konohaさんのレビュー
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このユーザーのレビュー
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ぼくのメジャースプーン
辻村深月 / 講談社文庫
主人公の少年、少女がいいな~
0
ウサギを惨殺し、第一発見者の少女を馬鹿にした犯人に対して主人公の少年が発した言葉に驚かされる。決して褒められるようなことではないけれど、そこまでやってしまう・・・好きですね。
この本読むのは2度目だ…けれど、肝心なポイントを忘れてしまっていたので、初めて読んだのと同様に楽しめました。
この少年、実は見かけよりも頭がいいし、すごいな~ 続きを読む投稿日:2015.09.13
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スロウハイツの神様(下)
辻村深月 / 講談社文庫
辻村さんの本の中で一番好き
1
上巻は登場人物紹介的な部分がけっこう長いですが、下巻になると物語は一気に動いていきます。
自分も一緒に暮らしたくなるような魅力的なキャラクターたち。
中でも悲惨な少女時代を過ごした赤羽環とチヨダコーキ…の2人には注目。
読むのは2回目ですが、やっぱりじーんときます。
読後感も最高でお薦めの作品です。
続きを読む投稿日:2015.09.05
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原発ホワイトアウト
若杉冽 / 講談社文庫
現役キャリア官僚による告発小説
2
小説としておもしろいというのとははちょっと違うかもしれない。単なるフィクションだったら、不愉快に思うだけで終わったかもしれない。しかし、これが現役キャリア官僚が匿名で書いた告発小説となると受け取り方も…まったく変わる。
東日本大震災を期に脱原発へと向かいかけたのが、政権交代によってあっさりと原発再稼働へと転換した。この小説を読むと、その辺の裏が見えてくるようである。
自らの利権のために原発再稼働へ向けてひた走る政官財が生々しく描かれている。そして、原発再稼働に反対の知事を陥れて排除していくのも、現実的で空恐ろしい。 続きを読む投稿日:2015.07.15
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ファウンデーション
アイザック・アシモフ, 岡部宏之 / ハヤカワ文庫SF
海外SF最重要作品の一つ
3
クラーク、ハインラインとあわせて三大SF作家の一人アシモフの代表作。
心理歴史学者ハリ・セルダンは銀河帝国の崩壊とそれにつづく3万年の暗黒時代を予言。第2帝国ができるまでの期間を1000年に短縮するた…め、2つのファウンデーションを設立した。
第一部は第一ファウンデーションの話。科学者の集まりで、何の軍事力を持たないファウンデーションが周辺の星々を支配していく過程を描く。
ファウンデーションに数十年ごとに訪れる危機。決して容易に対応できるようには思えない故に危機なのだが、それぞれの危機に対する唯一正しい選択をすることにより見事に危機を回避していく。英雄の登場を期待するのではなく、歴史的、必然的にそのような経過をたどっていくのである。
ファウンデーションシリーズは1950年代に三部作としてまとめられたが、その後1982年以降に続編が書かれることになった。
初期の三部作は、第二部、第三部と巻を追うごとに確実におもしろくなるので、是非まとめて読んでほしい。 続きを読む投稿日:2015.04.15
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幻魔大戦 20 光芒の宇宙
平井和正 / 角川文庫
第一期完結
1
第一期完結とはいうものの、物語の方は何も終わっていない。この後、第二期幻魔大戦はタイトルを「ハルマゲドン」と変えて3巻まで刊行したところで中断。この中では、読者の信を試されるような衝撃的エピソードが・…・・。また、「ハルマゲドンの少女」においては、さらにその数ヶ月後が描かれており、想像を絶した展開を見せる。 続きを読む
投稿日:2015.01.06
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幻魔大戦 16 光の記憶
平井和正 / 角川文庫
光の記憶を取り戻す
0
東丈不在のまま進行するGENKEN箱根セミナー。井沢郁江さんが驚異的にしっかりして代理を果たし、そして驚くべき公演を行う。なお、副題の「光の記憶」とは転生輪廻の過去世における記憶のことであろう。
投稿日:2014.12.30