サスペンス漫画おすすめ25作　ホラー・エロ・ミステリーまで徹底解説

＜作品紹介＞
娘の零花(れいか)と妻をこよなく愛する鳥栖哲雄(とす てつお)。推理小説が趣味で、Webサイトに自作の小説を投稿することもある。ある日、哲雄はファミレスで娘と待ち合わせをするが、到着した彼女の顔に殴られた跡があることを発見。心配なあまりあれこれと声をかけると、娘は腹を立てて勝手に帰ってしまった。
その帰り道、零花が一人暮らしをするマンションの近くで、麻取延人(まとり のぶと)とすれ違う。その男は「レイカ」を殴ったというエピソードを仲間に自慢げに話していた。気になった哲雄は娘のマンションに行って男の影がないか調べていると、なんと延人が部屋に入ってきた。慌ててクローゼットに隠れる哲雄。誰かに電話をしている延人の話し声から、彼が元彼女を二人も殺している凶悪な人物ということを知ってしまう。居ても立っても居られなくなった哲雄は、娘の身を守るために延人を炊飯器で殴って殺す。その後、零花のマンションに訪れた妻と協力し、死体を解体して秘密裏に捨てることを決意するが…？

一人娘を守るために必死になる「マイホームヒーロー」。2023年にTVアニメ化されました。趣味の推理小説から得た知識をフルに活用して、完全犯罪をもくろみます。サスペンスというと犯罪者がネガティブに描かれている作品が多いですが、本作では罪を犯す側を思わず応援してしまうという不思議な感覚を味わえます。ギャグテイストも入っているので軽い気持ちでサスペンス漫画を読みたい方におすすめです。


＜関連テーマ＞
2023年アニメ化 / アングラ漫画 / クライムサスペンスコミック / 頭脳戦コミック / 名作サスペンス漫画

＜作品紹介＞
『ＢＡＳＡＲＡ』『７ＳＥＥＤＳ』の田村由美、超ひさびさの新シリーズがついに始動！！　その主人公は、たった一人の青年！
しかも謎めいた、天然パーマの久能　整（くのう　ととのう）なのです！！
解決解読青年・久能　整、颯爽登場の第一巻！！
冬のある、カレー日和。アパートの部屋で大学生・整がタマネギをザク切りしていると・・・警察官がやってきて・・・！？
突然任意同行された整に、近隣で起こった殺人事件の容疑がかけられる。
しかもその被害者は、整の同級生で・・・。
次々に容疑を裏付ける証拠を突きつけられた整はいったいどうなる・・・？？？
新感覚ストーリー「ミステリと言う勿れ」、注目の第一巻です！！

2016年から「月刊フラワーズ」連載されている、田村由美の作品。2022年に第67回小学館漫画賞一般向け部門を受賞し、2022年には菅田将暉さん主演で実写ドラマ化され、2023年に映画化されました。
いつの間にか事件に巻き込まれては、謎も悩みも解きほぐしてしまう主人公の整。飄々と活躍する彼の様子に、ハラハラさせられながらも読むのが止まりません。推理好きな方にもぜひおすすめしたい作品です。


＜関連テーマ＞
2023年映画化 / 2022年ストア人気コミック / 小学館漫画賞受賞 / 2022年ドラマ化 / 名作サスペンス漫画 / 推理・ミステリーコミック

＜作品紹介＞
「この芸能界（せかい）において嘘は武器だ」　地方都市で、産婦人科医として働くゴロー。芸能界とは無縁の日々。一方、彼の“推し”のアイドル・星野アイは、スターダムを上り始めていた。そんな二人が“最悪”の出会いを果たし、運命が動き出す…!?　“赤坂アカ×横槍メンゴ”の豪華タッグが全く新しい切り口で“芸能界”を描く衝撃作開幕!!

