mitsurumanさんのレビュー
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わが母の記
井上靖 / 講談社文庫
老耄なんて言葉を見たのはこの本が初めてだ。
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父をなくしてから、なんとなく自分の中で死が近くなった感じがする。その感覚はこの本の冒頭に書かれている感覚そのものだ。映画の冒頭でも述べられているけど、そのフレーズを聞いた時に雷に打たれた気がした。小説…家の自己観察力、そしてそれを表現する文章は流石である。歳を取るということ、耄碌するということ、その時、その人の頭の中はどうなっているのか、自分がその時になって見なければわからないし、そうなってもきっとわからない。我が母の時にどうするのか、どうしたらいいのかわからない。本書の映画とは違う淡々とした感じに好感をもった。
続きを読む投稿日:2013.12.17
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尖閣を獲りに来る中国海軍の実力 自衛隊はいかに立ち向かうか(小学館101新書)
川村純彦 / 小学館101新書
迫真の尖閣諸島の日中戦のシミュレーション
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元海将のまとめた現中国軍と自衛隊の詳細な戦力比較。尖閣での日中戦のシミュレーション、とくに面白かった。あっと言う間に読んだ。書かれたのが2012年5月なので、まだ民主党政権だったため、戦闘シミュレーシ…ョンでは政府の判断が後手に回りまくっていたけど、現政権ならそんことにはならないと期待したい。折しも今日12/11日付けニュースで政府が那覇のF15部隊を倍増とのニュース有り。この本を読むと、政府の中期防衛計画が正しいことがよくわかる。 続きを読む
投稿日:2013.12.11
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世界怪魚釣行記
武石憲貴 / 扶桑社BOOKS
著者のたくましさがすごいよ。
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開高健のオーパと沢木耕太郎の深夜特急を足して2で割ったような感じ。世界の辺境へ一人で旅し現地の人とコミュニケーションとりながら、怪魚を釣るという、著者のバイタリティがうらやましい。釣った魚はカラフル、…グロテスク、そしてでかい!釣りが主なので、旅の様子がじゃっかんはしょりすぎじゃないかと思うとこもあるけど、魚を釣るときの臨場感はなかなかよかった。釣り好きならお勧めかな。自分は釣り人です。 続きを読む
投稿日:2014.06.28
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ロスジェネの逆襲
池井戸潤 / ダイヤモンド社