かんけつさんのレビュー
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このユーザーのレビュー
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老人と宇宙
ジョン スコルジー, 内田 昌之 / ハヤカワ文庫SF
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農協月へ行く
筒井康隆 / 角川文庫
筒井康隆らしさたっぷり
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「日本以外全部沈没」は今こんな先品を書く作家がいるかな、と今更ながら感心した。「沢井長庵」の悪漢ぶりもすごいし。表題作はどこかで読んだ記憶があるが、金造は「すすめパイレーツ」のオーナーだな。後の作品へ…の影響もたいしたもの。 続きを読む
投稿日:2018.12.08
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アジャストメント ディック短篇傑作選
フィリップ K ディック, 大森 望 / ハヤカワ文庫SF
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有限と微小のパン THE PERFECT OUTSIDER
森博嗣 / 講談社文庫
真賀田四季、天才との物語
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「すべてがFになる」以来の、真賀田四季四季の天才ぶりがまたしても物語の動かす。彼女の行動を理解できるのは犀川先生くらいなのか。
作中のVRの描写はPSVRなどが商品化された今読むと、技術の進歩を実感…。まだ商用としては追いついていない部分があるけど、当時はVRゴーグルだけが2500万円くらいと想定されてたのか。
ユーロパークなるテーマパークの装飾がヒントかな。 続きを読む投稿日:2018.01.08
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今はもうない SWITCH BACK
森博嗣 / 講談社文庫
犯人?の動機は結局理解できず
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他人の心理がそう簡単に分かれば苦労はしないので、本作も動機は想像するしかない。
それはともかく、本作は主人公笹木の一人称で語られているだけに、叙述トリックじゃなかろうか、語りを信じていいのやら・・・…と迷わされつつ読んだ。
たまたま最近読んだイーガン「白熱光」の奇数章と偶数章の読書経験があったので、犀川先生の登場する章と笹木一人称の章の関係は予感があったな。 続きを読む投稿日:2017.12.23
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夏のレプリカ REPLACEABLE SUMMER
森博嗣 / 講談社文庫
誘拐犯の仲間割れと思われたが
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本作はこれまでと大いに変わっていて、西之園萌絵の親友吐萌が主人公視点。前作「幻惑の死と使徒」の偶数章であり、前作の奇数章で萌絵と分かれた後に吐萌が体験した誘拐・殺人事件の謎解き話。
犀川先生も出番は…少なく、萌絵も謎こそ解くものの大活躍とまでは行かないのである。
読み終わって、トリックは全然違うのだが某作品を連想したが、ネタバレになるかもしれないので黙っておく。 続きを読む投稿日:2017.12.17