しらたま56さんのレビュー
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象の背中 完全版
秋元康 / 扶桑社BOOKS文庫
完璧な人などいない
4
TVが自動録画してくれた「象の背中」というアニメを見て興味を持ち購入。
アニメでの先入観があったせいか、読了直後は正直に言って後味が悪かった。汚いと思った。
記憶が薄れていくにつれて「こんなものかもし…れない」と思えてきた。
自分も完璧な人間ではない。
それに気づいてからは、主人公の泥臭さ、必死さが愛おしく思えた。
主人公と同じ年齢になるまで数年ある。
そのとき読み返したら、自分はどう感じるだろうか。 続きを読む投稿日:2013.10.20
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夕映え 上
宇江佐真理 / 角川文庫
親とは、子とは。
0
親とは、常に子の身を案じ、幸せを願うものなのだろう。
子の身を守るために喧嘩もするし、子を助けるため友に頭を下げもする。
だが、その姿はとても美しく、まぶしい。
ある時、気づかぬうちに大人になっていた…子に驚く。
そしていつしか後ろから子を支えるようになる。
それでも、親は親であり続ける。
親であり、子である時点ですでに幸せなのかもしれない。 続きを読む投稿日:2015.01.28