ondankbarehondさんのレビュー
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このユーザーのレビュー
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赤毛のアン
モンゴメリ, 中村佐喜子 / 角川文庫
翻訳がイマイチ
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少女時代に何度も読んだ作品で、その翻訳に愛着があったので、この翻訳の用語訳、たとえば「アヴォンリー」「エヴォンリー」、「カスバートさん」が「カスバァトさん」、「緑の切妻屋根」が「緑の破風屋根」になって…いるところなどに、いちいち引っかかって、馴染めなかった。誤訳とかではないし、気にならない人はいるだろうけど。「赤毛のアン」の場合、翻訳が何バージョンもある。最初に試し読みして比べてから選んだほうが良いと思う。 続きを読む
投稿日:2018.02.05
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孔雀宮のロマンス【ハーレクイン文庫版】
ヴァイオレット・ウィンズピア, 安引まゆみ / ハーレクイン文庫
粗製乱造ロマンス
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間違いだらけのオランダ語、古くて魅力のない人物造形、設定をロマンスの公式に当てはめただけの平凡な筋書き。ディテールが粗くてよく考えられていない所にもイライラさせられた。買わない方が良いと思う。
投稿日:2017.10.26
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蛇衆
矢野隆 / 集英社文庫
少年漫画的
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文章を読んでいてまず漫画のコマが浮かんでくるような、外連味あふれて大袈裟な、少年ジャンプに出てきそうな作品。しかし躍動感があり、キャラクターが立っており(登場人物を筋の中で整理しきれていないきらいはあ…るにしても)、豪快であり、悲劇的でもある。物語としての魅力がしっかりあるので、最後まであっという間に読んでしまう。文体に独特の高揚感があり、現実の生活を少し忘れたい時には良いかもしれない。ただ、足軽雑兵が主役キャラの強さを引き立てるための単なる小道具として片っ端から殺されていくところに、ちょっと引っ掛かりを感じてしまった。 続きを読む
投稿日:2016.10.22
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身近な危機から身を守る本
柘植久慶 / PHP研究所
役に立たない
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不意の事態のための具体的な方策などを知りたくて購入したが、書かれている対策的なものは暗い道は歩かない、とか、ボウガンを準備しておいた方がいい、とか、催涙スプレーを持っておいた方がいいとか、ととりあえず…道具そろえとけという、別にそれなら聞かなくて良かった的なごく一般的な防犯対策しかない。そこに、ダラダラダラダラとどうでも良いような著者の社会批判&意見が綴られ、その的外れな上から目線にイラッとさせられる。ちょこちょこ出てくる「私ならボコボコにしてやるだろう」みたいな具体性のない力自慢にも、そのボコボコに反撃する仕方が知りたくて買ったのに、単なる自慢妄想で終わるのでイラッとする。買わなければ良かったです。 続きを読む
投稿日:2016.05.25
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エスパイ
小松左京 / 角川文庫
小松左京の007
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スタイリッシュでちょっとエロティックで世界をまたにかけて活躍する超能力スパイ・エスパイたちのお話。エンターテイメント性満載の作品で、かなりメジャー志向な感じが小松左京氏っぽくないのだが、漫画週刊誌への…連載だったためにこんな感じになったらしい。しかし硬骨のSF作家が描くメジャー路線な作品というのはこれだけ爆発力を持つのか、と思わせられる。最近、小松左京に無茶苦茶はまっている。超面白いので是非みんな読んだ方が良いし、この「エスパイ」は中でも読みやすく恰好いいのでお勧めである。 続きを読む
投稿日:2015.06.30
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岬一郎の抵抗 1
半村良 / 集英社文庫
超能力の悲劇
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ちょっと長いが、もともと超能力ものは好きなので、愉しめた。単に超能力者のあれこれにとどまらず、人間世界の深い所まで掘り下げてある大作。後半の展開が若干まどろっこしく、「なんで?」と思ってしまうが、それ…も含めて考えさせられる。また登場人物たちの話し言葉が落語みたいで、SF色の寅さんみたいな妙な味がある。好きだなと思った。 続きを読む
投稿日:2015.06.28