沖愛さんのレビュー
参考にされた数
166
このユーザーのレビュー
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日日(にちにち)べんとう 1
佐野未央子 / 月刊office YOU
20年使っている“わっぱ”がストーリーテラー
6
女優谷原紅子の隠し子で家族から離れ、東北の山奥・禅寺育ちの野生児 黄理子。おかげで糠漬け以外にも料理上手で食いしん坊の黄理子は上京してデザイン事務所で働く傍ら、ひょんなことから上司である荒井さんとプラ…イベートでもお近づきになり、ほのかな恋愛フラグが。
こんがらがった母親との確執、恋の導火線。さらに伏線として何か周りで怪しげな男がうろちょろと。
ところどころに美味しそうなお料理とレシピが。
都会で背伸びせず、たくましく生きる黄理子に味方する脇役キャラ達も愛すべき存在で、続きが愉しみな、はまる予感のマンガ。
続きを読む投稿日:2015.05.25
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世界一美味しい煮卵の作り方~家メシ食堂 ひとりぶん100レシピ~
はらぺこグリズリー / 光文社新書
一人でも。そうでなくても簡単便利、オマケに安くておいしい料理レシピ本。
5
作業の手順は、3工程がほとんど!特別な材料をそろえないでいい、使い勝手の良い料理本
「世界一美味しい煮卵の作り方」
とのタイトルなので、パッと見、煮卵ばかりの料理本かとおもいきや。
家にあるものやス…ーパーで手に入る、ありふれた材料で簡単手早くできる100レシピ。
しかも、材料費を一円単位で全レシピ明記だから・・・
ラク・安い・美味しい料理ばかり。
13チャピターからなる内容は
人気レシピ、おつまみ、麺類、おかず、ごはんもの、肉類、パン、粉もの、お菓子、スープ、トマトソース、金欠時、未公開!と13のカテゴリーに分けられている。
それに「はらぺこグリズリーの料理の裏技」などがたまに掲載してあり、これは中々参考になるのであなどれない。すでに知っている内容もあるけれど・・・
簡単すぎるレシピもあり、読了後さっそくマネして作ってみた。
おかげで、お気に入りのひと品になった。アレンジもききやすくて、けっこうな数がお気に入り。
「はらぺこグリズリーの料理ブログ」サイトも調べて、お気に入りに入れるくらい、気に入った。
ご本人のブログで本を紹介されていたけれど、まさに言いえて妙!
「Amazonで在庫切れになった」と書いてあったが、理解できたくらい。
手みじかではっきりしている文章と、全行程を写真で掲載してあるから、料理が苦手な人でも、そうでない人でもおススメしたい!!くらい、わかりやすいうえに、見やすい。手元に置きたい料理本。
続きを読む投稿日:2017.04.06
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ごはんのおとも
たな / 実業之日本社
誰かにこの本、伝えたい!!!!飯テロ界のホンワカ革命を!!
4
読了後に、コミック購入を決意した!
表紙がほんわか、やわらかい感じだが、飯テロ系でココロと胃袋をはじめ、五感をつかまれる素晴らしいコミック!!!
オールカラーのうえに色合いなどの描写が、とても美味し…そうなくらい美しい。
オハナシは、主人公が一話ずつ変わっていくオムニバス系で、前の話で出てきた脇役が次の主人公・脇役に出てきたりの、リレー式。
子供からお年寄りまで幅広い年齢層がコミカルに演じてくれるので、読者ターゲットも同じように思えた。
どこにでもありそうな、そんな街に住んでいる人たちの毎日のくらし、彼らの心情が丁寧に描かれている。
ホッコリ。ホロリ切ない、あたたかい・・・
何度も何度も読み返したくなる、クオリティの高い高級な絵本を読んでいるような。
ココロが元気ない時に読むと、登場人物たちからパワーを分けてもらえるような。
わかってくれそうな誰かにゼヒゼヒおススメしたい! 言わずにおれない本の1冊!
