syodanさんのレビュー
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ハンガー・ゲーム(上)
スーザン・コリンズ, 河井直子 / KADOKAWA
サイコーの出来
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これまで映画の原作を数多く読みましたが、ハンガー・ゲームシリーズはサイコーの出来かも知れません。
1の上下巻を一気に読んで、更に今は2の下巻を読んでいます。この後3ももちろん読むつもりです。
独特の世…界観で描かれるストーリーでありながら、読み始めると直ぐにその世界へ引き込まれます。
カットニスの自分勝手さに辟易しそうになりますが、死なない為に必死になる・・・ただの無敵のヒーローではないその人間らしさに共感出来る部分も多いと思います。
ストーリーとして強大な力による抑圧とそれに立ち向かう主人公の世界が描かれていますが、実はフツーの人間の人生に降りかかる様々な運命が描写を変えて描かれているのかも知れません・・・。
面白さにただ一つ不満を言うなら、風景の描写が複雑過ぎて、それを想像する為に時々現実世界へ引き戻されてしまいます。余りに想像し難い場合は、早目に諦めて物語へ戻るコトをお勧めします(^_^;)
さあ、あなたやあなたの家族、友人が贄として刈り入れられたらあなたならどうする⁉︎ 続きを読む投稿日:2015.11.27
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スナイパーの誇り(上)
スティーヴン・ハンター, 公手成幸 / 扶桑社BOOKSミステリー
新境地だけど・・・
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若かりし頃のボブは、自らトラブルを招きながら標的を捜し求め、アクションに次ぐアクションを繰り返し、その標的を追い詰める、完全無敵のヒーローでした。
そのボブも、完全無敵のヒーロー味は変わらないけれど、…前作もそうでしたが、地味な探偵色が強くなり、本当のミステリーサスペンスストーリーに仕上がっています。そちらのストーリーが好みの方には、とてつもなく面白く引き込まれる内容ですが、いかんせん、アクションヒーローが得意な作者だけに、ミステリーサスペンスの視点に成り切っていない、無理な部分がチラホラ見られ、その度に、ストーリーの世界から現実へ引き戻され、興醒め感を味わわされます。
私の場合、前作にガッカリし、今作に期待を込めましたが下巻は読まないと思います。
しかし、前作が好みの方なら、間違いなく楽しめるでしょう。 続きを読む投稿日:2015.04.03
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ハンガー・ゲーム3 下
スーザン・コリンズ, 河井直子 / KADOKAWA
理想と現実
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1の上から3の下まで一気に読みました。
2の下を読んでる最中に最初のレビューを書きましたが、あまりの面白さに最終巻まで読んだ上でのリビューも書きたくなりました。
もう兎に角カットニスの自己中心的さは、…何度も胸がムカつきそうになるんだけど、現実に戻って自分を見つめ直した時、大きな戸惑いに直面します。
物語としては1-2-3と内容は大きく変容しますが、ハンガー・ゲームという主題はいつも一貫しています。
そのお陰で最後まで飽きる事なく没頭出来るでしょう。
人類の理想の壮大さと、繰り返される逃れられない現実を改めて思い知らされます。
そこまで酷い物語にしなくても・・・と思う場面もありますが、現実世界でも私達が味わった事のない酷い世界で暮らす人がいることを思うと胸が苦しくなります。
ハンガー・ゲームは現実世界でも繰り返されていることに最後に気付かされました。 続きを読む投稿日:2015.12.09
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限界点 上
ジェフリー・ディーヴァー, 土屋晃 / 文春文庫
文章が性に合わない
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まだ半分も読んでいないが読むのが苦痛。
初めてこの作者の小説を読むが、本文の脈略とは関係ない”おかず”が書き込まれていて、それがいちいち気に触る。
登場人物がいちいちジョークを盛り込むとか、ある事…に対して比喩的表現をいちいち盛り込むとか、、、それが多過ぎて物語に入り込めない。
物語の内容ではなく、文章の書き方で好き嫌いがハッキリ分かれると思います。 続きを読む投稿日:2019.02.20