タカスさんのレビュー
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77
このユーザーのレビュー
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ワイルド・ソウル(下)
垣根涼介 / 新潮文庫
下巻は一気読み!
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下巻の復讐劇は痛快さを感じられる内容で、物語後半は「この後どうなっていくのか?」と読む手が止まらなかった。松尾、衛藤それぞれが復讐を果たし、心から解放されるシーンは印象的で心に残った。ケイは相変わらず…のキャラクターで、貴子とのハッピーエンドまで見れた事に感謝。久しぶりに一気読みした、とても面白い作品でした。こんな本と出逢えるから読書は面白い。 続きを読む
投稿日:2017.06.16
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ワイルド・ソウル(上)
垣根涼介 / 新潮文庫
史実?何処までがフィクションなのか
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前半はブラジル移民、いや棄民の壮絶な物語。戦後日本に移民政策があったことをこの本を通して初めて知った。移民の話自体がフィクションだろうと、ネットで検索したら事実だった事に非常に驚いた。どこからどこまで…がフィクションなのかわからないが、読み終わった際には詳しく調べてみたいと思った。上巻後半は現在の日本に舞台を移し、復讐への計画が進められる。どんな復讐劇となるか早く下巻を読みたい! 続きを読む
投稿日:2017.06.16
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残り全部バケーション
伊坂幸太郎 / 集英社文庫
伊坂幸太郎構成の妙技!
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読み始めは弱気でちょっとズレたお父さんと少しクールでミステリアスなお母さんとそこに交わっていくちょっとバカな悪いヤツという余り好みではない展開と会話劇が繰り広げられ、「今回はちょっとイマイチかなぁ」と…思ったが、そこからの各連作短編のストーリーや構成がとても面白く気付いたらあっという間に読了。溝口さんという新たな愛すべきキャラクターが出来てホクホクな気持ちです。 時系列に並べ替えて読んだら、何てことのない話なんだろうけど、この構成の旨さと小ネタや伏線回収も含めて流石伊坂さんだなぁと改めて思いました。 続きを読む
投稿日:2017.06.16
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この闇と光
服部まゆみ / 角川文庫
耽美なゴシックミステリ
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前半の盲目のレイアの物語は始め、どこか中世の時代のような雰囲気を感じるが、読み進めて行くうちにカセットテープやポケットの中の呼び出しベルなど、現代のモチーフが出てきて読み手の「?」を上手く喚起してくる…。ネタバレの病院以降はどうしてこの誘拐事件が引き起こされたのか、ダフネや兵士はどこにいてどんな関係性なのかを明らかにしたい気持ちで最後まで読み進めたが、若干消化不良気味。王である父の立場からの物語も読んでみたい。 続きを読む
投稿日:2017.06.16
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獣の奏者 外伝 刹那
上橋菜穂子 / 講談社文庫
またあの物語の世界に
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本編では描かれなかったそれぞれの物語。完結編を読んだ後に、エリンとイアルの2人、ジェシも生まれてからの3人の物語をもっと読みたいなぁと感じていました。その希望が実現して単純にうれしく読み進めました。 …物語自体はそれぞれの立場を伴った葛藤があり、ハッピーな内容ばかりとはいかないけれど、だからこそエリンとイアル2人が幸せな描写はとても胸にこみ上げてくるものがありました。 続きを読む
投稿日:2016.11.08
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微笑む人
貫井徳郎 / 実業之日本社文庫
他人のことは・・・
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本を置くスペースが欲しかったから妻子を殺したという、常識では承服しかねる内容を動機として語る仁藤。その動機の真偽と人となりを探る物語。インタビュー形式での内容は話し手それぞれの個性があり、仁藤への感情…も様々でとても面白く読み進めることが出来た。この結末も自分としては全く気にならなかったです。 続きを読む
投稿日:2016.11.08