setukomoさんのレビュー
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このユーザーのレビュー
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楽園のカンヴァス
原田マハ / 新潮文庫
ぜひにも読んで欲しい本です。
1
友人の強いお勧めで 手に取りましたが
私の好きなジャンルではなさそうなのでとっつきにくさを感じながら読み始めました。
美術 絵画に 全く興味がないのに 美術館や絵の話が出てきて
最初は ”しまった! …これを読んでいくのは きついな” でした。
でも まだ ほんのさわりだしと 読み進みました。
ある絵を 真作か贋作か 調査するために 古書のような本を 1章~7章まで 読むと 古書の第1章が 出てきた時
”わ~ このまま読み進むのか しんどいなあ!” しんどいなあ!
かなり弱気になっていました。
が 不思議に途中で 放り出す気にならず 2章 3章と読み進む
3章が終わる頃には この本にすっかり引き込まれていました。
読み終えた時には そうか!そうだったんだ! すごく感動していました。
そして すべて解き明かされた事実を頭に入れての再読は とても楽しい再読でした。
さわやかな読後感
なんとも不思議な読後感。
出会えてよかった本でした。 続きを読む投稿日:2016.03.31
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欠落
今野敏 / 講談社文庫
厭きさせないストーリー
1
前作の同期で 宇田川 植松 土岐+蘇我のコンビが楽しかったので早速読みました。前作に勝る謎だらけのストーリーで 最後まで 飽きさせない作品でした。
投稿日:2015.12.27
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硝子のハンマー
貴志祐介 / 角川文庫
読み応えありました
1
1つの物語ですが 完全に2部構成
1部は 密室殺人
完全密室なのか? 外部から侵入し殺す事が出来る可能性があるのか?
防犯コンサルタント(本業は泥棒?)が 可能性を提示するが 詳しく調べていくと…その可能性は つぶれる。
次は この可能性
次は この可能性
外部から侵入と殺人が可能な案を次から次へと 提示するが どれもこれも つぶれる。
最初の内は すごい! すごい! よく思いつくと感心しながら
一緒に 考えて 考えて 読み進みました。
楽しかったです。
最後の頃は 多少 少し 飽きました。
飽きた頃
2部に 突入し 内容が がらっと変わる。
2部は 読みやすいです。
もうここで 犯人が判ってしまいます。
が どうやって侵入して? どうやって殺したか?
完全に その謎が解けるまで 読み応えがありました。
そして最後の最後の笑える”おち”が 印象に残りました。 続きを読む投稿日:2016.07.09
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文福茶釜
黒川博行 / 文春文庫
古美術にも骨董にも興味がなくても面白く読める本です
1
なかなかおもしろい本でした。
黒川さんの本も初めてです。
古美術詐欺に関する5作品が収められた短編集。
短編は好きではないので 「しまった!」と 思ったのですが 最初のひとつを読み すっかりはま…りました。
内容は 骨董品でひと儲けをたくらむ男達の話
どんなに高い金を出しても欲しいという人がいるから値がつくのでしょうが
私自身は 骨董品は 大嫌いです。
これが何千万と言われても あほくさ!というタイプ
中に出てくる 掛け軸や壺や茶碗などなど 名前も由来も作家もちんぷんかんぷんですが それにも関わらずおもしろおかしく楽しめました。
案を練って練ってだましたつもりが だまされて
5つの短編 それぞれよかったです。
この人の本 他のも 読んでみたくなりました。 続きを読む投稿日:2016.07.17
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高速の罠 アナザーフェイス6
堂場瞬一 / 文春文庫
少し物足りない
1
5は衝撃のラスト 大友鉄が銃弾に倒れた所で終わりましたので 次が待ち遠しかったです。
6は 負傷から退院して療養中という設定で始まりました。
高速バスに乗った大友の息子がサービスエリアで行方不明に 誘…拐か?
さらに その高速バスが 大事故を起こす。
その後はバスジャック バス会社に隠された秘密に大友がせまっていきます。
大友の復帰がうれしかっただけで 内容はいまいちでした。
先が読める展開で 平凡な出来でした。
さらに 6は 私の好みではない。
まず 刑事の家族が事件にかかわる内容のものは 好みではない。
次に 犯罪者が 過去の因縁を引きずっているのも 好みではない。
親が兄弟が子供が そうしたうらみを持って犯罪を犯す類のものは 好みではない。
まあ 大友鉄君 無事 生還 復帰 したので よしとします。
「刑事の絆」ぜひぜひ電子書籍化して欲しいもんです。
さてさて 鉄君 捜査一課に 戻るのは いつになるのでしょう。 続きを読む投稿日:2015.03.22
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鉄の骨
池井戸潤 / 講談社文庫
談合とは
1
いかなるものか?こんな風に癒着しているのか?必要なのか?
そんな事が理解しやすい内容でした。
何故入社4年目の業界を知らない社員が主人公なのか最後の最後に判り
なるほどと理解でしました。
が これで終…わり? 爽快とは言えない結末でした。 続きを読む投稿日:2014.12.31