元伯爵令嬢で訳あって平民として暮らしているヒロインが、過去に因縁のある苦労性で努力家の王子の下で働く。彼女に想いを寄せる義理の弟も登場。背景は至って王道なのに、ベタなラブストーリーになかなか進まないのは、有能な会計士で行動力のあるヒロインのせい。王子と一緒にハラハラドキドキ！続きがとっても気になります！

賢さと純粋さ、思いやりと少しの狡さを併せもったヒロインが美しすぎる魔物たちと、美しい妖精、美形の上司に守られてながら美しい異世界に少しずつ馴染んでいきます。美の暴力…と言いたくなる程の美しさの洪水。独特の表現と言葉のリズムにズブズブと沈められていきます。

ずっと悪役だと思っていたあの人がまさかヒロインにとってかけがえのない人だったなんて！まんまと騙されて悔しいというより、面白さが勝って続きが知りたくて、きっとハッピーエンドだよね？とドキドキしながら読み進めてしまいました。

ヒロインを暖かく見守る人々と、健気に前向きに頑張るヒロイン、彼女にメロメロな夫にもほっこりしますが、この巻からの注目は何と言ってもピイちゃんとアインスのやりとりです。ピンチに直面してさらに力に目覚めていくヒロインにも注目ですが、基本的に悪い人が殆ど出てこないので、楽しく読んでいます。

冷たい細雨がそぼ降るなか、美しい庭園から目が離せず、家に帰れずにいるような気持ちになる話。純粋であやうく、それでいてどこか逞しいヒロインを、災害レベルの強く美しい魔物が溺愛する。不思議な世界観と相まって初めての感覚です。

みんな異能があるのに、それとは関係なくのほほんと仕事している。ちょっと嫌な人はいたりするけど、悪い人は出てこない。お腹の空き具合が分かる人と、星野さんが入館証を失くしたときの話が好きです。こんな人たちの会社で働きたい〜

アニメ化もいいですね。思ったのと違う、というパターンもありますが。 異能の話なのに、みんな仲良しで、ソフト開発の会社っぽいのにほのぼのしていて、癒されます。星野さんと藤原さんカップルのお散歩デートが３巻で読めるのを楽しみにしてます♪

フィカルの謎は深まるばかり、スミレとフィカルの仲は前進したの…か？意味深なやり取りの解説はないまま読者は置いてきぼり…なのに最終巻とは。 でもやっぱり注目はジャマキノコ！意味が分からないのにすごい存在感！躾後の変身は見逃せません！

異世界転生ではなく、転移。ヒロインはチート能力もなく転移後３日彷徨うという妙なリアルさ。健気にコツコツ努力して異世界に馴染んでいく。イケメン勇者（？）は謎だらけだけど、出てくる色んな竜たちは可愛くて、ほのぼのします。子どもと竜が手を繋いでいるシーンが好きです♪

弱気なヒロインが自分の家族はもちろん婚約者から、その家族からも愛され、大切にされ、守られながら才能を開花していく。どうしてそんなに愛しいのか、侯爵令息の婚約者は心の内を読者に教えてくれる。そのセリフがとても好きで何度も読み返してしまう。悪役令嬢が冷遇されないので安心して読めます♪