『彼の地にて～』の方がキャラが濃く、突拍子のない展開でした。 『彼の海にて～』は方向性は違ってもキャラの濃さでは然程の差はないと思いますが、それを生かせるようなストーリー展開には至っていないように思えます。 普通に自衛官が異世界で活躍するだけのイメージになっている感じですね。もう少しストーリーが進むことで主人公たちが大きく輝く活躍を見せてくれるといいのですが…。 潜水艦や艦艇の操艦などのシーンは流石ですね。

基本的な流れはアニメと同じみたいですが、シーン描写が少し違います。肌色描写もサービスされていますね。 女の子たちのスキンシップやゼロツーの破天荒ぶりが可愛らしいですね。 注目はフランクスたち。アニメでも造形が女性的ですが、漫画では更に女性的なラインを描いているように見えるから不思議ですね。

唐突に異世界に転移してしまった主人公が、科学的知識を活かしてクリ娘(クリーチャー娘所謂モンスター娘)ハーレム王を目指していくという話。 登場するモンスターたちは生物学的に検証されているリアル設定。 主人公たちの科学的知識も原始的に実現可能な物から徐々に発展する余地を持ったもの。 何から何までリアルにこだわった作品で、実に現実的です。 やろうと思えば実際に出来そうな知識が丁寧に語られていたりして、ある意味サバイバル教本にもなりそうな感じですね。 web版ではモザイク代わりの『ごめんなさい』が、こちらでは無くなっているのは好みが別れるかな？ アレはアレで味があって好きなんですよねぇ。

コミカライズなのに心理描写が上手いですね。 こういった描写は小説の方が巧みである場合が多いですが、こちらの方が表情豊かな分ダイレクトに伝わってきますね。 セバスの男っぷりが素晴らしいです。ダンディですね。大人の余裕を感じさせるナイスミドルな振るまいにもうメロメロですね。

魔法大会と討伐任務の同時進行です。大会7割 討伐３割といった感じですね。 web版のストーリーが大幅加筆修正されています。webでイマイチ活躍しなかったキャラが結構頑張っています。 大会は敵味方共々全力を出しきる接戦が熱い展開ですね。 最初の頃の主人公との鍛練の際に見せていた未熟っぷりからは眼を見張る成長ぶりですね。 こういう展開は微笑ましいです。 討伐任務 本番前から荒れた展開。 周りが右往左往するなかで主人公だけ泰然自若なのは相変わらずですね。 一応の区切りがついていますが、次巻に続くので早い刊行を望みます。

前回までのストーリーのまとめから、新たな大迷宮への挑戦の姿が描かれています。 全体を通して、主人公の周りのヒロインたちの人間関係が大きく変わっていく、あるいは再確認する展開。 意外なキャラの意外な一面を知れたりして、キャラの味わいに一層の深みを感じさせてくれました。

双亡亭の黒衣の男『泥努』。 半生を綴られていくうちに、少しずつ、少しずつ、静かに秘められた狂気が滲み出てきます。 絵に対する想い、記憶の奥底に眠る大切な想いが恐ろしいほどの精神力を産み出し、『侵略者』と相対する場面では、これまでのキャラとは一線を画した狂気を発露させます。筆者渾身の画力を感じさせるシーンです。 この作品の主要キャラたちそれぞれに思い入れがありますが、今回のストーリーを読んで『泥努』についても強く衝撃を受けてしまいました。 この先の展開で彼がどのように進んでいくのかとても気になってしまいます。

表紙 これまでずっと主人公が飾ってきた表紙ですがここに来て別のキャラが登場ですか…。 これまでの眼力ある主人公のそれと比べて、爽やかすぎる正統派ヒロインが題名と被ってすごい違和感デスネ。 ノルデン沖の戦い 海上戦闘です。相変わらずの迫力ある戦闘描写が素晴らしいですね。 主人公の後ろ向きな考えが逆に部下たちに尊敬を与えるという、意思確認のすれ違いが面白いですね。 原作小説やアニメにはないオリジナルシーンも含まれていますが、これもまたいいアクセントになっていますね。

現代社会で普通のサラリーマンが、一夫多妻制度にコミカルに振り回される姿を描いた意欲作。 好きだから一緒になるのは良いとしても、現実に付いて回るものは無視できず、それらの問題点に真剣に向き合っていく主人公の姿に好感を持てました。 ３人のヒロインたちもそれぞれに特徴があって、それぞれに好感を持てました。 しっかりとキャラ作りが出来ていて、最初はギクシャクしていた人間関係も、ドタバタしながらもストーリーを経るうちに巧くまとまっていく姿がかえってリアルな雰囲気を感じさせる作品です。 最終回までの展開は実に現実的且つ夢を感じさせる終わり方です(もうひと波瀾ありそうなところも含めて想像を掻き立ててくれます)。 これ以上の付け足しは蛇足になりそうではあるのでしょうが、出来ればもう少しこの作品を楽しみたかったですね。 次回作も期待したいですね。

主人公の強さの原因の一つでもある『物体X』のトンデモぶりが面白いですね。 今後の『物体X』の活躍が楽しみです。