レビューネーム未設定さんのレビュー
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このユーザーのレビュー
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清須会議
三谷幸喜 / 幻冬舎
たぶん史実とは少し違うんだろうけど、秀吉とかこんなこと言ってそうだよねって思っちゃいました。
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映画になった清洲会議の小説版ですね。映画ではよくお名前を拝見する三谷さんですが、お書きになられた本は初めて拝見させていただきました。
三谷さんのイメージどおりの軽くて読み安い展開です。史実とは言っても…本当のところはもうわかんないわけで、そこを三谷さんがおもしろおかしく埋めておられます。
織田家の重臣である秀吉と勝家が、パワーバランスをかけた跡目争いに勝利するための会議の準備と本番のわずか数日間の話です。
読み終わってみると、なんとなくきっと史実的にもこうだったんじゃないかと思えてきてしまうのが不思議です。
かる~く読めますのでちょっとした空き時間に読むにはちょうど良い感じじゃないでしょうか。 続きを読む投稿日:2014.03.22
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ヒカルの碁 1
ほったゆみ, 小畑健 / 週刊少年ジャンプ
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聖の青春
大崎善生 / 角川文庫
肉丸くんって呼ばれてたんですね。
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みんなに愛されていた人らしいあだ名ですよね。
「東の羽生、西の村山」と称された村山肉丸くん。彼の人生が壮絶すぎるものであったことがこの本からものすごく伝わってきます。
この本を買う切っ掛けとなったのは…松山ケンイチさんが主演する映画「聖の青春」のCMをチラリと1回みたことによります。
なんとも言えない雰囲気を醸し出す主人公に興味がわいて思わず映画ではなく小説を買ってみました。
子供の頃から病気を抱え、普通の人の人生を生きることが難しかった。それ故に生きている姿勢が全力です。
その主人公をささえる家族や師匠となる森さんや棋士仲間の温かさが半端じゃなさすぎる。
常に病気と闘いながら棋士として勝負に生きている。何度も病院に運ばれてもそれでも常に上を目指し名人を目指している姿がかっこいいです。
コミックや推理小説に占領された共同トイレのアパートをねぐらにして将棋という特殊な世界で生きる彼の日常が描かれています。
病気を抱えた主人公であるのでどうしても全体のトーンは壮絶な雰囲気ですが心温まる場面がたびたび登場します。
GOOGLE検索で彼の画像を検索すると「肉丸くん」て感じなんだかわかるなぁって写真が出てきて、かなりほっこりします。
人生を全力で生きたことが伝わりとても心を揺さぶられます。良い本です。
続きを読む投稿日:2017.03.24