人造人間達との戦いを描きながらもエドが弟の肉体を取り戻すための真実に確実に近づいくのがしっかりと描かれ、作者の構成力は間違いなく一級品です。

冒頭に、エドとアルの父親の謎を垣間見るエピソードが挿入されています今後の展開に波乱を期待させますね。今まで謎に包まれていたホムンクルス達が表舞台に登場してきます。いよいよ真実に迫っている感じがします。

うごめくホムンクルス。未だ癒えぬ傷を抱え、彼らを追う軍部の面々。憎しみを募らせるスカー。重たい展開の中でも、エド達は明るい。小さいけれど（！）男っぷりの上がったエドに、今後も期待しています！

今巻の盛り上がりは二箇所ある。ひとつは人造人間（ホムンクルス）ラストと、焔の錬金術師ロイ・マスタングとの死闘であり、もうひとつは、父・ホーエンハイムとエドワードの、約１０年ぶりとなる再会シーンでしょうね！！

前巻は新キャラ登場で割とスローテンポ気味に感じましたが、今回はハガレンの持ち味であるスピード感と、心にずしっとくる場面が混在して最後まで息もつかせぬ展開でした。

ますます話が深くなってきました！キング・ブラッドレイの正体が明らかになってきたり、新しい登場人物が出てきたりで波乱の予感です！

主人公たちと幾戦を経るごとに、どんどん魅力"敵"に思えてくるグリードとその一味も要チェックです。考えてみりゃこれまでの敵キャラも、全員が全員 独特の味を持ってて、いつの間にかその個性に引きつけられていたっけ…。

目を覆いたくなるような凄惨な場面も含めて、兄弟の過去の全てが収められています。「ヒトを造る」という神の領域を侵したがため鋼の体に成り果てた兄弟が、鋼の心…不屈の精神をもって再び立ち上がる。その姿が読者のハートを捕らえて放さないです

『女神の聖闘士』VS冥闘士、これまで倒してきた黄金聖闘士なんかも再登場で、ますます面白くなってきました！！老師、若かりしときと今違いすぎですね(笑)

『女神の聖闘士』VS冥闘士、これまで倒してきた黄金聖闘士なんかも再登場で、ますます面白くなってきました