本屋さんのレビュー
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14
このユーザーのレビュー
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弱虫ペダル SPARE BIKE 1
渡辺航 / 週刊少年チャンピオン
弱虫ペダルファンにお勧めの一冊です
4
弱虫ペダルのサイドストーリーを集めた本になります。
主人公を取り巻くキャラクターや先輩たちの魅力でも人気の弱虫ペダルですが、本作では 【巻島裕介】【新開隼人】【東堂尽八】 3人の先輩の話が読めます。
…巻島編:高校に入学した巻島さんがスパイダークライムを極めていく話
新開編:高校受験前の福富さんと新開さんのストーリー
東堂編:東堂さんのロードを始めたきっかけの話
それぞれの魅力がしっかり書かれていて、先輩達が好きな人にはお勧めです!
他の先輩たち編もあるようなので、続刊を待ちたいと思います。 続きを読む投稿日:2015.01.24
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小説版 弱虫ペダル 巻島・東堂 二人の約束
渡辺航, 時海結以 / 少年チャンピオン・ノベルズ
クライマーファンにお勧めです
2
弱虫ペダルでも人気のライバルクライマーである東堂、巻島のお話です。
漫画やアニメでも二人のラストクライムは最高でしが、二人がライバルになるまでの出会いからインターハイ前の「約束」の試合について書かれて…います。
同じクライマーでありながら、全く正反対の性格や走りをする二人。
その二人が出会ってライバルとして成長していく姿が見られます。
文章も読みやすく、原作のサイドストーリーとして十分に楽しめました。
続きを読む投稿日:2015.01.24
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CLAMP学園探偵団[愛蔵版](1)
CLAMP / カドカワデジタルコミックス
お勧めです!
2
昔から大好きだったCLAMP作品です。
CLAMPの作品には傷ついたり葛藤したり、と考えさせられる物が多いですが、この作品は純粋に楽しく読めます。
主役は3人の小学生で、悩める女性のために探偵団として…活躍していきます。事件性を感じさせるものであったり、可愛らしい悩みの相談だったり、色々な事件がありますが、キャラクターが活き活きしていて魅力たっぷりです!
CLAMPらしくあらゆる意味で「普通」ではない3人ですが、テンポが良くて絵が綺麗でお勧めです!
他作品でもちょこちょこ成長した3人が見れたりします。 続きを読む投稿日:2015.01.24
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恋は乱反射する。 1st Love 〈初恋〉
崎谷はるひ / 角川ルビー文庫
恋は乱反射する。 1st Love 〈初恋〉
崎谷はるひ
腹黒な攻めにドキドキ
1
幼いころから病弱で、醜い容姿と体の弱さで両親に疎まれた澄音。
そんな幼い澄音を唯一愛して育ててくれた弁護士の宇梶。
宇梶の愛情あふれる世話によって美しく成長するも、体の弱さから過保護にされる自分自身に…煩悶する澄音は宇梶のもとから離れようと幼馴染の少女と付き合っていると嘘をつくが…
宇梶のもとで純粋培養で育てられた澄音がいい子過ぎて応援したくなりました。
大好きな人に、心からの愛をそそがれて育つとこんないい子になるんでしょうか…
体が弱くて守られてばかりの状態から脱却したいという年齢相応の独立心があり、守られて甘やかされるのを安寧と受け入れるだけではないところに好感が持てました。(別視点で読むと“こんだけ愛されてどれだけ贅沢なわけ!”と思われる方がいるかもしれないくらい溺愛されてますが)
しかし、この話しで一番印象なのは責めの腹黒さです!!
光源氏物語よろしく、澄音に全愛情を注ぎ、まさに“愛で編み込んだ籠の鳥”状態。
しかも、すべての愛や感情が澄音にだけ向けられているという編愛さ、執拗さ、それでいてさわやかな美男子という攻めのテンプレのような人です。
ここまでされると、いっそ天晴な気持ちになりました…
そして何より、攻めの宇梶と双璧をなす幼馴染の月花ちゃん!
BLに女性のあて馬が嫌い!という方もいらっしゃると思いますが、宇梶に負けないほどに澄音を愛し、正面から挑む姿は清々しく、そこいらの攻め様よりよっぽど魅力的な女の子です。
強かな女らしさと、全く女っぽくない竹を割ったような性格が同居した魅力的な女性ですよ。
女性が絡む苦手意識で読まず嫌いをするにはもったいない作品だと思います。
爽やか風腹黒美男子×正統派病弱美少年好きな方にはお勧めです! 続きを読む投稿日:2014.03.28
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鈍色の空、ひかりさす青
崎谷はるひ, 冬乃郁也 / 幻冬舎ルチル文庫
鈍色の空、ひかりさす青
崎谷はるひ, 冬乃郁也
切なくて胸が苦しくなるようなお話です
1
学校ではいじめられ、家では父親に虐待されて居場所がない基。
そんなときに弁護士の那智と出会い…
元々リアリティのある設定や細やかな心情の描写がされる崎谷さんであり、いじめや虐待によって追い詰められて…いく主人公の心情に引きずられるように読みました。
虐待、流血、本当に病んでいる受けが苦手な方にはお勧めできませんが、精神的に追い詰められた基が様々な思考を廻らせながら那智に惹かれていく、ある意味歪にすら感じる愛の形にはグッときました。
一途な受け、大人な攻めが好きで、シリアスな話が好きな方には一読をお勧めします。
主人公たちの周囲の魅力的な人物たちが、いかにも崎谷さんの世界だなぁ…と思わせてくれました。
続きを読む投稿日:2014.03.26
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平行線上のモラトリアム
崎谷はるひ / 角川ルビー文庫
平行線上のモラトリアム
崎谷はるひ
人の気持ちってとても複雑で難しいものです
1
崎谷さんのシリーズの中でも大好きな作品です。他のシリーズでは脇役として登場していた二人のお話です。
弥刀(攻)は映画監督手して「青春」を題材としたストーリーを作るように依頼される。しかし、弥刀が得意…とするのは幻想的で美しい映像やストーリーで、泥臭い「青春」というストーリ-が浮かばず悩んでいた。
そんな弥刀が興味を持ったのは何事にも真っすぐ過ぎるほど真っすぐな自分とは正反対に近い佐倉(受)だった。
恩人の先輩の恋人(他シリーズの主役)の友人である佐倉を取材していくうちに、彼に惹かれていく。
文字で全容を説明するのはとても難しいですが、崎谷さんの作品の中でも心理描写の細かさが特に光る作品だと思います。
感受性が強く、理想と現実の中でもがく弥刀。
痛々しいほどに真っすぐで躊躇いなく前を見て進んでいく佐倉。
佐倉の強い精神に触れて現実に触れ葛藤する弥刀と、弥刀の作品を愛しつつ、弥刀自身のすべてをありのまま受け入れる佐倉は互いの心に少しずつ影響を及ぼしあっていきます。
特に、受けの佐倉の心の強さは読んでいて胸が痛くなります。
単品でも読めますが、前シリーズを読んでおいた方が楽しめます。
弥刀の心の葛藤を映画の作製とともに書いた素敵な作品だと思います。
切なさや温かさを感じたいときにお勧めです! 続きを読む投稿日:2014.04.23