1話ずつキーポイントな1品メニューがその話の終わりにレシピとして描かれていて、細かい分量とアレンジ方法の記載がまた、ニクイ。
家庭でありふれた少ない食材&短時間でできる、手の込んでない料理ばかりなので、とてもありがたいのが、さらにハナマル。
読了後に思わず写メ撮って、親友に送信して私の感想を送りつけて布教活動してしまったくらい、ココロもわしづかみな、そんな大切なたいせつな本。
続きを読む投稿日:2017.03.26
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ハクメイとミコチ 2巻
樫木祐人 / HARTA COMIX
何度もなんども。読み返す大人の絵本
4
登場人物は森の中に住んでいる「とんがり帽子のメモル」に出てくる小人のようなサイズの人間や昆虫・動物の日常を垣間見させてもらってるような、独特で美しい世界観。
果物や木や草、道具や土の細部まで丁寧に書き…込んであって、キャラクターも一人一人個性豊かで、「ミコチの食べ物や染物などに対する凝り性」と「ハクメイの物づくりや大工仕事に対する情熱(美味しい食べ物に対する情熱も)」に、彼らの周りの人間(動物)関係がとても見もの。
今回のよだれたらす食べ物
ミコチが作った「つみれとごぼうの味噌汁」
「スライスしたブドウパンにクリームチーズを塗る」
などなど。
作者の、とくに食べ物に対する情熱を感じ、ニンマリ。
番外編あとがきに作者の日常が描いてあるところもお気に入りだが、今回は特別編と題して、カラーありのハクメイ&ミコチが出てくる絵本チックな「クワ酒の樽」というオマケがニクイ。
続きを読む投稿日:2016.03.07
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ホムンクルス(1)
山本英夫 / ビッグスピリッツ
おもしろい!!
4
描写もさることながら、気がついたら引き込まれていた。
現実的にありそうにない話だけれど、奇妙な男に持ちかけられた奇妙なバイト。それによって主人公 名越の今後はどうなるのか!?
奇妙な事が、次々と・・…・それによって、またさらに読書欲をかりたてられ、気がついたら2巻目に突入していた。
続きを読む投稿日:2016.12.09
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ハクメイとミコチ 4巻
樫木祐人 / HARTA COMIX
度々読み返しては、愉しめる。次の新刊出るまでは。
4
水と油の関係みたいな「骨魚研究一本のセン」と「歌姫コンジュ」が難を乗り越え、仲良しにはまだなれないけれど、お互いに分かり合えそうになる小話が3話と短編集が6話。
短編では3巻までに出てきたハクメイとミ…コチの友達や知人たちが今度はそれぞれが友達や知人を増やす話が2話。
「セン」と「コンジュ」
「イワシ」と「ジャダ」
もちろんわれらが主人公「ハクメイとミコチ」のお話も2話ほどあるけれど。
ニューフェースはミコチのお姉さん「アユネ」。
彼女の仕事は劇作家。それ以外の事は昔から何もしないため、そのおかげで一緒に暮らしていたミコチの「料理の技術と自立心」が培われたらしい。今よりも髪の毛の短いミコチが出てくる貴重な1カットが。
今回のよだれシーンは・・
色々あって迷ったけれど、夜汽車の中の食堂で買った「いなり弁」と「きゅうりサンド」と揚げたて出来立ての「揚げ山芋」!!お互いに1つずつ交換し合って美味しそうに食べる弁当と夜汽車の雰囲気がいい。
1話終わると必ず前の話にまつわるコラムも、味わいがあってどんどん深みにはまる。
1年に1冊の割合でしか出版されていないけれど、だからこそ、待つ楽しみがあって、お気に入りのお酒や丁寧に入れたコーヒーを片手に、何度でも愉しめる本だ。特に今回は夜、お酒を片手にとか、夜明けのコーヒー・お茶とか、しっとりした夜の時間のオハナシが多めなような。
続きを読む投稿日:2016.03.08