2020年から「週刊ヤングジャンプ」で連載されている本作は、「かぐや様は告らせたい」の著者・赤坂アカと、「クズの本懐」や「君は淫らな僕の女王」で知られる横槍メンゴによって共同制作されています。
次にくるマンガ大賞2021コミック部門1位に選ばれ、2023年にはアニメになりました。
謎めくストーリー展開で、芸能界の闇を描いたこの作品をぜひ読んでみてください。


＜関連テーマ＞
2022年ストア人気コミック / アイドル漫画（女性アイドル） / 復讐コミック / 2023年アニメ化 / アイドル漫画

＜作品紹介＞
都立吉ノ宮高校の二年生は、客船・フリージアに乗って八丈島への修学旅行に向かっていたが、嵐に巻き込まれて、とある島に漂着してしまう。砂浜に打ち上げられた東堂啓太(とうどう けいた)は、思いを寄せている宮原葵の姿を見つけて安堵する。しかし、葵は息をしていない。啓太は思いつく限りの蘇生方法を試みて、彼女の息を吹き返らせた。
ほっとしたのも束の間、啓太は浜辺に打ち上げられていた生徒のうち4人がいなくなっていることに気付く。支えなしには動けないはずの彼らがいなくなったことで、何者かが拉致したのではと不安になる生徒たち。その時突如として、不思議な格好をした人々が現れ、半ば暴力的な方法で葵たちを捕えて連れ去る。必死の思いで逃げた啓太は、助けを求めて無線通信を試みるが…。

動物の骨を被った不気味な島人たちが、漂着した啓太たちを追い詰める「インゴシマ」。何のために追い詰めるのか、なぜ島人たちは啓太たちを捕えようとするのか、謎が謎を呼ぶサスペンス漫画です。本作は艶っぽい美少女たちがたくさん出てくるので、ミステリーものが好きな方はもちろんのこと、美少女漫画が好きな方にもおすすめです。


＜関連テーマ＞
パニック・サバイバル系コミック / 名作サスペンス漫画

＜作品紹介＞
代々続く医者の家系の御手洗家だったが、火事で屋敷全部が燃えてしまう。母親は自分の責任と思い込み二人の姉妹を連れて家を去った。その後、御手洗家の後妻として入ったのはなんと母親の友人のシングルマザー。ショックのあまり記憶を失った母親のため、娘は家政婦として御手洗家に入り込むが…。

2023年に永野芽郁さん主演で実写ドラマ化された、藤沢もやしの作品。
火事で運命が大きく変わった二人姉妹、そして母親。火事の原因は母ではないと信じる娘は、失われた記憶と火事の証拠を求めて御手洗家の家政婦として働き始めます。複雑に絡み合った人間関係が紡ぎだす極上サスペンスをぜひ、お楽しみください。


＜関連テーマ＞
2023年ドラマ化 / 名作サスペンス漫画 / 復讐コミック

＜作品紹介＞
紀淡海峡に浮かぶ日都ヶ島(ひとがしま)に二年ぶりに戻った慎平。幼馴染であり家族でもあった小船潮(こふね うしお)が、海で溺れた小学校3年生の少女・小早川しおりを助けて死んだのだ。葬儀はつつがなく終わったが、翌日助けたはずの少女一家は失踪してしまう。
潮の妹・澪(みお)は、しおりが一週間前から彼女によく似た女の子につけられていたこと、そして、姉が亡くなる三日前に姉とそっくりの人を見かけたことを話す。その後、慎平と澪はしおりに似た女の子を見かけて、神社の裏山の中に入る。しかし、そこに居たのは澪にそっくりの女の子だった。その子は本物の澪と慎平をピストルで撃つが、慎平はなぜか日都ヶ島に渡る船の中に戻っていた。

澪やしおりなどにそっくりの姿の影に追い詰められるサスペンス漫画・「サマータイムレンダ」。2022年にアニメ化されました。慎平が殺される度に日都ヶ島に着いた日にタイムスリップし、謎の多い事件を少しずつ解明していきます。作者の田中靖規は本作以外にも「瞳のカトブレパス」や「鍵人―カギジン―」などの人間以外の存在や妖怪などを描いた作品が多くあります。科学では解明できない不思議な世界に触れたい方におすすめです。


＜関連テーマ＞
2022年アニメ化 / パニック・サバイバル系コミック / SFコミック / 離島漫画⇒離島（コミック）から変更 / タイムトラベル漫画（歴史系以外） / 名作サスペンス漫画

