
淋しいのはアンタだけじゃない(3)
吉本浩二
ビッグスペリオール
ありがとうございました!!
突然の最終巻、事前に本書紹介のサイトで知ってて「エーッ!!」と驚きました。 佐村河内氏との断絶があったことで連載が続けられなかったと知って「ああやっぱり」と思っちゃいました。 前巻で感じた危惧が的中した訳ですが、「単行本も売れなくて赤字」というくだりに、がっくり来ちゃいました。 確かに万人受けしない内容だと思いますが、私にとっては聴覚障害者が実際にどのように"聴こえている"かを絵で的確に表現してくれたエポックメーキングな漫画でした。 私も名刺代わりに紙の単行本を購入してあちこちに配りたいです(金があれば)。 ともあれ連載お疲れさまでした。 本作では間に合わなかった、あの騒動の別の当事者である新垣氏への取材(それから佐村河内氏との和解が実現できたらそれも)を、別の機会で漫画化してくれたらと願っています。
0投稿日: 2017.10.14
淋しいのはアンタだけじゃない(2)
吉本浩二
ビッグスペリオール
待望の2巻!!
2巻は耳鳴りについての描写に多くのページを割いているように感じました。 ちなみに全聾である私も、耳鳴りは幼少の頃から結構あります。 まあ私の場合、耳から入ってくる情報を最初からあきらめている(苦笑)ので、時たま耳鳴りが出ても「あ、また鳴っているな」と思う程度ですが、中途失聴者にとっては「目を開けても閉じても常にまぶしい光が入ってきて落ち着けない」のと同じような苦しみなのだろうと思います。 そして当巻最後のコマに、このマンガ連載1回目のページを読んでいる佐村河内守氏の後ろ姿が・・・。本人の反応がどうだったかちょっと気になって仕方ありません。佐村河内守氏サイドと作者サイド両方がハッピーになる展開になったら良いなと願わずにいられません。
1投稿日: 2017.03.19
淋しいのはアンタだけじゃない(1)
吉本浩二
ビッグスペリオール
たくさんの健聴者 に読んで欲しい!!
朝日新聞の書評サイトで紹介されていたのを見て、興味を持って購入。 実は私は聴覚障害者でいわゆる全聾です。 (本書の冒頭に登場する聴覚障害者の二人組と同じレベルですかね) 本書を読んでまず思ったのは、「聴覚障害者の苦労というか健聴者とは全く違う身体感覚」を的確に表現しているということ。 (「いくらなんでもオーバーでしょ」と思っている読者がいるかもしれませんが、全然誇張してないよと聴覚障害者を代表して明言しておきます) 「耳が聴こえない」ということがどんなものか、単に音が聞きづらいだけじゃなく、それに伴う「健聴者との埋めがたい断層」が実は大きい(話の中に出てくる佐村河内氏もある意味被害者なのかもしれない)ということが世間にはなかなかわかってくれなくて、時にはくじけそうになったりするけれど、本書のおかげで心の中の澱が少しはとれたかなという思いがあります。 健聴者にとってなかなか実感が難しいテーマを真正面からぶつかっていく作者の勇気に拍手。今後の展開に期待です。
0投稿日: 2016.07.26
四月は君の嘘(11)
新川直司
月刊少年マガジン
悲愴感と爽快感が共存した稀に見る名ラスト
生きているうちにこの漫画を読んで本当に良かった。 熱き心を持った人はもちろん、人生を惰性的に過ごしてきた人も、「恋愛漫画はちょっと…」なんて人にもぜひおすすめです!!
4投稿日: 2015.05.15
