
人形つかい
ロバート・A・ハインライン,福島正実
ハヤカワ文庫SF
中高生向け
悪くはないんだけど、内容は中高生向け。私のような30過ぎが読むと、物足りなさが多いです。もともとはジュブナイルのつもりだったのかな。あと、表紙が完全にラノベと化してます。内容もラノベに近いからナイスチョイスなのかなぁ。 あと、30過ぎで、猫を飼っている人なら「夏への扉」のほうをオススメします。
0投稿日: 2014.04.30
流れよわが涙、と警官は言った
フィリップ・K・ディック,友枝康子
ハヤカワ文庫SF
すごいタイトルだ
まず、タイトルがすごい。こんなセンスのあるタイトルはめったにない。内容もめったにないほどよくできている。これは、読む本じゃない。一緒に考え、参加する本だ。そして、各所にSF要素があって、いいアクセントになっている。僕は「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」より好きです。
2投稿日: 2014.04.19
華氏451度
レイ・ブラッドベリ,宇野利泰
早川書房
序盤だけ・・・
序盤だけ面白いです。世界設定もユニークで、メッセージ性が強く出ています。 けど、途中からはやたらと説教臭くなるだけで、物語性もあまりなし。そして、主人公が持って逃げる書籍が聖書なのが気に食わない。 やっぱりブラッドベリは、3大SF作家に入れないわけだと納得。同じ系等のSF作家ならフレデリック・ブラウンのほうが、好きだ。
1投稿日: 2014.04.04
縮みゆく男
リチャード・マシスン,本間有
扶桑社BOOKSミステリー
蜘蛛が怖すぎる
同じ著者の「世界最後の男」と同じで、孤独で生きることに奮闘する主人公。マシスンの表現が巧みで、どんどん物語にのめりこみました。そして、蜘蛛の描写がリアルすぎて、本当に怖い。グロテスクなホラーではなく、背中がムズムズする感じの恐怖がここにあります。夢で見そうでとっても怖い。怖いもの見たさにどうぞ。
0投稿日: 2014.01.20
華麗なるギャツビー【映画公開記念特別版】
F・スコット・フィッツジェラルド,橋本福夫
ハヤカワ文庫NV
映画はみませんでした。
意外ととらえようのない物語。ストーリー自体はごく単純なのだが、それぞれの人物の立場にたって考えてみると、かなり複雑なストーリー。特にラストシーンは、心に残ります。「何が大切で、何が虚飾なのか」とういことを、ついつい考えこんでしまう物語です。映像化はしなくてもよかったんじゃないかなぁー。
0投稿日: 2014.01.18
メトセラの子ら
ロバート・A・ハインライン,矢野徹
ハヤカワ文庫SF
冒頭のシーンが好き
冒頭のほうのシーンで長寿命の女性が超長寿命の主人公を誘惑するシーンが好きです。よくこんなシチュエーションを思いつくなぁと思う。主人公は、「愛に時間を」と同一人物なので、彼の数奇な人生に興味があればそちらもお勧めです。キーワードは「半ズボン」です。
0投稿日: 2014.01.18
月は無慈悲な夜の女王
ロバート・A・ハインライン,矢野徹
ハヤカワ文庫SF
ハインラインの傑作、その影響は計り知れず
いわずとしれたハインラインの傑作。 注意深く読んでみると、いろいろなところや人に影響を与えていることがわかります。 例えば、自我に目覚めるAIや革命家達の連絡方法等々。。。。 リアリティにこだわるハインラインならでは。何度も繰り返し読んで、「あ、これが元ネタかも」と思いをめぐらすのも楽しい読み方です。 あと、月面世界についてはハインラインの他の作品でも一貫して使われている設定なので、この作品を読んでから他のハインラインの本を読むと、より一層楽しめます。
8投稿日: 2014.01.07
進撃の巨人(1)
諫山創
別冊少年マガジン
子供っぽくなさ
少年向けのコミックですが、子供っぽくないありません。絵が下手なのがアレですが、ストーリーの荒唐無稽さは大人向けです。
0投稿日: 2014.01.05
顔のない裸体たち
平野啓一郎
新潮社
駄作
刺激的な内容を求めて読んだが、まったく刺激がなかった。赤裸々というほどでもない心情描写。どうせなら主人公目線の書簡形式にでもすればよかったのに。
0投稿日: 2014.01.05
隣の家の少女
ジャック・ケッチャム,金子浩
扶桑社BOOKSミステリー
伝説的トラウマ小説
伝説的トラウマ小説と名高い本作。 隣の家に越してきた美少女に、主人公は心を奪われるが、その少女はひどい虐待を受けていた。。。 技巧派の著者が丁寧に丁寧に、人間の暗い面をあぶりだすことに成功している。読後に、だれしもが似たような闇を己の内部に見出してトラウマになること必死。 それでいて、表現が厳選されているので、単にグロテスクなものだけにとどまらず、精神が破壊されていく様が生々しく描かれている。
4投稿日: 2014.01.03
