私は猫が好きなので、え、猫が消えちゃうの!?という興味から手に取りました。 いざ読んでみると、余命僅かと宣告された主人公の元に悪魔がやってきて、 世界から何か一つ消す代わりに1日の命を得られる契約を交わすというトンデモ設定。 そんな驚きから始まったのですが、その後はありえないことなのにどこか現実味を帯びた内容で、夢中で読み続けました。 人は何かを得るためには、何かを失わなければいけない。 逆に言えば、何かを失ったとき、人は何かを得ることができる。 そんな中で、私たちが得るべきものは何なのか。 失ってはならないものとは何なのか。 多くのことを学び、考えさせられる作品でした。 出会えて良かったです。

表紙に惹かれ読み始めましたが、とても面白かったです。 ビブリア古書堂の店主は人見知りながらもしっかりしていて、古書について語るシーンでは、文章だけで魅せられてしまいました。 読み始めたら止まらず、一気に最後まで読ませていただきました。 古書の知識も身につく、とても素敵な作品でした。