本を通して「誰も一人ぼっちにならない」。この機会に本で学ぼう -VOL.19-

本を通して「誰も一人ぼっちにならない」。この機会に本で学ぼう -VOL.19-

2020.03.27 - 特集

「本を通して誰も一人ぼっちにならない」ことを求め続けていく企画として誕生し、約2年間にわたって連載した【この機会に本で学ぼう】は今回が最終回です。

いろいろな「事情」を学ぶほどに、知らないことと、知った気になっていたことの多さに気づかされました。取り上げるべき事情をたくさん残したまま企画としては最後になりますが、これからも本が持つ力と、人が想い合う心を信じ続けていきたいと思います。

最終回は、書店員それぞれのベスト選書にて。このページに触れてくださった人がこれからも、一人ぼっちにならないために、一人ぼっちにさせないために、本と共にあることを願っています。

「ALS(筋萎縮性側索硬化症)」を本で学ぶときにおすすめの本。

主人公の南波六太と弟の日々人が少年時代に宇宙飛行士を目指す本格兄弟宇宙漫画ですが、作中ではふたりの登場人物がALS(筋萎縮性側索硬化症)として描かれています。
本作のヒロイン的存在の医師である「伊東せりか」はそのALS患者の一人である父親を亡くした経験から、無重力空間の国際宇宙ステーション(ISS)で実験を行ってALSの治療薬を開発すべく、宇宙飛行士を目指します。
2017年5月、その「伊東せりか」にちなんでALS治療法の研究開発費を集める「せりか基金」も誕生しました。

「吃音(どもり)」を本で学ぶときにおすすめの本。

“普通になれなくて ごめんなさい”ヒリヒリ青春漫画のマエストロが贈る、もどかしくて、でもそれだけじゃない、疾走焦燥ガールズ・ストーリー。"自分の名前が言えない"大島志乃。そんな彼女にも、高校に入って初めての友達が出来た。ぎこちなさ100%コミュニケーションが始まるーー。いつも後から遅れて浮かぶ、ぴったりな言葉。さて、青春は不器用なヤツにも光り輝く・・・・・・のか?

「LGBT」を本で学ぶときにおすすめの本。

ゲイアートの巨匠、田亀源五郎、初の一般誌連載作品。弥一と夏菜、父娘二人暮らしの家に、マイクと名乗る男がカナダからやって来た。マイクは、弥一の双子の弟の結婚相手だった。「パパに双子の弟がいたの?」「男同士で結婚って出来るの?」。幼い夏菜は突如現れたカナダ人の“おじさん”に大興奮。弥一と、“弟の夫”マイクの物語が始まる――。

「発達障害」を本で学ぶときにおすすめの本。

小学2年生になってもなかなか字が書けるようにならなかった息子・フユ。 ノート1ページの漢字練習に1時間かかる、板書が追いつかない、テストの点がとれない。 まわりからはただ“勉強ができない子”と見えてしまっていた。 たまたま参加した講演会をきっかけに知った「発達性読み書き障害」。 専門機関に相談し、フユの苦手の正体がやっとわかった。 母子二人三脚で、また賑やかな家族のサポートを受け、フユはトレーニングに励む。 学校での“特別扱い”、受験・進級、職業選択……さまざまな難局に、フユと家族は──? 漫画家・千葉リョウコが「発達性読み書き障害(ディスレクシア)」を持つ息子との二人三脚の日々を描くコミックエッセイ。

「家族と私の境界線」を本で学ぶときにおすすめの本。

日本人の多くが「一家団欒」という言葉にあこがれ、そうあらねばならないという呪縛にとらわれている。しかし、そもそも「家族」とは、それほどすばらしいものなのか。実際には、家族がらみの事件やトラブルを挙げればキリがない。それなのになぜ、日本で「家族」は美化されるのか。一方で、「家族」という幻想に取り憑かれ、口を開けば家族の話しかしない人もいる。そんな人達を著者は「家族のことしか話題がない人はつまらない」「家族写真入りの年賀状は幸せの押し売り」と一刀両断。家族の実態をえぐりつつ、「家族とは何か」を提起する一冊。

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