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ヨシツグさんのレビュー
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  • 暴雪圏

    暴雪圏

    佐々木譲

    新潮社

    これまた凄い!駐在警官・川久保篤シリーズ第2弾です。

    前作「制服捜査」に続く駐在警官・川久保篤シリーズ第2弾です。犯罪がほとんど起きない北海道の田舎町で何故か大事件が起き、その他の小さな事件が同時多発的に発生。それらの関係者が、北海道に訪れた猛吹雪を避けてとあるペンションに終結していくというお話。今回は、川久保篤は主人公というより登場人物の一人といった色がありますが、前作とは異なるストーリーの醍醐味が凝縮してます。 著者が、警察小説の第一人者と言われる事に全く違和感なくなる作品です。

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    投稿日: 2014.03.02
  • 制服捜査

    制服捜査

    佐々木譲

    新潮社

    これはすごいぞ!

    最近は警察小説の代表的な作家という印象の強い著者の作品。この作品も警察小説です。北海道警察シリーズと同様にいわゆる「稲葉事件」後の北海道警察の混乱をバックボーンにした作品なのですが、道警シリーズとは少々趣が異なります。個人的にはこちらの方が好みですね~。道警シリーズが、権力に歯向かうアウトロー軍団を描いているとしたら、こちらは一匹狼です。 なによりも北海道のほどんど事件の起きない田舎町という設定がすごい!駐在員なのだが、長年刑事課盗犯係を務めてきた経験を生かし、長年うやむやにされてきた犯罪が明るみに出てくるというストーリーと、主人公の葛藤が、読んでいてぐいぐいと引き込まれ、衝撃的な結末を迎えて行く、連作短編の話の持っていきかたが素晴らしい! 道警シリーズも大好きですが、駐在警官・川久保篤シリーズはさらに上を行く素晴らしさがあります。

    1
    投稿日: 2014.03.02
  • ラッシュライフ

    ラッシュライフ

    伊坂幸太郎

    新潮社

    和製パルプフィクション(小説版)

    この本で伊坂幸太郎さんと出会いました。女性画家。泥棒。神に憧れる青年。不倫中のカウンセラー。失業者。いくつものストーリーが絡み合い、物語は進んでいくのですが。。。 時間が前後して進むため、ちょっとしたどんでん返しがあったりしてさらに謎が膨らむので、初めて読む人はドキドキしながら先へ先へと読み進む事でしょう!このお話で登場する泥棒「黒沢」は相当お気にいりなのか、後の伊坂作品にて準レギュラー化しました(?)。

    0
    投稿日: 2013.10.20
  • オーデュボンの祈り

    オーデュボンの祈り

    伊坂幸太郎

    新潮社

    如何でしょう。。。

    伊坂幸太郎さんのデビュー作。ミステリー作品として期待していた部分も多いのですが、どちらかというと童話のようなファンタジー作品でしょうかね。次作のラッシュライフ以降は大変お勧めなのですが、伊坂作品の原点を知りたい人向けという作品ですね。

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    投稿日: 2013.10.13
  • マリアビートル

    マリアビートル

    伊坂幸太郎

    角川文庫

    こんなについてない殺し屋がいるとは!

    伊坂さんのグラスホッパー続編です。とは言っても、主人公は前回とは異なり、腕は立つけど運が悪い殺し屋「天道虫」です。 東京から仙台に向けて移動中の新幹線の中で起きる大惨劇を扱った作品ですが、伊坂作品の良さがとてもよく出ていて、無我夢中で読み終えること間違いなしです。

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    投稿日: 2013.10.13
  • 偉大なる、しゅららぼん

    偉大なる、しゅららぼん

    万城目学

    集英社文庫

    今回は滋賀県!

    デビュー作「鴨川ホルモー」は京都。次作「鹿男あをによし」は奈良。そして第三弾「プリンセストヨトミ」は大阪。ときて、今作品では滋賀が舞台。滋賀といえば琵琶湖。この琵琶湖をテーマ(?)に、何やら不思議な世界を描いています。相変わらずの万城目ワールドを展開しています。 これまでの作品同様に映像化されるようで、どちらから入るかはあなた次第ですが、大いに笑って下さい!

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    投稿日: 2013.10.06
  • 夜を急ぐ者よ

    夜を急ぐ者よ

    佐々木譲

    集英社文庫

    お暇でしたら

    佐々木譲という作家は大好きな部類に入りますが、この作品はあまりお勧めしません。っていうレビューは書いてよいのだろうか。。。 たしか、Vシネマの原作となった本です。書籍説明欄に記載されているまんまのお話でして、うなるようなものが無いというか。。。

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    投稿日: 2013.10.05
  • 夜にその名を呼べば

    夜にその名を呼べば

    佐々木譲

    ハヤカワ文庫JA

    逃亡そして復讐

    読んだのは最近ですが、かれこれ20年前の冷戦終結を迎えた時代に、とある商社マンが犯罪に巻き込まれ逃亡者となるお話。あまりお話すると大事な部分のネタばれになってしまいますが、物語は3部構成となっております。 第一部では犯罪に巻き込まれて逃亡。第2部はその後事件に巻き込まれた主人公の周辺の様子を。第三部にて復讐劇となっています。 冷戦時代の「あるある」を思い出しつつ、少しだけノスタルジックになりながら楽しく読みました。最後は悲しい結末でしたが、ストーリーの流れから考えるとそうだよな~と納得。 でも、タイトルはもう少しひねってほしかったかな~当時のVシネマチックですよね。。。

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    投稿日: 2013.10.05