Reader Store8周年スペシャル企画!人気声優・夏川椎菜が週間店長就任!!

Reader Store8周年スペシャル企画!人気声優・夏川椎菜が週間店長就任!!

2018.12.25 - 特集

Reader Store8周年のスペシャル企画として、各界のスペシャルなゲスト方々が週替わりで店長に就任!
ラストウィークの店長は、声優・夏川椎菜さん。

【今週の店長】

夏川 椎菜(なつかわ・しいな)

声優。主な出演作は「ハイスクール・フリート」(岬明乃役)、 「天体のメソッド」(古宮乃々香役)」など。雑誌「声優グランプリ」(主婦の友社)にてコラム「なんとなく、くだらなく」を連載するほか、自身のブログ「ナンス・アポン・ア・タイム!」に綴る文章がファンやラジオ関係者からにわかに注目されている。
また、2015年からは麻倉もも、雨宮天とユニット「TrySail」を結成し活動、2017年にはソロデビューも果たし、活躍の幅を広げている。

【今週の店長】

12月7日に恋愛小説アンソロジー『最低な出会い、最高の恋』(マツモトクラブ/宮田愛萌共著)を上梓し、小説デビューを果たした人気声優・夏川椎菜さん。幼いころから読書好きだったという夏川さんに、好きな本や漫画のことから、今回執筆にチャレンジした小説の創作秘話までたっぷり話を聞きました。

私がキュンとしたキャラクターを詰め合わせたのが、今回ヒロイン

私がキュンとしたキャラクターを詰め合わせたのが、今回ヒロイン

───さて店長さん、電子の本屋さんにどんな本を並べたいですか?

 

私はミステリやホラーが好きなんです。イヤミス(編集部注※人の心の悪意を描きだす後味の悪いミステリー作品)とか好きで、湊かなえさんの作品をよく読んでいますね。それとは逆に、シュールな漫画とかギャグ漫画とかも大好きで。外せないのは『聖☆おにいさん』。ちょっと疲れているときや元気のないときに読むと、すっと肩の力が抜けるような感じがして、大好きなんです。だからミステリ小説とギャグ漫画、その両者を充実させたいです。ちょっとヘンな本屋さんかも(笑)。

 

───子供の頃から本を?

 

そうですね。本を読むこと自体は子供の頃から癖づけられているというか、小中学校で「朝読書」という時間があったので、毎日読んでいたんです。小学校のときは、重松清さんがすごく好きで『ナイフ」などを読んでいました。あと、探偵物が大好きなので、江戸川乱歩を読んだりもしていました。

 

───小学生に江戸川乱歩って、難しいですよね?

 

内容はわかってなかったんですよ、たぶん(笑)。でも、難しい本を読んでみたいっていう欲求が子供ながらにあるんですよね。あと、謎解きはやっぱり好きだったので、わからないなりに「シャーロック・ホームズ」シリーズを読んでみたり、アガサ・クリスティを読んでみたり。

───当時から自分で書くことも好きだったんですか?

 

声優のお仕事を始めてからブログを書くようになって、それではじめて自分は文章を書くのが好きなんだなって自覚したんです。それ以前は、学校での作文の課題が人よりちょっと早く終わるなって思ってたくらいで(笑)。そんなに特別な思いはなかったんですよね。今は書くことがすごく楽しいです。

 

───今回『最低の出会い、最高の恋』へ掲載された短編小説「たった3日で恋ですか」は、依頼された時点で3000字という縛りがあったと聞きましたが、これ、小説としては相当に短いですよね。

 

そうなんですよ(笑)。何を書くにしても、最低の出会いをして、最高の恋になるという物語を3000字でまとめるのはすごく大変でしたね。だから最初は6000字くらい書いて、後から削る作業をして、何とかまとめました。だから、実は私の中では「アナザーエンド」があるんです(笑)。

 

───それは気になる!

 

私も書いていて、世に出す出さないに関わらず、物語が枝分かれしていくのは楽しいなって思いました。

 

───主人公が男の子だったのは?

