cozycozyさんのレビュー
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このユーザーのレビュー
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orange 1
高野苺 / 月刊アクション
未来からの手紙
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SFな少女漫画で面白いから読んで、って美容院でオススメされた漫画。ドラマ化したら流行りそうやなと思う内容。出演者は誰がいいかな。ゴクセンや花だんのように若手の出世作となるような人選にしてほしいな。主人…公の高宮菜穂(高校2年生)が、今を後悔している10年後の自分自身から手紙が届くが、周囲を気にして引っ込み思案な主人公は、未来からの手紙に書かれた後悔をしないような行動をしたりできなかったり。少しずつ手紙と違う時間が進み出して、未来が変わるのか、それとも今は未来とは違うパラレルワールドなのか。続きが楽しみ。 続きを読む
投稿日:2015.03.28
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【合本版】王妃の館 上・下
浅田次郎 / 集英社文庫
味噌ソース味お好み焼きネギ入りミックス広島風スペシャル
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150万円のツアーと19万8千円のツアーが、時間をずらしてわからないように同宿させる。久しぶりの浅田次郎作品だけども、やっぱり作者の文章は安心して読めるし、どたばたコメディの内容も軽すぎず重すぎずいい…バランスでテンポよく読ませてくれる。現代のハラハラ感とルイ14世のお話のどちらも続きが気になる。楽しめる物語を読んでると、読んでない時間もどこか楽しい。
ドキドキ、ハラハラ、笑って、泣いて。予定調和、期待通り、「味噌ソース味お好み焼きネギ入りミックス広島風スペシャル」でええやん、て思える。『勇気は生み出すもの』『女にとっての家庭はすなわち国家そのもの。』『正論が必ず世界平和に寄与しない』『愛されようとするな。愛するのだ。』『平和とは戦争のない時間のことではない。心の平安が約束された時間のことである。そのためには、戦争や暴力を否定するだけではなく、世界中を美しいもので埋めつくさなければならない。』『美しいものに満たされれば人は優しくなる。』 続きを読む投稿日:2016.02.19
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色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年
村上春樹 / 文春文庫
2回目は音楽と一緒に
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フランツ・リストの「巡礼の年」を聴きながら再読したい。「ル・マル・デュ・ペイ」の演奏者による違いも感じてみたい。そうすることで、シロに対するつくるの感情がさらにわかるかも。つくるが36歳の割に子供っぽ…く感じてしまうものの、ほぼ同じ年齢で、自分も同じような思考や行動になることがあり、共感と嫌悪感が入り雑じる。人の心と人の心は、むしろ傷と傷によって深く結びついている。脆さと脆さによって繋がっている。説明が多い文章は好きじゃないのだが、押し付けることなく、逆に心地よく感じるのは、やはり作者の文章の上手さなのか。 続きを読む
投稿日:2016.02.18
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きまぐれロボット (角川つばさ文庫)
星新一, あらゐけいいち / 角川つばさ文庫
想像力があるときの恐怖、現実を知ることの恐怖
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子供の頃も面白かったけど、大人になって読むと、面白さだけじゃなくて小さな恐怖があちこちにある。大人になるにつれて知識を得て想像力を失うことで恐怖が減るけども、逆にいろんな欲望がリアルで怖い。人間とロボ…ット、人間と薬、人間と科学、様々な関係をシュールに描く作者はすごい。ネコを読みたいと思ったら、別の作品集の収録に変わったみたい…。 続きを読む
投稿日:2015.03.28
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セトウツミ 3
此元和津也 / 別冊少年チャンピオン
祝映画化♪
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安定感のある間とツッコミで、3巻も川沿いに座って会話してるだけやのにやっぱり面白い。映画化されるようやけど、この喋りと、間と、表情は、再現が難しそう。「難しいフランス映画観たあとみたいな顔してはります…」「知らんがそんなもん。存在そのものがトリッキーやねん。」「ロックバンド結成してもうてるやん。」「鹿やないか、それ」何のツッコミか気になった人は1巻からこの空気感を楽しんでほしい。 続きを読む
投稿日:2015.05.04
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図書館戦争+別冊図書館戦争 全6冊合本版
有川浩 / 角川文庫
絶妙な甘さの美味しいケーキを食べたときの幸福感
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ひねくれ者なんで、映画化されてからの本になかなか手をつけないのですが、電子書籍で全6冊一気読み。やっぱり期待を裏切らない面白さ。もっと早く読んでおけばよかった(笑)『塩の街』などの自衛隊三部作が好きな…人なら絶対はまる。作者のミリタリーものは、戦闘シーンも面白いし、登場人物が男女問わずかっこいい。正義の危うさ、無関心の怖さなど、最近ずっと気になっている世の中のねじれた部分がわかりやすく書かれていて、作者の上手さを感じた。楽しくハッピーな気持ちにさせてくれる、絶妙なさじ加減で甘くて美味しいラブコメでした。 続きを読む
投稿日:2016.01.04