やっさん∞さんのレビュー
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このユーザーのレビュー
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花園の迷宮
山崎洋子 / アドレナライズ
繋がる線
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江戸川乱歩賞をとっただけのことはある作品です。
読んでいたときに考えていた自分なりのストーリー(誰が味方で、誰が敵なのか)は、最後で裏切られました。
昭和初期の遊郭を舞台に展開するストーリーは、なんと…なく切ないイメージがあります。
主人公そのものは、そんな俗世には、まだ染まっていないことが読んでいる側に安心を与えます。 続きを読む投稿日:2015.09.18
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月光
誉田哲也 / 中公文庫
切なくて、ある意味考えさせられる作品です
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自分は、こんな人生にはならないと思いながら、読み進んでしまう作品ですね。
誉田さんの作品は、魅力的な女性がでてきますが、この作品もそうでした。
ただ、その女性がどんどんと・・・・
また、誉田さんの作品…は映画、ドラマ化されますが、さすがに、この作品はキツイかもしれません。
読み終わったあとは、悪い印象という方もいますが、確かに考えされられる作品です。
読者への問いかけでしょうか? 続きを読む投稿日:2014.07.03
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演じられた白い夜
近藤史恵 / 実業之日本社文庫
スリリングな展開です
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雪深い山荘、外部と遮断されてしまい・・・という定番なシチュエーションではあるが、スリリングな展開で、楽しめます。
最後の謎解きに至るまで、誰が犯人かはわからないので、そこそこ面白いです。投稿日:2015.09.18
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天使のナイフ
薬丸岳 / 講談社文庫
複雑なストーリー
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少年犯罪を題材にしながらも、非常に計算されて、複雑なストーリーという印象だ。(ここまでストーリーをつなげなくてもいいのではという印象もあるが・・・)
犯罪、そして、それは不幸につながる連鎖は、どっかで…断ち切らないと、どんどん繋がっていくという思った。
自分が、その立場になったら、どう思い、どう対処していくか、考えながら読むと、考えさせられる小説であると思う。 続きを読む投稿日:2015.08.30
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燃える地の果てに(上)
逢坂剛 / 文春文庫
スリリングな展開
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私がスペインを舞台にした逢坂剛の作品を読んだのは、カディスの赤い星に続いて2作目である。
誤って落ちた核爆弾、それを取り巻く冷戦状態の世界、ギター作りと想定外の題材で構成されるストーリーのスリリングな…展開に、あっという間に上下巻を読破してしまった。
長い小説であるが最後の展開については、半分は予想がつき、半分は予想がつかなかったのだが、読み終えた後に、すがすがしい思いになった。
百舌シリーズとは、ちょっと異なる作品ですね。 続きを読む投稿日:2015.08.23
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夜の床屋
沢村浩輔 / 東京創元社
短編集と思いきや
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ねたばれになるといけませんが、短編集と思いきや、なんとなく繋がる作品なんですね。
それぞれの作品は新鮮で、そして簡潔で面白いです。
気分転換したいとき、長編は読むのが面倒な時には、お薦めの1冊です。投稿日:2015.06.06