
イムリ 1
三宅乱丈
月刊コミックビーム
絵に癖はありますが
人物の鼻の形など癖のある絵ですが、それを乗り越えることができれば(笑)、最高のSFエンターテイメントが待っています。個人的には今迄読んだ漫画の中でも一二を争う傑作です。 権力争いから道具を巡る謎解き、主人公の心の葛藤など、オモシロ要素満載。
1投稿日: 2013.09.26
水滸伝 一 曙光の章
北方謙三
集英社文庫
男の一冊
作中には沢山の人物が登場しますが、どんな英雄でも決して完璧ではなく、何処かに欠点や暗い過去などを持っています。一人のヒーローが活躍するのではなくて、それぞれがそれぞれの役割を認識し、それを全うすること。マネジメントに秀でた者、人と人とのネットワークを構築する者、腕力に頼る者など、様々な活躍をします。 自分自身の実生活を振り返ったとき、会社生活で行き詰まったとき、全てを完璧にこなそうとするのではなく、自分の役割は何かを考えて、そこで組織に貢献する。この本は人生の指南書でもあります。
23投稿日: 2013.09.26
高い城の男
フィリップ・K・ディック,浅倉久志
早川書房
クラクラ
不思議な読後感。頭がクラクラしています。初めは何の小説かわからず、まぁとりあえず面白いので読み進めていると、ちょっとずつ世界に歪みが出てきてモヤモヤっとして終わります。読み終わった後、しばらく考え込んでしまいました。現実と非現実との危ういバランス。どこから伏線が張られていたのか。
2投稿日: 2013.09.24
バビロニア・ウェーブ
堀晃
東京創元社
美しいハードSF
この人の描く世界は美しい。純然たるSFでありながら、それを淡々と描くことで独特の世界観が目の前に広がります。雰囲気としては2001年宇宙の旅に通じるものが。
3投稿日: 2013.09.24
百億の昼と千億の夜
光瀬龍
早川書房
唖然
壮大なストーリーに圧倒されました。冒頭はこれがSF?という始まりなのですが、少し読み進むとどんどん話がぶっ飛んできて、最後は頭がクラクラするほどのハードSF。歴史上の人物がまさかこんなことに〜!これが1965年頃に、しかも日本人によって書かれたというのは凄いことです。
4投稿日: 2013.09.24
遺跡の声
堀晃
東京創元社
ベスト
個人的に最も好きな本。宇宙の様々な知的生命体とのコンタクトを描いた短編集。静かで淡々とした語り口がリアルで、目の前に情景が浮かぶよう。驚きの世界にどっぷりと浸かることができた。もっと続きが読みたい!!
0投稿日: 2013.09.24
メトセラの子ら
ロバート・A・ハインライン,矢野徹
ハヤカワ文庫SF
テンポよい
1958年に書かれた長編ということで、現代のSFにはないテンポの良さがあります。余計なエピソード入れたりせず純粋にプロットだけ詰め込んだ感じ。この時代のSFと比べると昨今溢れているSFは冗長すぎる。 前半部の、長寿を手に入れた人々とそうでない人々とのやり取りと、後半部の人類と異星人とのやり取りがうまく対比されていて面白い。異質なものへの理解と不理解。
1投稿日: 2013.09.24
