前半と後半では何かちがう？違和感がありましたが、後書きを読んで合点がいきました。 エルリックのエピソードの中では比較的に悲惨さの少ない方だと思います。 ムアコックのシリーズは他の作品も読んだ方がより楽しめます。

メルニボネの滅亡による第一部終幕とも言える、エルリック・サーガ第二巻です。 エルリックに最初の悲劇が訪れます。 陰鬱な世界観と悲劇が描かれますが、不思議と後味の悪さのような読後感はありません。 主人公が人間ではないからか、世界観があまりに現実場離れしているからか、読み物として楽しめます。

かなり昔に読んでから、ずっと好きなシリーズです。 新装版になって、アリオッチがアリオッホになってたり、ちょっとした違和感がありますが、やっぱりこの常に曇天が空を覆いつくしているような世界観、はまります。

全３巻と長い作品の割には、御都合主義的に感じたりする箇所があったり、つっこみたくなる所もあるけれど、世界観は魅力的で結構楽しめました。

十年ぶり位に一冊の小説を読んでみた。 久々の活字に最後まで読めるか不安立ったけど、スラスラと読み終えることができた。 読みやすかったおかげで、また読書出来そうです。