じんくれえるさんのレビュー
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このユーザーのレビュー
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明日はきみと笑うシャラララ【特別SSつき】【イラスト入り】
くもはばき, 奈良千春 / 花丸文庫
完成度高っ。
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初読みの作家さんですが、
読み始めたら止まらなかった。
いちいち、色々笑えて泣けて、
ああ、この作家さんは言葉をたくさん知ってるんだなあ、と思いました。
人物がみんな個性豊かで、
でも本…当に存在するよな、こういう人、
と、現実味がしっかりあって、
みんな生きていてとっても楽しかった。
まあ、後半、語るに落ちる、というか、
個人的には無くても良かったなあ、と思う部分もあるのですが
みんながみんな、
誰かを大切に思っている、
心に秘めた愛がある、
というのがしみじみ伝わって
なかなかに骨太に楽しませてくれる作品でした。
続きを読む投稿日:2020.08.31
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スクランブルメソッド
谷崎泉, 笠井あゆみ / 一般書籍
文句なしに面白かった
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一気に読んでしまいました。
事件もの?警察もの?ではあるけれど
そこまで硬いものではなく、
強いていえばシャーロック・ホームズとか、
アメリカのFOXドラマ系な感じなんだけれど
なーにしろ、…キャラクター全員の性格設定が
(たいして語られていないのに)まー、よく出来ていて
関係性も非常に魅力的なので、
とにもかくにも読み終わった時の充実感は半端ないです。
確かにBL要素的なラブラブやら、胸がぎゅ、っとなって泣いてしまうとか、
もふもふとか、そういうのは今回ないので
それを期待しているかたは若干裏切られた感あるかもしれませんが、
それは今後じっくりじっくり、じわじわと来そうで期待してるんですが!?
(もふもふは絶対ないだろうけど。)
しかしよくよく考えてみると、
最後まで読んでも結局、
久嶋の謎が何にも解けてないし、
二人の仲の進展も2ミリくらいしかないし、
煙に巻かれたような気持ち???
なんか、くやしー!(笑)
次が読みたくて仕方ない。
くやしー!(笑)
ちなみに、音喜多さん、早く幸せにしてあげてください。
要所要所気の毒です(苦笑) 続きを読む投稿日:2019.09.10
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After【電子限定版】
日高ショーコ / 花音コミックス
After【電子限定版】
日高ショーコ
は~~~、やっぱりイケメン。
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一気に全部読みたくて三冊全部大人買いしたことが昨日のようなんですが。
その後が読めるなんて夢のよう!
みんなそれぞれ幸せで良かったなあ。
榊さんはいつも考えすぎてばかりで早死にしそうで心配(笑)…
明るい村上くんが好きです! 続きを読む投稿日:2017.01.13
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禁欲的じゃない【電子限定SS付き】
伊祖子久美, えまる・じょん / B-PRINCE文庫
禁欲的じゃない【電子限定SS付き】
伊祖子久美, えまる・じょん
皆藤巡査が格好良すぎる(涙)
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なんと言いますか…
「寡黙な格好良い人を小説でここまで書ききるってすごい」
の、一言につきました。
映像じゃないわけですから黙った演技が見られるわけではないので
ここまで抑えた会話でここまで格好良く…書かれるともう、
「惚れてまうやろー!!」
としか言えないです。
皆藤巡査、本当に、格好良い(泣)
内容は、一言で言うと
「と、友達だと思ってたのに、好きなんて言われたって、バカヤロー!(涙)」
(すみません、その10倍は複雑に色々ありますよ、もちろん)
な、話なのでありますが、
とにかく主人公、銀と、皆藤巡査のキャラクターがしっかりしているので、
もう本当にこのふたりだけでこと足りると言いますか、
どうなっちゃうのか、二人で会話するたびにどきどきして
どっちにストーリーが展開するのか緊張してしまうのでした。
友情と恋の線引きって本当に難しい。
何で俺の方がこんな寂しくて哀しい思いをしなきゃならないんだ!
って銀の気持ちがすごく切なくて、
また皆藤の並外れた一途さというか、ストイックさが苦しくて
久々に余計なもののない、純然たる純愛ものを読んだ気がしました。
秀作だと思います。
ああああ~~~、皆藤巡査、格好良い~~~(涙)←結局ここに尽きるのかも、私。 続きを読む投稿日:2016.12.05
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リバーシブルスカイ
沙野風結子, 和鐵屋匠 / リンクスロマンス
リバーシブルスカイ
沙野風結子, 和鐵屋匠
素晴らしすぎてレビュー書けない。
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何回も書こうとして何回書き直しても、
私の文章力ではこの作品のレビューが書けません(涙)。
それくらい、大好き!
この本だけは何回も読み直してしまいます。
あらすじは本の紹介文がほぼ網羅しているんで…すが、
とにかく濃厚で骨太な話で、これほど、
「説明できないからとにかく読んでみて」な本もないかと(汗)
人生、希望、夢、家族、兄弟、友情、嫉妬、愛情、喪失、闘志…
とにかく全部がつまっています。
生きることって何なんだろう。
登る度にもう帰らなくてもいいやと思う陸と、
帰るために登る昇。
登ることなく地上に留まる蒼一。
リバ物ってなんか大々的に説明されてるけど
なんかもうそういうことじゃなくて、生きるために足掻く登場人物たちの闘いって感じなんですよ。
それぞれが口にできないそれぞれの気持ちを抱えて、
それでもそれぞれの頂上を目指して登っていくしかない。
エロいシーンもちゃんとエロいんですけど、
敢えてエロいわけじゃない、ヒマラヤに旅立つ前の、
陸が蒼一の背後から手を重ねて登ってゆくムーヴを重ねるシーンが
無性にエロく感じて何度読んでも悶絶して倒れてしまいます。
…だめですね、やっぱり全然この作品の魅力を伝えられないー!もどかしー!
唯一、紙で購入して本棚に置いておきたい、と思った作品です。 続きを読む投稿日:2016.11.30
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犬、拾うオレ、噛まれる
野原滋, 香坂あきほ / ラルーナ文庫
ミステリーなの?ってくらい面白い。
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なんと!と言うくらい、伏線のよめない話で
そんなわけだったのかー!と最後まで大変面白く読んでしまいました。
普通のミステリー小説みたい。
これ、本のタイトル失敗なんじゃないですかね?と思うくらい、
…タイトルで読むのやめてしまう人が多そうで残念です。
はっきり言ってタイトル全然関係ないし。
とにかく主人公紺と、テツローの会話のやりとりが絶妙で、小気味良く読んでいけます。
ほぼ会話で進んでいく感じで。
ただの、「ストーカー青年と阻止を依頼された便利屋」の
ぐずぐず監禁エロエロストーリーかと思って油断して読んでいると
あまりの展開にやられてしまいました。
紺の、淡々とした中に壮絶な決意を秘めている様子と、
どこかとぼけたテツローとのコントラストが絶妙で、
ああ、きっとテツローがいてくれたらこれからも大丈夫だな、良かったな、と
最後はほっとできる、素敵なお話です。
続きを読む投稿日:2016.11.30