ふわふわさんのレビュー
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このユーザーのレビュー
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四畳半神話大系
森見登美彦 / 角川文庫
本当にリアルな学生生活を描く観念的青春小説
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薔薇色の学生生活は、夢の国の話なのか?それとも、現実にあるのか?
学生の町京都を舞台に、縦横無尽に青春を謳歌する若者たちの物語。
それが、たとえ4畳半の下宿の中で悶々と日々を送っているにしても、それ…は青春なのだ。
薔薇色の学生生活は、手に届かないところにあるようで、実は青い鳥のように近くにあるのかもしれないし、
誰かの歌にあったように、青春自体の真ん中は、道に迷っているばかり
若者は黒髪の乙女を求めて、次元を超えて旅をする。 続きを読む投稿日:2016.07.15
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探偵の鑑定II
松岡圭祐 / 講談社文庫
終わりは、やっぱり悲しい
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Qシリーズの終了というよりは、やっぱり探偵の探偵の完結編ですね。
内容が、ハードボイルドな様相が濃くて、Qシリーズのふわっとした、とぼけた感が薄いですね。
でも、ハラハラしながら、読み続けてしまうので…、松岡さん、うまいな、と思います。
Qちゃん(莉子)は、今回かなりつらい思いをしますが、一皮むけて大きくなるのかな。
莉子さんは、もっと幸せになってほしいなぁ。
でも、松岡筆によるヒロインが集合して、協力し合って事件を解決していくところは、ワクワクしますね。
最新ヒロインの水鏡さんの活躍が、もっとほしかったですね。
Qシリーズは、まだ続くようなので、新たな展開で、期待します。
いろんな意味でも、この作品は、押さえておかなければならないですね!
続きを読む投稿日:2016.10.25
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探偵の鑑定I
松岡圭祐 / 講談社文庫
探偵の探偵の続きとして読んでみたら
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探偵の探偵、一応の決着で終わってたかと思ってたけど、いろいろ残っていた謎の部分が、明らかになっていきます。
須磨社長の物語、といった方が、いいのかもしれませんね。
Qちゃんは、巻き込まれていって、え…ーっ感じで、つづくです。
2巻を読まずにはいられません!!
続きを読む投稿日:2016.10.25
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基準値のからくり 安全はこうして数字になった
村上道夫, 永井孝志, 小野恭子, 岸本充生 / ブルーバックス
思考停止になってしまわないように
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なぜ、お酒は20歳以上からなのか?
賞味期限と消費期限、3秒ルール、放射線、交通事故と様々な基準値について、解説されています。
場合場合によって、守れないことがわかっている場合は、守れる範囲までに引き…下げるとか、
今まで知らなかった、基準値について、改めて考えさせられました。
基準値を超えているからと言って、直ちに危険ではないし、
基準値の範囲内だから、完全に安心でもない、
ひとつのものだけを見ていてもだめ、たくさんの中での一つをことさら取り上げても、意味がない。
いろいろと、考えさせられた本でした。
落ち着いて、じっくり読んでみてください。 続きを読む投稿日:2016.10.23
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ボッコちゃん
星新一 / 新潮社
何で、ボッコちゃんなんだろうね?
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星新一さんの、ショートショートを集めた名作集です。
タイトルの、ボッコちゃんをはじめ、不朽の名作「おーい でてこーい」も入っています。
ボッコちゃんは、酒場のアイドル。愛を語るには、難しすぎる。
名作…ショートショートぞろいの中で、代表作としての、ボッコちゃん、なんでこれが代表になったのかな? 続きを読む投稿日:2016.07.04
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竹取物語
星新一 / 角川文庫
あらためて読み返す古典
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誰もが知っている竹取物語。でも、ちゃんと読んだことは少ないのでは?
この本は、竹取物語の原点の面白さと、星新一先生の軽妙な解説で、より楽しく、興味深く読むことができます。
古典だけど、軽く読めますし、…その面白さも味わうことができます。
お勧めです!! 続きを読む投稿日:2016.07.04