Reader Store
人文・思想・歴史

物語がつむぐ心理臨床 こころの花に水をやる仕事

¥2,200

(税込)

2015年08月07日配信

あらすじ

「不妊治療を機に摂食障害になった母親」「ミヤケを訪ねてたった一人でクリニックにきた少年」「解離になるしかなかった中学生」「激しいボーダーラインの女性」「抑うつになって初めて向き合うことになった夫婦」「癌による死を前にセラピーを求めた家族」─クリニックにやってきた、10のケースをめぐる物語。美しい言葉と繊細な表現を通して、心理臨床のリアルが語られる。

……彼は私をみると、急いでポケットに手をつっこんで何かを探した。何やら紙を取り出して広げて私に見せた。それは皺くちゃになった一万円札だった。
「ミヤケを一つ頼むわ! 金、じいちゃんにもらったお年玉だけど。このくらいあれば足りるか?」
彼の額に汗がにじんでいた。
私は驚いて、「ミヤケを一つ?」と聞きなおした。
彼は、話がすぐに通じない事に少しいらついた調子で続けた。
「オレの友だちがミヤケをやってるって。そいつすごく良くなったんだ。おれもいろいろ困っていることがたくさんあるからさ。ミヤケをやりたいんだ」

新刊通知

この作品のレビュー

0件)
0
0
0
0
0

作品情報

出版社
:
Reader Store発売日
:
2015.08.07
書誌発売日
:
2012.11.22
ページ数
:
228ページ
ファイルサイズ
:
1MB