
ドS刑事 風が吹けば桶屋が儲かる殺人事件
七尾与史
幻冬舎文庫
ドラマとは別物です。
ドラマは見ていませんが、まるで設定が異なるようですね。 このシリーズは、サブタイトルがストーリーの根幹に関わってきますが、本作は非常によく出来たミステリー小説だと思います。 猟奇的な表現は、今作は比較的マイルドで読みやすいのではないでしょうか? キャラ設定はライトですが、金田一シリーズのように事件が終わってからすべての謎が解決してなるほどと思える本格派です。 追加 ドラマの2話目を見ました。改めて違う作品ですね。マヤが事件解決に熱心で、代官様がただのヘタレになっているという、最大のミステリーに驚愕です…
0投稿日: 2015.04.11
弔い花 長い腕III
川崎草志
角川文庫
三部作完結
長い腕シリーズの完結編に相応しく、今までの伏線などは丁寧に回収されています。 テーマも家の歪みを再び取り上げ、独特の嫌な気分に浸れますので、同シリーズが好きな方にはお勧めします。 ただ、今作から初めて読まれる方は、人物関係が入り組んで訳がわからない可能性があるので、1作目から読まれることを強くお勧めします。 「長い腕」が終わるのは寂しいですね。
3投稿日: 2014.04.17
館島
東川篤哉
創元推理文庫
明るく楽しいクローズドサークル
舞台設定の凝り方や正に驚きのトリックは、綾辻行人の館シリーズを彷彿しますが、愉快な主人公達のおかげで、面白すぎて笑いがとまらない作品に仕上がってます。是非続編が出てほしいなと思います。真面目なミステリーが好きな人、ライトなミステリーが好きな人でも楽しめるのではないでしょうか?
0投稿日: 2014.03.29
体育館の殺人
青崎有吾
東京創元社
学園本格派ミステリー
人物設定は現代のライトノベル風ですが、余計な要素を極力省いて殺人事件解決への謎解きのみで読ませる、本格派のミステリー小説です。 アニメオタクの主人公であるため、アニメのものと思われるセリフが数多く出てきますが、無知な私にはよくわかりませんでした。ただ、それらのセリフは直接物語に影響するわけではないので、安心して謎解きを堪能することができます。20代前半の方が書かれたとは思えない、完成度が高い作品ですので是非一読してみてください。 なお評価につきましては、ハードカバーの価格は高いと感じましたので、1点減点しています。 文庫程度の価格で多くの方に読んでいただけるようにしてほしいものです。
1投稿日: 2013.11.29
新世界より(下)
貴志祐介
講談社文庫
理想郷の崩壊
上・中巻で描かれた大人にとっての理想郷が、従属していたバケネズミの反乱により崩壊していく様を勢いよく描いています。完結編に相応しく読み応えがあり、あっという間に読み終わりました。貴志氏の非ホラー系の中では最高傑作ではないでしょうか。
1投稿日: 2013.11.12
海の底
有川浩
角川文庫
警察の方々が素晴らしい
自衛隊シリーズ3部作の最終巻で、今回の作品が最も異形の生物との攻防が熱く語られています。 潜水艦に取り残された自衛官と子供達の話がメインですが、個人的には明石、烏丸、芹澤の警察対策本部の面々及び現場の機動隊による戦術的敗退への尽力が素晴らしく物語に引き込まれました。 すでに3回ほど読み直しましたが、いまだ面白く飽きない名作です。
1投稿日: 2013.11.12
雀蜂
貴志祐介
角川ホラー文庫
スティーブン・キングの短編ホラーが好きな人なら
真冬の隔離された別荘で、限られた道具を駆使してスズメバチと対峙する主人公の結末は・・・ 貴志氏の小説としては短編で、人の狂気よりは生物とのサバイバルを主眼においた珍しい作品です。 語り口が軽快で読みやすいですが、最後の展開は他の方のレビュー同様賛否両論になりそうです。 またタイトルに挙げてますとおり、スティーブン・キング氏の初期短編ホラー集に掲載されてそうな作品ですので、興味ある方は一読おすすめします。
15投稿日: 2013.11.10
氷菓(1)
タスクオーナ,米澤穂信,西屋太志(京都アニメーション)
月刊少年エース
小説版をシンプルに
日常の謎を解決する、古典部シリーズ1作目を忠実に再現しているので、小説を読まれた方も楽しめます。初めての方は、日常の謎解きの楽しさに是非触れてみてください。
1投稿日: 2013.10.14Another(1)
綾辻行人, 清原紘
Another(1)
綾辻行人,清原紘
ヤングエース
小説版の名アレンジ
原作を綺麗な絵で再現されている上に、コミックならではのアレンジが見られ、原作を読まれた方にもお薦めです。一気に全巻読んでしまいました。
0投稿日: 2013.10.14
放課後デッド×アライブ
藤ダリオ
角川ホラー文庫
ハイスクール デスゲーム
強引な展開ととってつけたような結末が残念ですが、単純にサバイバルゲームとして読むと面白いです。細かい設定や世界観を求めず、主人公達が如何にしてクリアーしていくかをお楽しみください。
0投稿日: 2013.10.14
