【朗読付き電子書籍レーベル YOMIBITO 配信記念】名作文学を朗読! 人気声優・夏川椎菜さんスペシャルインタビュー
2022.03.22 - 特集
2022年3月22日より「Reader Store」にて、新レーベル「YOMIBITO」作品の配信がスタート!
「YOMIBITO」の作品は、名作文学などの電子書籍に朗読音声が付いている「Reader Store」オリジナルのコンテンツ。従来の電子書籍のように読書ができるのはもちろん、オーディオブックのように朗読音声を聴くことが可能で、両方を同時に楽しむこともできる商品となっています。
その記念すべき第1弾では、声優の麻倉ももさん、雨宮 天さん、夏川椎菜さんが朗読する「クラシック・ミステリー」3作品をリリース。麻倉さんが小酒井不木の『墓地の殺人』、雨宮さんがコナン・ドイルの『暗号舞踏人の謎』、夏川さんが野村胡堂の『流行作家の死』をそれぞれ読んでくれました。
さらに、今回の配信を記念して『流行作家の死』を朗読した夏川さんにインタビューを実施。朗読を収録してみての感想や「YOMIBITO」の魅力についても語っていただきました。
『流行作家の死』は気になる登場人物たちに注目
――今回、夏川さんには野村胡堂作の『流行作家の死』を朗読していただきました。実際に読んでみていかがだったでしょうか?
夏川椎菜 作者の野村胡堂先生が新聞社に勤務していたということもあって、主人公の勇が働いている新聞社の空気が伝わってくるようで、特ダネが入ってきた時の緊迫感なども手に取るように感じることができました。
――ミステリーの部分はどうだったでしょうか?
夏川 私はもともとミステリーが好きなので、この作品も「犯人は誰なんだろう?」っていろいろ注意しながら読んでいました。ただ、予想していた人とは別の人が犯人だったので、「そっちか!」って。
――見事に騙されてしまったんですね。
夏川 物語の途中から、主人公が意外な形で事件解決に深くかかわっていくのも面白かったです。あと、あまり登場しないけど怪しい人だとか、事件解決のキーマンが意外な人だったりとか、気になる登場人物がたくさん出てきたのも印象的だったなと。
――セリフがたくさんあるのに名前が出てこなかった人もいますからね。
夏川 逆に気になりますよね(笑)
――本作はクラシック・ミステリーというジャンルになりますが、ほかに同様の作品を読んだことはありますか?
夏川 江戸川乱歩とかアガサ・クリスティの作品は読んだことがあります。ほかにもシャーロック・ホームズが活躍するシリーズは大好きでした。
――シャーロック・ホームズだと、ちょうど彼が登場する『暗号舞踏人の謎』(アーサー・コナン・ドイル)を雨宮 天さんが朗読しているので、ぜひ聴いてみてください。
クラシック・ミステリーならではの朗読でのこだわり
――「YOMIBITO」では電子書籍を読みながら朗読音声も聴けるコンテンツということで、夏川さんが読む『流行作家の死』の音声を録らせていただきました。昭和初期の作品ということもあり、今では聞かないような言い回しなどもありましたが、収録はいかがだったでしょうか?
夏川 そうですね。「これはどういう意味なんだろう?」って気になる表現はありました。ただ、そういう現代だと見たり聞いたりしない表現を読めるのがクラシック・ミステリーの醍醐味だと思いますし、書かれた時代の雰囲気もより感じてもらえるんじゃないかなと。
――なるほど! 収録時はそういった言葉を意識して読んだりしたのでしょうか?
夏川 現代では使わない言葉とかが出てくる箇所はゆっくり読んで、聴いてくれる方にしっかり届くよう意識しました。「YOMIBITO」は、聴くだけじゃなく読むこともできるので、せっかくなら気になった箇所の文は書面で確認してもらったりと、状況によって使い分けて楽しんでもらいたいです。
――そんなことまで考えて朗読していたとは! とてもありがたいです。事件現場について語られる箇所も、特に丁寧に読まれているように聴こえたのですが……。
夏川 そうですね。自分で部屋の広さとか想像しながら、イメージしやすいように勇が現場のひとつひとつのものに目を向けている感じで読ませていただきました。ミステリーが好きな方とかは、そういった情報から何かしらトリックがあるのかもしれないと考えてくれたりすると思うので、どれもいかにも怪しいという感じも意識しましたね。
――読者の方々には、ぜひ犯人を推理してほしいですね。では、収録しているなかで印象に残った場面などはありますか?
