
妊娠したら死にたくなった~産褥期精神病~ 5巻
橘ちなつ
BBコミック
やっと明かりが見えてきた!
ネット広告の紹介から読み始めて、何と5巻に突入! 少なからず誰にでもありそうな身体の不調にメンタルの過敏さが混ざりあって、繰り返される発作に抜け出せない重たい話が続いていましたが、今巻ののラストでやっと根本的な治療になるためのヒントが出て来た! こんな症状になるのは何も特別な事ではなく、女性なら誰もが立ち向かうであろう身体のリズムの不可思議さに社会全体で周知し、補いあえる社会になる必要性を感じました。 ひょっとしたら、男性にも?? 服用薬に頼らず、追い込まれる事もなく乗り越えられる生きるための処方箋が広く知れ渡って欲しいものです。
0投稿日: 2021.07.03
お菓子の由来物語
猫井登
幻冬単行本
眺めるだけでも楽しい!
普段何気なく選んでいるケーキや菓子パン、はてまたスーパーの棚に並んでいるお菓子までルーツを網羅しているので、次に買いに行く時に見方が変わるの間違いなし! 色んな所に行って食べた事ないお菓子に出会いたくなります‼
0投稿日: 2020.11.25
薔薇はシュラバで生まれる―70年代少女漫画アシスタント奮闘記―
笹生那実
イースト・プレス
少女漫画史のリアルな証言
朝ドラ「半分、青い。」では主人公が有名漫画家大先生の元で奮闘する話でしたが、大先生がそうなるまでのちょっと前の話。 謂わば“バイブル”と呼ばれる数々の名著が誕生する場に立ち会った方の素敵な回顧録です。 「半分、青い。」の主人公と同い年、幼稚園の頃から近所のお姉さんの持っていた少女まんがを読んでいた私には「高校生でデビュー」という言葉に憧れが! 少女マンガ誌の投稿ページにそんな言葉が躍っていた裏側が見えて面白かったです。 アシスタントと言っても、まだ現代のような大人も読める少女マンガの黎明期。 同じような年頃の若い人達が集まり助け合い、時に悩める姿が…。 絵が上手いだけではなく、名著となる作品にはそんな作者の葛藤があった事にはっとさせられました。 そして、この作者が多くの先生方のアシスタントを経験して来た故の画力! それぞれの先生方の紹介に作風が活かされ、話は覚えて無くてもキラキラとした絵が懐かしい! 当時はまだ幼すぎてストーリーまで理解してなかったなぁ、カワイイ綺麗だけじゃなく、この本から辿って行きたいです。
2投稿日: 2020.03.01
国境のエミーリャ(1)
池田邦彦,津久田重吾
ゲッサン
隠れたパラレルワールドへ!
東京の東側でしか暮らした事のない私にはずっと“赤”に関してのモヤモヤがあった。 深く傾倒し政治活動とかするつもりは無いが、隣家で集会があったり政党のポスターが多目なのを見ると、やはりそういう地区なのかと身構えてしまったり。 特に戦前は厳しい赤狩りがあったのを知ると、人々は何を恐れていたのか考えてしまう。 結局そうなったところでのメリットは分からないけど、 もし、戦後の混乱の流れと思想が同調しまっていたら、こんな世界になっていただろうと思えるほど、 東京の東と西の差を今までに無い視点でえぐっていて面白い。 聖橋や上野駅、さらに変電所など戦前に作られたインフラを見ると、そんな時代の色気を纏っていてドキリとするが、 それらをソビエト色に染めて、今まで感じていた赤の匂いはこんなパラレルワールドから来ているかと感じさせるほど、 昭和レトロの正体を突き詰めるとこうなるのだろうと納得。 そんなインフラが改変された中で起こるトリックの匂いを求めて町を散策したくなります!
0投稿日: 2020.02.14
寺島町奇譚(全)
滝田ゆう
クリーク・アンド・リバー社
写真じゃ残せなかった墨田の歴史
墨田区の歴史を語る上で有名なのが永井荷風の墨東綺譚ですが、それから数年後、 その世界に憧れて全国から享楽を求める訪問者とそこで暮らす人々の生活の様子が その時代に生きた人にしか描けない緻密な描写で写真以上の大切な記録になってます。 特にたった九年で営業終了し、写真にも残ってない京成白鬚線が東武線を跨ぐ丘になっていた様子は鉄道マニアには堪らない資料です! ストーリーは荷風のような大人目線ではなく、当時の作者を反映した少年キヨシが主人公。 今で言うところの紹介所的な役割をしていたスタンドバーを営む一家の唯一の小学生で、 内向的な部分もありつつも少年ならではのズルさが鬱蒼とした大人の日常を和らげています。 しかし、読み進めて行くうちに戦争の影が濃くなり、ラストの数ページでどれだけ東京大空襲が酷かったのか描かれています。 日本もこういう歴史があった事を忘れてはいけない。 戦争史や風俗史は学校では習う事の無い大人になるための社会史なので、 変に思考が暴走するよりはこういう事を知って適度な教養を保った方が良いかも。
0投稿日: 2019.11.17
業界で噂の劇薬裏技集 不動産大技林
全宅ツイ
ワニの本
カユい部分に届きます!
