10.09
遠隔機動歩兵 -ティン・メン-
クリストファー ゴールデン,山田 和子
ハヤカワ文庫SF
B級映画できそうな
B級映画好きにはたまらんかも。ティン・メンが撃つ銃は弾が無くならない。敵のロケット砲も人数もいくらでも出てくる。エンターテイメント的な軽さがある。
0投稿日: 2016.06.12
孤児たちの軍隊5 星間大戦終結
ロバート・ブートナー,月岡小穂
ハヤカワ文庫SF
姉妹本は出るのか?
二年ほどかけて読み繋いだシリーズが終わりました。変人ヒブル大佐と主人公のコンビはおもしろかった。二年もかけて読むより5冊一気に読みたかった。続編のような姉妹本が有るらしいので、これも出版願いたいが、主人公やヒブル大佐はなくなったあとの話だと思うので、さてどんなストーリーか興味がわきます。
0投稿日: 2015.12.10
ラスト・タウン―神の怒り―
ブレイク クラウチ,東野 さやか
ハヤカワ文庫NV
予想外でした
三部作ですが、一作品という感覚で第一部から第三部まで一気読みしました。実はあまり期待せずに読み始めた作品でしたが、最後の一行を読んだ時、思わず「オゥ」と声をあげていました。いろいろな要素が盛り込まれ、いろんなストーリーの分岐を想像しましたがほとんどの予想を裏切ってくれたので、大満足です。
2投稿日: 2015.09.21
