
寄生獣(10)
岩明均
アフタヌーン
色褪せない完成度と人間の本質を問う作品
最初の作品発表からすでに20年以上も立っているにも関わらず売れています。 寄生された青年と寄生獣との心理的な葛藤、そしてダレないストーリー長から、今も多くのファンを持つ作品です。 主人公はその運命を受け入れる道程の中で、寄生獣とも心を通わせていきます。そして、その困難の先に‥。 私にとって、何度も読み返す作品となりました。人が死ぬシーンはグロいですので、それが大丈夫な人であれば、ぜひとも一度は読んで欲しい漫画の1つです。
7投稿日: 2013.09.27
伝え方が9割
佐々木圭一
ダイヤモンド社
いわゆる相手コントロール本ではありません
コピーライターである著者は、言い方一つで結果に違いが出ることを解説しています。 言葉ひとつで・・・と聞くと、いわゆる相手にYesと言わせる交渉本のようなイメージを持たれるかもしれませんが違います。相手の気持ちを思いやり、WINWINになるようにはどうすればいいのか。そこから考え始め、著者の豊富なボキャブラリーの中から珠玉の1粒を私達に示してくれます。その優しさはときには手紙など、物理的なものを使っても解説されます。 作品全体がそういう優しさであふれていて、そこはかとなく上品さを醸しだしているところが売れている理由かもしれません。 著者は、博報堂に入りながらも苦しみながらライターとしての実績を積んだという努力型の人です。しかし、その粘り強い活動から、ついには日本人初、米国の広告賞OneShow Designでゴールド賞を獲得するほどとなります。 言い方本としては、「言い方大全」といった書籍もありますが、こちらはエッセイテイストなので、気軽に読めます。一方、辞書的なある程度のボリュームを期待している人は物足りないかもしれません、その部分で★マイナス1としました。 しかし、言い方を変えたい、コミュニケーションで悩んでいる、といった方には、まず最初の処方箋として、強くオススメできます。
47投稿日: 2013.09.25
坂本ですが? 1
佐野菜見
HARTA COMIX
時代が望んだニューウェーブギャグ漫画
ギャグ漫画はどうしても人それぞれ笑いのツボが違うところが難しい。 しかし、本書では、「イケメン+スタイリッシュ」というアプローチで、広いユーザーへの爆笑を届けることに成功している。 主人公は、そのクールな振る舞いから、一部の不良などからいじめなどの妨害を受けるが、それをスタイリッシュにスルーしてしまいます。それが、あまりにも斜め上、超人的なので、予想外からの笑いの波動に、「電車内で読めない」と称されるほど。 とは言え、こういったギャグ漫画はありそうで無かったのが不思議なくらい。それくらい、公約数的な笑いを提供してくれる。 一方で、こういうキャラクターで落とすギャグは、単調になるリスクもはらんでいる。「こち亀」など人気ギャグマンガではそういった冗長化を、キャラクターを増やすことで解決しているが、今のところ、本書ではその予兆は無いように見える。紙の書籍は2巻まですでに発売されているので、一部のレビューではそういった心配も指摘されているようではあるが、1巻に関しては、十分勢いだけでも読ませる、絶妙なテンポとキャラクターで、買って損は無い。 ライトノベルなど、軽めのギャグテイストとの差別化が年々難しくなっているギャグ漫画。そんな時代が、本物のギャグ漫画を望んだすえの「待望」の作品と言える。 今年のギャグ漫画の金字塔として、漫画編集者が選ぶ「コミックナタリー大賞 2013」1位にも選ばれるほどの実力を刮目して欲しい。
21投稿日: 2013.09.24
亜人(1)
三浦追儺,桜井画門
good!アフタヌーン
圧倒的なスピード感と亜人のこれからが気になる
本書の世界では、亜人という人格とは別の人格が備わる人類が認知されており、その特殊能力をめぐるストーリーです。1巻では主人公とそれらを取り巻く世界、敵組織(まだ敵かどうかもわかりませんが)、能力の紹介がメインです。一部にはジョジョのスタンドのように見る人もいるかもしれませんが、(これから亜種も出るかもしれませんが)今のところ、ある人物の亜人以外は、特殊能力は露呈していません。主人公が逃避を行うという点では、ジョジョとは全く異なります。どちらかというと、ハリソン・フォード主演の映画「逃亡者」のようなスリリングな展開で引きこまれます。作者はこの「亜人」が初めての連載ということですが、その圧倒的なスピード感の描写には驚くばかりです。今後が楽しみです。
11投稿日: 2013.09.24
