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アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉
小倉広 / ダイヤモンド社
さあ、あなたも人生をシンプルに
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「嫌われる勇気」を読んで、アドラーに興味を持ち、この本を読みました。
「嫌われる~」では、アドラー心理学の全体像をわかり易く理解することができますが、この本では、さらにそのエッセンスをシンプルにわかり…やすく知ることができ、また、すぐにでもその考えが実践していけるようなつくりになっています。とはいいながらも、性格を変えるには今までの人生の半分の時間が必要ということですから、すぐすぐ性格ががらりと変わるわけではないですが、ちょっとずつでも考え方を変えていくことができれば、もっと人生をシンプルにできるでしょうか。 続きを読む投稿日:2014.04.07
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検証 財務省の近現代史~政治との闘い150年を読む~
倉山満 / 光文社新書
財務省とはこういうところだったのか。
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「デフレ不況下で恒久的増税を行うこと」は誤りで、増税は大蔵省(財務省)百五十年の伝統に反する行為。これが本書冒頭の言葉。しかしながら、読み進めていくうちに、頭の中は疑問符だらけ。
本書は、大蔵省・財務…省が自ら語っている記述を軸に進められる、いわゆる「大蔵史観」。大蔵省の書く正史に、大蔵省の都合の悪いことが書かれるはずもなく、「真実の大蔵省の物語」とあるが、それは大蔵省の言い分にすぎない。
衆議院を「天敵」とするという言葉が出てくるが、それはすなわち国民が「天敵」ということ。それが大蔵省の本音。
冒頭の「増税は伝統に反する」だが、大蔵省が進めた酒・たばこの値上げは「増税」ではないのか?
大蔵省が最も頼りにした大平が掲げた「一般消費税の導入」は「増税」ではないのか?
斎藤次郎がしかけた国民福祉税導入は、増税ではなかったのか。
「あらゆる苦難を乗り越えた武藤のキャリアが踏みにじられた」?そんなこと一般国民にとってはどうでもいいことでは。
著書の最後に、大蔵省の本など書いて大丈夫か、と心配されたとあるが、これだけ大蔵省を礼賛しておけば、大丈夫だろう。
なぜここまで大蔵省の肩を持つのか。筆者は筋金入りの反共(筆者の反共思想は、この著書の中にも頻繁に現れる)で、執筆当時は民主党政権が脱官僚の政策を進めていたことが一因か。
大蔵省(財務省)が何を考えているか、についてはよくわかる本。 続きを読む投稿日:2014.03.11
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経済は世界史から学べ!
茂木誠 / ダイヤモンド社
世界史の理解が進む本
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高校で世界史を学ばなかったため、理解が足りなかった部分が、この本によって、理解することができた。
ただ、現在の都道府県と江戸時代の藩とを比較した章については、納得できず。地方交付税は、本来的に地方の財…源であり、国から「支給」されているものではなければ、「赤字の補填」でもありません。 続きを読む投稿日:2014.02.24
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日本史の謎は「地形」で解ける
竹村公太郎 / PHP文庫
「謎」?
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読み物として読むには面白い。
著者は自説に対して自信満々だが、「あまたある説の一つ」として楽しめば良し。
溜池の章に出てくる「ダム」の話は、民主党政権に対する痛烈な皮肉。さすが元国交省。投稿日:2014.02.18
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地球を斬る
佐藤優 / 角川文庫
外交におけるインテリジェンスとは
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外交におけるインテリジェンスの重要性について学べる書。
過去の経緯からか?外務省に対する批判が多い。
前半は筆者の得意分野であるロシアの話題が中心。
普段ほとんど接することのない、ロシアの話題はとても…興味深い。
また、最近設置された日本版NSCの事務方トップになぜ谷内氏が就任したのか。
著者曰く、芯のある外交官であり、また、当時から安倍首相と非常に近しいことが、この書で初めてわかった。
平成6年雑誌連載ではあるが、教えられることは多い。 続きを読む投稿日:2013.12.13
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劣化国家
ニーアル・ファーガソン, 櫻井祐子 / 東洋経済新報社
国家が「劣化」するとは
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繁栄を謳歌してきた西洋文明がなぜ「劣化」してきたか。
本書はその理由として「民主主義の赤字」「規則の脆弱性」「法律家(法律ではない)の支配」「非市民社会」の四つについて、
昨今の金融危機や弁護士などの…法律家だらけの議会、国家の過剰な市民社会への介入などの具体例から、その問題点を解き明かす。
制度が「劣化」することで国家が「劣化」する。Changeを掲げたオバマ米大統領でさえ、「劣化」の呪縛から逃れられていない。
続きを読む投稿日:2013.11.28