くノ一秘録３部作、松永弾正久秀討伐がメインとなっております。この巻から読み始めても楽しみ半減という感じなので、読むのならば第１巻からをお勧めします。 戦国時代の小説で、その脇役ともいえるくノ一親子の活躍が収められているのですが、何やら本能寺の変まで続きそうな予感です。 戦国時代、伝説の男たちが日本の覇権を争う誰もが心躍る時代を背景に、実は超人的な武将は死霊だったと言う設定のSF忍者小説。 んが、実売の本屋さんで手にとって見ても薄いページ数の本でReader Storeで約600円もするわけで･･･3部作まとめて1冊780円とかでも良いんじゃないスか？文春さん（涙） そんなくノ一秘録ですが、ライトノベル系が好きで戦国好きでゾンビ好きな方が時代小説入門みたいな軽い気持ちで選ぶには良いかもしれません。

本のタイトルは逆で、「くノ一秘録　第2巻～死霊坊主編」って感じです。この巻から読み始めてもイマイチ訳がわかりませんので要注意です。 この巻のメインは２カ所、病的死霊VS薬的死霊　死霊坊主VSくノ一親子です。 病的死霊は感染するわけで薬を自主的に飲むわけでは無いので、かなり厄介な相手です。人間業と思えない早さで追いかけてくる･･･怖すぎます。 さらに別種類の死霊も登場するのか･･･次巻で収拾がつくのか。 次巻も読まずにいられなくなります。

シリーズ次巻の『きっと夢に見る』を先に読んでしまったのですが、こちらの方が怖く感じました。実話系なだけに、ダイナミックな展開というか、とんでもないオチが待っているわけではありませんが、モヤモヤした怖さが広がります。『きっと夢に見る』の方でもそうだったのですが、巻末の東雅夫さんの解説は、また怖い話を読みたいなーと思わせる内容です。

他人に自分の夢や体験を語って聞かせることほど大変なことは無いと思います。その場では全員が大笑いした話でも他人にその状況を聞かせてみるとすごく冷静な反応をされて興醒めなんて事もしばしば。 そんな難しいことを作家さんたちが言葉を駆使して表現しています。読みながら、この話の何が怖いんだろう？話の筋としてこんなエピソードはいらないのでは？などと首をかしげることはありますが、そこは夢の話、いろんな事が凝縮されて一つの悪夢になっているのかなぁと冷静に読んでしまいました。 まじかよ！うそだろ？うわぁぁ～　なんて読んだそばから感じる話は少なく、読後その情景や自分が体験したならばと想像すると少し怖くなる。そんな話の集まりです。 後から気がついたことですが･･･ 　実は私、怖い話は好きだけど、子供の頃のように話を聞いただけで震えるような素直さはもう薄れてきているのかもしれないと実感してしまう年齢のようです（怪談締めくくり調）

くノ一秘録三部作の第1巻。まずは読んでみようかな？などと軽い気持ちで読み始めてはいけません。なぜならこの一冊だけでは何も解決しませんので、きっと第3巻まで読み進めないとモヤモヤしてしまいますよ？3冊買うつもりで読み始めましょう。 　第1巻のメインは剣豪死霊との対決！　もし映像化の話があったら･･･想像するとなかなか気持ち悪い対決になりそうです。 どうやって松永を止めるのか？どうやって父を助けるのか？　次巻以降に後回し～（汗

年間何冊もの本が出版される中、さすがに映画になるだけのことはある！と思いました。 変な話、僕はオヤジで女性好き･･･なのに、母性があるのか？などと錯覚してしまうように感情移入してホロリとしたり泣き笑いしたりする場面が幾度もあり、家族に背を向けながらPC画面で読んでいた事を正解だったとほっとしています。 映画には無い映画にしてみたい出来れば連ドラに･･･　そんな好本です。

”興奮して一気読み！”なんて事は全く無くて、むしろダラダラと一章ずつ読み進んでいきました。 女子大生の日常ってこんな感じなのかなぁなどと思いながら時に微笑み時にジンとしながら優しい言葉に包まれていく感じの本です。いくつになっても好奇心は”楽しい一日”に出会わせてくれると感じさせてもらえます。