
護られなかった者たちへ
中山七里
NHK出版
護られなかった人たちの護ったもの
ミステリーだけど、ミステリーよりも現代社会を考えさせられる内容。 コロナによる給付金の不正取得。 議員や国税の人間が絡んでいたり、家族全員で詐欺を働いたり…。 誤送金による電子計算機使用詐欺。 何年経っても無くならないオレオレ詐欺。 強盗、賽銭泥棒…。 世の中どうしてしまったのだろうと思うくらい、金絡みの犯罪が増えた気がする。 全ての人に護るべき物や人があって、それが犯罪を起こすキッカケになったのかもしれないけれど、そこに至る前に何か対応できる社会になってほしい。 世界的に戦争や疫病で不安定だから、心は荒み、ますます犯罪は増えていくだろう。 そんな中、自分はどうやって大切な人を護っていくか考えさせられた。
0投稿日: 2022.08.05
流浪の月
凪良ゆう
創元文芸文庫
さすが本屋大賞受賞作品
久しぶりに読んでて胸がギュッとなる本に出会った。 さすが本屋大賞受賞作品。 世の中フェイクニュースで争いが激化するような時代、やはりありとあらゆる情報を正しく理解する事、選択すること、発信することはより重要だと思った。 ただ、このような子供が出てくる話しの場合、個人的にはいつも違和感を感じてしまう。 彼女のはなしⅠは9歳の更紗目線で書かれているのだけれど、9歳にしては異様に表現が大人だったり、比喩が入ったり、冷静だったりする。 嫌なことをされても本当の事を言えないのだけれど、9歳児はもっと単純で、逆に素直に言うだろうと思ってしまった…私だけだろうか… ただ、これも物語だからこその話。 話はとても面白いので☆4つ。
1投稿日: 2022.06.04
水のかたち 上
宮本輝
集英社文庫
ターニングポイント
39歳で結婚し、40歳で妊娠、「人生設計が狂った」と言った私に、上司がこの本をプレゼントをしてくれた。 狂ったと言っても、後ろ向きに捉えていた訳ではなく、自分が漠然と考えていた人生とは全く違うものになってきたな〜と思って出た発言ではあるのだけれど、上司は心配してくれたようだ。 ありがたい。 こんな状態の私にはピッタリの内容であった。 全ての人に色々な水のかたちがあり、如何様にでも変化するのだと思った。 それは自ら変えることもできるし、他者から変化をもたらされる事もあるし… 身を任せてもいいし、抗ってもいい。 今まで思っていた将来と違っていたのではなく、自分はこうなるように人生の選択を繰り返し、流れてきていたのだと思えた。 主人公の人生も急に変わったように描かれているが、変化の訪れる生き方をしてきたのだ。 ただ、その変化のタイミングが分からないだけ。 いつ起きてもいいのだ。 これから起こる出来事、良いことも悪いことも受け入れていきたいと思った。
0投稿日: 2022.03.01
風のマジム
原田マハ
講談社文庫
飲んでみたい
読み終わった瞬間に、スーッと風が通った感覚になるお話だった。 実際に実在する人物の話ということで、是非物語に出てくるウチナーラムを飲んでみたいと思う。 原田マハさんは絵画をテーマにした本がほとんどだけれど、こういった物語のストーリー展開も本当に上手いな〜という印象を持った。 話の盛り上がりまでの描写が自然で、どんどん読み進めることができ、山の部分では勝手に感情が揺さぶられる。 読み終わると爽やかな気持ちになる。 タイトルもストーリーにぴったり合っていて、他のタイトルは付けられないなと思った。 原田マハさんの作品は今後も読んでいきたい。
0投稿日: 2022.01.09
ナナメの夕暮れ
若林正恭
文春文庫
ナナメだな…
若林さん、本を3冊も出版しているとは知らなかった。 会社で行われたビブリオバトルで紹介された本で、興味が湧き読んでみた。 人はそれぞれいろんな考えを持っているから、若林さんの考えが特別おかしいとは思わないけれど、疲れてしまうことも多いだろうな〜と思う一冊だった。
0投稿日: 2022.01.09
闇の子供たち
梁石日
幻冬舎
記憶に残る本
だいぶ昔に読んだけれど、未だに記憶から消されないほど印象に残っているので、レビューを残しておくことに。 おそらく最後まで読み切る事ができない人もいるかもしれないけれど、フィクションであっても、こういった現実が同じ地球上で起こっているという事を知っておくべきだと思って、星5個つけました。 たくさん考えさせられます。 自分の無力さに気付きます。 人間の欲は怖いと思います。 人の命に値段の差があるのだろうか。 是非読んで、色々考えてみてください。
0投稿日: 2021.09.21
そして、バトンは渡された
瀬尾まいこ
文春文庫
分かるけれど
物語はとても感動的で、どんどん読み進められるのだけれど… 個人的には設定がありえない状況すぎるのか、なかなか入ってこなかった。 主人公が小学生の頃の気持ちを書いているのだけれど、正直そんなに記憶に残る時期ではない。 ちょっとした事が気になり、なかなか感動まで至らず… 素直な気持ちで読めたら良かった。
0投稿日: 2020.11.08
一億円のさようなら
白石一文
徳間文庫
フィクションだけれど
読み応えのある1冊。 家族は家族だから一緒にいるけれど、本当に一緒にいる必要はあるのか。 けれど、一緒になったのには理由があって、それはどんな事があっても変わらない。 結局一緒にいるのだ。 長いけど一気に読めて、面白い。 読書の秋におすすめな1冊。
0投稿日: 2020.10.26
木曜組曲 〈新装版〉
恩田陸
徳間文庫
女の切り替えの良さ
久しぶりの読書の為、読みやすい、スッと入ってくるものが良いと思い、恩田陸さんの本を選択。 木曜組曲と、タイトルも表紙の絵にも惹かれ、読み始めた。 ところがどっこい、結構どろっとした内容。 読みながら通勤電車の窓の外に『うぐいす館』があるのではないかと思うほどの描写。 物語に出てくる小説家も、編集者も主婦も、読んでいる私も、登場人物は全て女だからか、『それ、あるある〜』と思いながら、共感するところが多い。 そして、重たい話なのに、サバサバしている。 ここに女の感情の切り替えの良さを感じ、とても良く書かれていた。 どんなに悲しく、辛く、やりきれない時でも、女は食べ物を食べられるのだ。 内容はネタバレになるので書かないが、サクサク読める内容。 ちょっと最後は出来すぎているな〜という感が残るので⭐️は4つ。
0投稿日: 2020.10.24
陽気なギャングが地球を回す
伊坂幸太郎
祥伝社文庫
テンポが心地よい
4人のキャラと会話と強盗と 全てがテンポよく、ちょうどよく(笑)すんなり入ってくる感じ。 自分ならどんな作戦を練るかな? 4人のうちならどのポジションかな? なんて考えながら読みました。 気軽に読みたいものを探してる人にはオススメです。
1投稿日: 2016.02.18
