Reader Store
ステフさんのレビュー
いいね!された数30
  • おかしな遺産

    おかしな遺産

    シャーロット・マクラウド,戸田早紀

    創元推理文庫

    懐かしのボストン ビーコン・ヒル

    シャーロット・マクラウドのセ―ラシリーズの最新刊を電子書籍で読めるなんて!こんな楽しみもあるんですね。 「盗まれた御殿」に出てきたドロレスが思わぬことになってしまって・・・いつもの登場人物が出てきたり、または噂の上で出てきたり、しっちゃかめっちゃかですが、何故かほっとしてしまう世界です。 20年ぶりぐらいで読むことができてとても嬉しかったわ~ また続けて翻訳お願いしますね!

    3
    投稿日: 2015.09.03
  • 土漠の花

    土漠の花

    月村了衛

    幻冬舎文庫

    生きて帰れるのか

    ジビチへ行く自衛隊の方々はどのような覚悟で行かれているのでしょう。 ソマリア国境の紛争地帯で墜落したとみられるヘリコプターを捜索するという任務から物語りは始まります。 フィクションとはいえ、ソマリアに大量の武器が有るのは本当なのでしょう。日本にいる私たちには見たこともない武器が使われます。この地では人の命は・・・とても軽いのです。 実戦は初めてという自衛隊員達に、みんな生きて帰ってきて!と祈りながら読み進みます。でも敵を倒さないとそれは実現しません。自衛隊員はそれぞれ個人の事情がありながら、それでもなお使命を全うする強い気持。 とにかく熱い熱い「土漠の花」 5時間の一気読みでした。 読後も首相施政方針演説のこの時期、いろいろ考えさせられます。

    5
    投稿日: 2015.02.14
  • 偉大なる、しゅららぼん

    偉大なる、しゅららぼん

    万城目学

    集英社文庫

    琵琶湖へ行きたくなるよ!

    万城目学さんの著作の中でも一番です! いつも普通のような人達が、本当は普通ではない!と信じ込まされていきます。 まさか~と思いますが、琵琶湖という日本一の湖には図りしれない力があるように思えてきます。 こんな一族がいるの・・・かも。 ところどころでクスッと笑わせ、ドカンと爆笑!!楽しいファンタジーでした。 万城目さんの中では今迄で一番良かった♡ 近江八幡の水郷めぐり・・・行きたいなぁ。とてもとても楽しい作品でした。

    9
    投稿日: 2014.04.16
  • 解錠師

    解錠師

    スティーヴ・ハミルトン,越前敏弥

    早川書房

    一途な少年の思い

    久しぶりに翻訳ミステリーの良いのに当たりました! 少年は幼いころの悲劇から話すことができなくなってしまって。 孤独の中、解錠に囚われていってしまい、彼の意思とは関係なく鍵を開けなくてはならなくなって・・・・それは彼女のため。圧迫される心理と鍵を開ける切迫さがリンクします。 とにかく一気読みです。翻訳もとても素晴らしい。 ミステリー青春小説。大好きな本になりました。

    2
    投稿日: 2014.04.15
  • 清須会議

    清須会議

    三谷幸喜

    幻冬舎

    舞台のよう

    映画は見ていないのですが、舞台中継を見ているようでした。 歴史上の事実なので、どうなるかわかっているのですが、それぞれの人が信長無き後を有利に進めようと試行錯誤。柴田勝家が可哀そうに思えてしまうのは、その後を知っているからなのか? とにかく面白い!

    0
    投稿日: 2013.12.27
  • 図書館戦争 図書館戦争シリーズ(1)

    図書館戦争 図書館戦争シリーズ(1)

    有川浩

    角川文庫

    本を守る

    近所にある図書館に、大好きな本がどこにあるかわかっている人には、はまる要素は大有りです。 有川さんは図書隊をどのように考えついたのか・・・。さすがです。 べたべたの恋愛も有川さんのは許せるから不思議です。シリーズ全読み必至! 映画を見逃したのでDVDで本棚の間を武器を持って走る様を見てみたいです。

    4
    投稿日: 2013.12.27
  • クリスマスのフロスト

    クリスマスのフロスト

    R・D・ウィングフィールド,芹澤恵

    創元推理文庫

    むさくるしいおじさん刑事

    見事なページターナーな作品です。終わりまで読まないと寝られません。 毎日事件がいっぱい起こり、フロスト刑事が事件関係者に聞きにだけで一日があっという間に過ぎてしまい、そして警察組織で待っている人が大勢いるフロスト刑事の書類は・・・あとあとになってしまう。邪魔くさい事をとことんやらずに過ごす腕はさすが。そのたくさんの事件をうまく全てを終結に持っていく書き方はよく考えてあります。 妻に先立たれて、むさくるしいおじさん刑事ですが、最後の犯人への心の寄せ方は泣けてきますよ。

    1
    投稿日: 2013.12.27
  • 僕は自分が見たことしか信じない 文庫改訂版

    僕は自分が見たことしか信じない 文庫改訂版

    内田篤人

    幻冬舎文庫

    シャルケで存在感!

    もうドイツに渡って4年目。古豪でレギュラーを取ることは簡単ではないのに、何気にやっているのは本当にすごい。最近は守備をすごくがんばっているのが、試合ごとにわかります。 ブラジルW杯までに彼の心の内を読んでみて!まわりの人達も自然に暖かい目になって応援したくなりますよ。

    1
    投稿日: 2013.11.29
  • 塩の街

    塩の街

    有川浩

    角川文庫

    大事な人の為に

    さすがページターナー有川浩さん!デビュー作からどんどん進む展開ですね!そして願っているように、みんなががんばってくれます。強くて優しい理想の男性像!お見事です。結局夜中までかかって読み切ってしまいました。

    4
    投稿日: 2013.10.30
  • 特捜部Q―檻の中の女―

    特捜部Q―檻の中の女―

    ユッシ・エーズラ・オールスン,吉田奈保子

    ハヤカワ・ミステリ文庫

    一瞬の事故から・・・

    檻の中の女 両親を亡くし、弟も不自由な体になってしまったのに懸命に生きる彼女。 被害者がおかれた過酷な状況、解けない謎と怒りは一つずつしか進まない。 カールとアサドに最後はなんとか間に合って!という悲痛な願いだけに!後半はいっき読みです。

    1
    投稿日: 2013.10.23