夏川 朗読だと自分ひとりで演じ分けをしなければいけないので、たくさんの人物が登場する場面はやっぱり大変で印象に残っています。『流行作家の死』だと勇、上司の十次郎、女性作家の秀子が代わるがわるに喋る場面ですね。会話と会話の間に地の文もあるので、脳内でそれぞれ切り替えるのが難しかったです。
――聴きごたえがありそうですね。今回の収録ではYouTube動画のための撮影も行なわれましたが、朗読をしながらの撮影はいかがだったでしょうか?
夏川 プレッシャーはありました(笑)。噛まずに通しで読まなければいけない箇所などもあったので、舞台上で朗読劇をしている感じでした。
長編のミステリーにも挑戦したい
――今回朗読していただいた「YOMIBITO」の作品は、どんな人に楽しんでほしいですか?
夏川 やはり忙しい人じゃないでしょうか。本はどこでも読めるとは思うんですけれど、移動中などで読むのと、家でじっくり読むのとでは没入感も違ってくると思うんです。音声付きだと外でも没入が得られると思いますし、移動中でも聴けるので、なかなかゆっくり読む時間がないような、忙しい方に楽しんでほしいです。
――状況に応じて読んだり聴いたり、使い分けられるのはいいですよね。
夏川 もし過去に同じ作品を読んだことがある方でも、聴くことで感じ方も変わってくるかと思うので、おすすめしたいです。
――では、「YOMIBITO」のように電子書籍で読みながら音声を聴けるとしたら、どんな本を読んでみたいですか?
夏川 写真を見ながら説明文を音声で聴ける図鑑などがあればいいですね。最近ではガイド音声付きの展覧会とかもありますし、今回のようなコンテンツだとスマートフォンひとつで似たようなことができるので、とてもいいんじゃないのかなと。
――いいですね。
夏川 あと、私は趣味でアナログゲームをよくするんですけれど、今流行のマーダーミステリーとかTRPG(テーブルトークRPG)というジャンルには、進行役のゲームマスターというのがいて、ゲームの物語とかを読み上げないといけないんですよ。もしそれが音声でできるのなら、「YOMIBITO」オリジナルのTRPG、マーダーミステリーが出せるんじゃないのかなと思います。
――面白そうですね! ぜひ参考にさせていただきます。今回はクラシック・ミステリーを朗読してもらいましたが、次に朗読をする機会があるとしたら、どんな本を読みたいですか?
夏川 次は長編のミステリーに挑戦してみたいです! アガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった』(クリスティー文庫)などは登場人物が多いので難しいでしょうけれど、やりごたえもありそうですし。ほかにも、朝井リョウ先生の短編集で『世にも奇妙な君物語』(講談社文庫)というまさに奇妙な内容の作品があるんですが、その最後のお話がとても印象的なので読んでみたい。最初から最後まで同じ場所で物語が展開されるので、朗読にも向いているんじゃないかなと思います。
――また朗読していただく機会がありましたら、ぜひ読んでもらいたいです。最後に、読者の方々にメッセージをお願いします。
夏川 「YOMIBITO」はとても楽しく読めて、これから広がっていくコンテンツだと思いますし、電子書籍で小説を楽しむうえで新しいスタンダードな形になっていくのではと感じています。今回、私も細かいニュアンスにも注意しながら朗読しましたので、ぜひ触れてみてください。
撮影:冨田 望
スタイリング:國本幸江
ヘアメイク:松井祥子(addmix B.G)
取材/文:長田雄太
プロフィール
1996年7月18日/千葉県生まれ
代表作は『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』由比鶴乃役、『ハイスクール・フリート』岬 明乃役、『えんどろ~!』セイラ役など。
音楽ユニット・TrySail、ソロアーティストとしても活動中。
「LAWSON presents 夏川椎菜 2nd Live Tour 2022 MAKEOVER」が2022年5月1日(日)より順次開催予定。
プレゼント
応募期間を終了いたしました。たくさんのご応募ありがとうございました。
●プレゼント内容
・ 夏川椎菜さん直筆サイン入りチェキ(3名様)
●応募期間
2022年3月22日(火)0:00~2022年4月4日(月)23:59
●応募条件
・ 朗読付き電子書籍レーベル YOMIBITOの作品をいずれか1冊以上ご購入いただいた方
・「Reader Store」のメールマガジンの受信設定をONにされている方。
●当選発表
当選者の方へは、登録されているメールアドレス宛に2022年4月8日(金)にご連絡いたします。
(当選発表日は都合により、前後する場合がございます)
落選された方へのご連絡はございません。あらかじめご了承ください。
●ご注意事項
・お一人様1回のみのご応募となります。
・当選した商品の譲渡・転売等の行為は禁止されております。
※新型コロナウイルス感染拡大の影響により、当選賞品の発送に遅れが生じる場合がございます。当選されたお客様にはご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございません。何卒ご承知おきくださいますようお願いいたします。