
萌えて学べる!! 思想コレクション ○○主義、○○イズムを擬人化!
吉岡友治
KANZEN
よく聞く○○主義て何?って方に
いわゆる萌え本。電子書籍だと買いやすいができれば10インチタブレットなど大画面で見る方が読みやすい。 ○○イズム、○○主義など人格化(○○主義とは仲良しなど)して分かりやすい説明と誰が提唱者で代表著書は何かなどが紹介されており、学習のとっかかりには大変便利。
0投稿日: 2016.03.10
我妻さんは俺のヨメ(1)
蔵石ユウ,西木田景志
週刊少年マガジン
シリーズ前半は大変良いのに……。もったいない漫画
一巻から最終巻まで読んだ感想 これほど残念に思った漫画はない。一巻、二巻の絵柄は可愛く、物語も面白い。 だが、巻を重ねると絵柄が別人になっていく。一巻を読み終えた直後に最新話はどうなってるんだろうと雑誌を見た時には度肝を抜かれた。 月刊から週刊に変わったのがいけなかったのか、誰を責めればいいのか分からない作品だ。 叶うなら、作者の方々にはゆっくりとしたペースで描いてほしかった。 一巻、二巻、シリーズの前半は大変面白い。
1投稿日: 2016.03.10
信頼学の教室
中谷内一也
講談社現代新書
統計結果から面白く教えてくれる
本書は学術的な統計結果をナカヤチ先生とシンジ君の対談という形で、一般人向けに信頼のメカニズムの一部を教えてくれる。 具体的には「こういう条件を満たした人間を信じやすい」「相手への信頼に応じて判断の仕方がこんなふうに変わる」といった人間社会で生きる者にとっては気になる内容だ。 本書では「信頼」とは『相手は自分に被害をもたらすことが出来る状況にある。しかし、そんなことはしないはずだ』という思考。さらに言うと『客観的には相手が自分に被害をもたらせる状況にありながら、主観的にはそれを意識しない状態』などとしている。 内容は信頼の特徴、構成要素、失われる要因、そして信頼を得る方法について。 統計結果を一般人向けに人物の対談形式で書いているので、それを読みずらく感じる人もいるかもしれない。しかし、社会人をはじめ大学生や高校生にもおすすめできる良書。
0投稿日: 2016.03.10
異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術
むらさきゆきや,鶴崎貴大
講談社ラノベ文庫
すらすら読める文体と構成
一巻から四巻までを読んだ感想。 物語や人物設定は最近よくある異世界転生無双。そこだけを見れば他と抜き出たところはない。 しかし、この作品の優れた点はライトノベルの中で大変読みやすい文体と構成をしていることだ。難解な言葉や言い回しはほとんどなく、文章も平易に書かれていて頭にすんなり入ってくる。ライトノベルなんだから当然と思われるかもしない、単に簡素なだけだと思われるかもしれない。 文章だけならそういった作品はよくあるが、この作品は構成も読みやすい。物語が過程と結果が数珠繋ぎになって破綻なく展開され、読者はストレスなく安心して読める。 残念な点は、主人公(拓真)が少し感情移入しずらい。主人公がゲーム廃人で引きこもりだったという以外あまり背景が語られないせいもあるかもしれない。魔王ロールプレイするディアヴォロは前面に出てくるが、中身の拓真は存在が希薄だ。 気になる点はあるが読みやすい良い作品だ。
1投稿日: 2016.03.10
まぶらほ ~じょなんの巻・じゅう~〈電子特別版〉
築地俊彦,駒都え~じ
富士見ファンタジア文庫
長かった。でも、短かった
一巻目を買ったのは電子書籍ではなく、文庫本で学生時代だった。こちらはいい大人になってしまったが和樹と夕菜たちはまだ高校生だ。もう終わってしまう思うと寂しい気持ちだ。
0投稿日: 2016.02.15
騙王
秋目人
メディアワークス文庫
物語は面白い
騙王、謀王を読んだ感想 ストーリーはまさに権謀術数が渦巻く王室の話。 王室と言えば古今東西の物語で権力争いや世継ぎ争いをしているがこの作品も同様である。 ひたすら騙し騙されである。だがそれが面白い。 ただ、構成が分かりにくい部分もある。一巻目を読んだが、冒頭が唐突な為に二巻目から読んでしまったのかと思った。
1投稿日: 2016.02.15
灰と幻想のグリムガル level.1 ささやき、詠唱、祈り、目覚めよ
十文字青,白井鋭利
オーバーラップ文庫
人によっては文章が気になるかもしれない
一巻、二巻を読んだ感想 最近は異世界転生で主人公が強いというのが流行りであるが、あまりにそういった物が氾濫してきた為なのかこの作品の「主人公達は基本的に弱い」というスタンスがとても目新しく感じるかもしれない。(時代が一巡しただけかもしれないが) テーマも堅実で物語の展開自体は感情移入できて楽しめる。 しかし、文章が人によっては慣れるまで時間がかかるかもしれない。慣れる前に読むのを辞めてしまうかもしれない。本書は三人称のト書きに時折、主人公の一人称の言葉が挿入される自由間接話法が使われる。かなり多用される。あまりに使うのでもう一人称でよかったのでないかと思うほどに「文体としては」不安定な文章をしている。 これを作者の持ち味として楽しむか、やはり文体としての安定を求めるかで本書への意見は分かれるのではないだろうか。
0投稿日: 2016.02.15