初めてのひとり暮らしから憧れのマイホーム、はたまた町中にふと貼られたチラシまで、買うにせよ借りるにせよトキメキの側には何割か謎の部分が見え隠れしていて、ついそんなモンかなぁと従ってしまうのが不動産会社を利用してしまう現状。 その謎の部分を巧みに操って儲けを出すのが不動産業のお仕事。 財テク嫌いな私でも冒頭の文章に感動して読み進めてしまいました。 大金も動かすけど、悪徳な金融機関に関わってしまったり、投資目的しか考えてない家主を動かしたりと、大金持ちを夢見る彼らの奮闘ぶりにニヤリとしてしまいます。 あいまいに物件を成約させられるよりも、これを読んで不動産屋と渡り合える人生を過ごした方がスッキリすると思います。
0投稿日: 2019.10.20
クソ物件オブザイヤー
全宅ツイ
ワニの本
あなたの心にクソ物件!
あまりのパワーワードに惹かれて、一目惚れで買ってしまいました! よくTVCMで耳にする「日本カーオブザイヤー」は誰かが乗っていようが、街中走っていようがピンと来ないけど、こちらは誰もが関わる可能性大のトンデモ物件の裏側やあの事件のその後など、不動産・金融のプロの人たちがトホホ目線で選出。 毎年ネタが尽きないから恐ろしいモノです。(^_^;) しかもこの本が刊行するにあたって「全宅ツイ」名義の書籍が6冊同時に刊行されているんですよ。 その中でも素人でも分かりやすい、先ず最初に楽しめる入門書だと思います。 ますます住環境が荒れて行く中で関わってはいけない金言満載! 「全宅ツイ」の活動に魅了されること間違いないです‼
0投稿日: 2019.10.20
響~小説家になる方法~(12)
柳本光晴
ビッグスペリオール
次どうなるの!?
映画化公開も終わり、話の方も響は学校生活を取り戻し、花井さんは功績が認められ新しい仕事を任されたりと一件落着って感じなんですが、ストーリーの中でもベストセラー『お伽の庭』の◯◯化を巡って、まだまだ私欲剥き出しな輩が響にちょっかいを出してきて…。 今までだったら直ぐ反撃していた響ですが、新しい小説の為なのか、何とも効率的って言えば効率的な処理対応が逆に不気味でフラストレーションを貯めてくれます! 次巻でたっぷりスッキリ放出したい人はここで貯めておきましょう!
0投稿日: 2019.07.08
東京季語譚訪 1
椎橋寛
ジャンプGIGA
俳句の異能バトル!
俳句を詠むには季語が重要だとよく言われますが、そんな感覚を妖怪にして表した俳句初心者にも分かりやすいマンガでした。 3年間の眠りに陥ってた主人公と彼の意識を読み取って人気作家になった双子の姉。そんな姉の創作活動を支えようと街を散策していると廃墟の住人と出会いますが…! 同じ季節に用いる言葉でも長い期間に当てはめられるのもあれば、たった一日の表現で強いインパクトを与えられるものがあるのだと知りました。 いかに季語の存在を感じ取るのか、都会の中に季語はどこにいるのか、センスを磨くヒントになります。 しかし、主人公の繊細な感覚がある季語と同調してしまい…。 俳句を嗜むには間違った季語を呼び出さないよう気を付けたいですね(^_^;) テーマはすごく良いのに『ジャンプ』じゃ読者層合わなかったのか、続刊無いのが残念。 いつか他の季節の話を描いて欲しいものです。
0投稿日: 2019.06.28
ゴールデンカムイ 18
野田サトル
週刊ヤングジャンプ
ゴーカムメンバーによる刑事モノ!?
アレ?いつの時代の何読んでたっけ?と思うほど、前半はスターシステム如くあの名刑事を彷彿とさせる人物が登場! 屈強なメンバーたちが毒牙に操られ、ホシ*を知る名(迷)探偵が犯人と知能バトルを繰り広げます。 それがなかなかの上質‼犯人がなぜそうするのかという理由に思わず涙が出ます。* さらに何故かジュブナイル小説感も加わって、『ゴールデンカムイ』である事を忘れてしまいそうです。 けれども後半は若きキロランケにまさかの出会いが! 当人たちは気付いていないんでしょうか?? ソフィアにしても今の見た目はアレでも、大河のように脈々と志士を無くさない姿勢に勇気が出ます。 まあ最後は見た目がアレなのに、別のが登場してくれますがwww
0投稿日: 2019.06.25