 

恋の話を書くときに、主人公が女の子っていうのは私にとってすごく難しくて。女の子って恋に対して打算的であったり、したたかであったりという部分があるじゃないですか。純粋なだけではないというか。私自身、漫画や小説を読んでいて、女の子が主人公の恋のお話に共感できたことがあまりないんですよね。

 

でも、せっかく恋のお話を書くんだったら、読んだ人に共感してもらいたいし、キュンとしてもらいたいじゃないですか。そこで私が読者だったらどんな主人公に共感するかなって考えたとき、恋に臆病な男の子だったんです(笑)。

 

───コンパクトにまとまっているけれど、情景がしっかり見えて、主人公の心の動きも逐一感じられるという、良作だと思います。

 

そう言ってもらえてよかったです。自分で想像できないものは書かないって思っていたんですけど、今回は高校生が主人公なので、皆さんに撮っても経験してきたことや見たことのある光景でしょうから、伝わりやすいかなと思って。

 

───映像を頭に浮かべながら書いていたんですね。

 

そうですね。私は何を書いてもそのタイプだと思います。書きながら、常にその風景が見えてるような感じです。

───それは声優さんのお仕事が大いに影響していませんか?
 

そうかもしれないです。アフレコのときって、実は映像がほとんど完成されていなくて、棒人間みたいな簡素な映像に合わせてセリフをつけるんですけど、そういえば小説を書いているときも、そんな絵を思い浮かべていたかも(笑)。
 

でも私、アフレコをしていても、未完成の映像の方がやりやすいんです。表情まで完成したキャラクターに声を吹き込むときは、すでに正解があるわけですけど、未完成だとまだ正解がないので、ある程度演じる側の自由が利くというか。そうやって表現の幅が広がるのがいいのかも。
 

あと、声優をやっていると作品でいろんなタイプのヒロイン像に出会いますし、実際に自分でも演じたりするわけですよね。その中で私がキュンとしたキャラクターを詰め合わせたのが、今回ヒロインとして登場させている“片瀬さん”だったりします。そういう意味では、まさに経験が役立っていますよね(笑)。
 

───小説を書くこと、向いているんじゃないでしょうか。少なくとも、今作『最低の出会い、最高の恋』の読者にはそう思ってもらえる気がします。
 

本当ですか〜(笑)。作品への反応が楽しみですね。楽しみというか、怖さも半分でドキドキです。今作は他の作家さんの「最低の出会い、最高の恋」との対比もきっと面白いはずなので、ぜひ読んでみてもらいたいです。

取材・文/斉藤ユカ

撮影/宇壽山貴久子

ヘアメイク/松井祥子(addmix  B.G)

夏川椎菜"店長"著書紹介

ストーリーエンタテインメントプラットフォーム『monogatary.com』がお届けする、甘く切ない恋愛小説アンソロジー。

・食堂の一番端っこで、黙々と食べている片瀬さんを、僕は一番遠い席から眺めていた。(「たった3日で恋ですか」夏川椎菜)
・あの女だ、あの日私が、赤ワインをこぼしたあの女だ。(「私とアタシ」マツモトクラブ)
・視線ひとつで恋に落ちるとは思ってもみなかった。どうしようもなく惹かれている自分を止められない。 (「羨望」宮田愛萌(けやき坂46))

それぞれの分野で活躍しながらも、その文才が注目される三人が贈る、瑞々しい小説デビュー作!

夏川椎菜"店長"オススメの3冊

コメント:
みんなに読んでもらいたいです!個性が強くて独特なキャラクターたちのやり取りがシュールなのですが、本当にハートフルなお話なので、一度ハマったら一生付き合うぐらいの作品になると思います。元気がないとき、疲れているとき、読めば気持ちがきっとほぐれます。

コメント:
ミステリのスタンダードで、若い人たちもタイトルは知っているかもしれません。私は中学生のとき、母が持っていたこの本を読んで、すっかりのめり込みました。探偵物のミステリはたくさん読みましたが、いまだにこの作品を超えるビックリな謎解きに出会ったことがありません。まさに不朽の名作です!

『ソロモンの偽証』宮部みゆき(未電子化)

コメント:
とても長い物語なので読むのに覚悟と根気が必要ですが、その長さを忘れてしまうくらい内容が本当に面白いんです。とにかくいろんな人のいろんな人生に触れられるんですけど、よく考えたら、多くの人の人生を緻密に描こうとしたら、このぐらいの長さになっちゃうのかな? とも思います。読み終えたときの達成感も味わえるので、超絶オススメです。

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