Reader Store
じゃがいもさんのレビュー
いいね!された数11
  • 乙嫁語り 15巻

    乙嫁語り 15巻

    森薫

    青騎士コミックス

    いつもの通りの絵の美しさ

    まあ題名が「乙嫁語り」なのだから、話の中心が結婚や新婚夫婦中心になるのは当然だが、この巻も二組の夫婦のお話である。まるっきり環境が違う国に越してきたタラスの毅さが心に響く。それにしても、いつもの通りの絵の美しさに感銘を受ける。船の上の猫の表現、表情が素晴らしい。

    0
    投稿日: 2025.01.22
  • 乙嫁語り 14巻

    乙嫁語り 14巻

    森薫

    青騎士コミックス

    絵が素晴らしい

    この巻はスミスの話から外れて中央アジアの人々の中で話が進んでゆく。前巻よりも話がぐっと引き締まった気がする。草原で生活する人々の生き生きとした暮らしぶりを、素晴らしい絵で描き出している。風景描写は今までの巻で素晴らしいのは十分にわかっていたが、この巻では「馬」の描写に非常に感銘を受けた。

    0
    投稿日: 2025.01.21
  • 薬屋のひとりごと 13巻通常版

    薬屋のひとりごと 13巻通常版

    日向夏,ねこクラゲ,七緒一綺,しのとうこ

    月刊ビッグガンガン

    絵がいいけれど

    同じ原作でコミカライズされている別のシリーズよりも、こちらのシリーズのほうが絵はいいけれど進捗が遅いので復習みたいな感じがしてしまう。典型的な中華後宮ファンタジーであるが、ヒロインがどこでどのようにして該博な知識を吸収したのかがとても疑問に思えることがある。氷菓の作り方なんてとても特殊な知識のはずなのだが。

    0
    投稿日: 2025.01.19
  • エリオと電気人形 3

    エリオと電気人形 3

    島崎無印,黒イ森

    となりのヤングジャンプ

    AIの心

    多くの作品で取り上げられている「心とはなにか?」をこの作品でもとりあげている。ディストピアとなってしまった未来社会の中で電気を使わずに生活する人々の暮らしぶりがなかなかに面白く描かれている。なんだか「地球温暖化防止」や「原発反対」活動を思い浮かべてしまった。

    0
    投稿日: 2025.01.19
  • 理系が恋に落ちたので証明してみた。(14)

    理系が恋に落ちたので証明してみた。(14)

    山本アリフレッド

    COMICメテオ

    ネタ切れ的な様子である。

    男女関係 恋愛感情を無理やり理系技法で解説してきたが、いよいよネタ切れ的な様子である。さして面白くないトピックスが、順不同でただ羅列されているような感じである。絵柄が変わらずにきれいで色っぽいのが唯一の救いである。

    0
    投稿日: 2025.01.19
  • 幸色のワンルーム 11巻

    幸色のワンルーム 11巻

    はくり

    ガンガンpixiv

    完結編

    まあこれまでのストーリーの基調 雰囲気から、このような結末になってしまうのが自然な流れなのだろうと納得してしまう。それにしても、警官の拳銃は、簡単に抜き取りや発砲ができない仕組みになっているので、ストーリー展開のキーとなる部分に大きな問題がある。絵柄は巻が進むにつれて上手になっているのかな。

    0
    投稿日: 2025.01.19
  • この世は戦う価値がある(3)

    この世は戦う価値がある(3)

    こだまはつみ

    ビッグスピリッツ

    ヒロインの個性が強烈

    やりたい放題 とも思えるほどヒロインの個性が強烈でこのヒロインの魅力だけで作品を引っ張っている。このヒロインの言動や生き方に共感しているわけではないが、まあ周辺にこのような人がいても面白いかな と無責任に感じてしまう。最も実際に同僚となったら大変だろうが。絵柄は勢いがあリ、登場人物の気持ちが表情に現れて大変に良い。

    0
    投稿日: 2025.01.19
  • ああ華族様だよ と私は嘘を吐くのであった

    ああ華族様だよ と私は嘘を吐くのであった

    渡辺温

    青空文庫

    ごくごく短い作品

    戦前の日本の怪しい雰囲気を持った横浜を舞台としたごくごく短い作品である。たしかに雰囲気はある程度味わうことができるが、それ以外の要素はほとんど無く、表題の嘘の果たす役割もどうもはっきりしない。

    0
    投稿日: 2025.01.15
  • 司書正 巻二

    司書正 巻二

    丸山薫

    HARTA COMIX

    漢字の扱いが秀逸

    妖しい血縁関係や宮廷陰謀など中華ファンタジーの王道をゆく重厚なストーリー展開は見事である。そしてこの作品には本来象形文字であったことを彷彿とさせる「漢字」の扱いが素晴らしい。中島敦や円城塔の「文字禍」を思い起こさせるような、象形文字の味わいを残す篆書体の「鳥」が飛び回るカットに心を奪われてしまった。

    0
    投稿日: 2025.01.15
  • 無名作家の日記

    無名作家の日記

    菊池寛,古典名作文庫編集部

    古典名作文庫

    焦燥感があふれている

    菊池寛のデビュー時の焦り 劣等感 嫉妬を私小説として実にリアルに描き出している。文筆家は劣等感に苛まされ、明日は書けなくなるのではないか という恐怖に怯えているらしいが、その「業」を赤裸々に描いている。気楽な一読者としては、なるほど文壇デビューというものはこのような手順をたどるのだな ということがわかって面白い。

    0
    投稿日: 2025.01.14
1
...
678
...
72