＜作品紹介＞
ある日、東京近郊に住む相浦くんは、父親から家宝の刀の話を聞かされる。刀のことが気になった彼は、春休みを利用して父の故郷に旅立った。が、バスで居眠りしたおかげで、“柤ヶ沢”なる集落で一泊するハメに。あくる朝、財布がないことに気づいた彼は、帰るに帰れなくなってしまう・・・

2001年から2002年にかけて「週刊ビッグコミックスピリッツ」で連載されていた柏木ハルコの作品です。
主人公・相浦くんが迷い込んでしまった集落では、古くから伝わる秘儀や習慣が現代でも行われていました。よそ者である彼は、好奇心が仇となり思わぬ事態に巻き込まれていきます。土着的なものや、民俗学などがお好きな方には特に読んでいただきたい作品です！


＜関連テーマ＞
ロングセラーコミック / 5巻以内完結名作青年コミック / 名作サスペンス漫画

＜作品紹介＞
「私は家族を焼き殺された――。」三角草（ミスミソウ）。厳しい冬を耐え抜いた後に雪を割るようにして咲く花。閉鎖的な田舎町の中学に転校してきた少女「春花」を待っていたのは、壮絶なイジメだった。せき止められない憎しみに、少女の心は崩壊する―――！！

2018年に山田杏奈さん主演で実写映画化された、押切蓮介の作品。「ホラーM」で連載されていました。転校生がいじめられるサイコホラーサスペンスである本作は、残酷超えた鬼畜なシーンにハラハラドキドキが止まりません。トラウマ不可避の壮絶な展開が繰り広げられますので、読み耐えることができそうかどうかまずは試し読みからお願いします。


＜関連テーマ＞
閲覧注意！グロい描写漫画 / いじめ（コミック） / サイコホラー漫画 / 2018年映画化 / 10巻以内完結名作青年コミック / 00年代コミック（ホラー） / ホラーサスペンス漫画 / 名作サスペンス漫画 / 復讐コミック / 鬱漫画

＜作品紹介＞
名探偵・金田一耕助の血を引く金田一一（きんだいちはじめ）は、幼なじみの七瀬美雪（ななせみゆき）の頼みで演劇部の合宿に参加することになった。だが合宿先となる孤島のホテル「オペラ座館」では恐ろしい事件が一たちを待ちかまえていた――。演劇部の演目「オペラ座の怪人」になぞらえたように起こる凄惨な連続殺人。第１の殺人後、姿を消した謎の男「歌月」。そして部員たちの心に影を落とす、女子部員“月島冬子”の自殺……。一は、この惨劇の真相にたどりつくことができるか!?【原作：金成陽三郎】

1992年から「週刊少年マガジン」で連載されていた金田一少年の事件簿第一弾。1995年に第19回講談社漫画賞を受賞しました。ミステリー漫画ブームを起こした有名作であり、1996年から何度も映画化、アニメ化されてきました。殺人事件を解き明かす推理を主体としたストーリーで、主人公の一と犯人を巡るハラハラの展開が読みどころ。ぜひ読んでみてください。


＜関連テーマ＞
金田一少年の事件簿関連作 / 週刊少年マガジン（00年代） / 少年少女探偵 / ロングセラーコミック / 探偵漫画 / 2022年ドラマ化 / 推理・ミステリーコミック / 講談社漫画賞

＜作品紹介＞
田村心(たむら しん)は死刑囚・佐野文吾(さの ぶんご)の息子。物心がついた時から「殺人犯の息子」といじめられ、辛い日々を送ってきた。教師になりたいという夢を持っていたものの、父のこともあり採用されず、倉庫で仕事をして生計を立てている。
せめて妻子とつつましく幸せに生きていきたいと願っていたが、妻は出産する際に亡くなってしまう。どうすれば子供の幸せを守れるのか考えた心は、妻が生前に独自で調べていた文吾の事件に向き合うことを決意。まずは現地を見ておこうと、かつて家族で住んでいた音臼村(おとうすむら)に向かう。深い霧の中を歩くうち、なぜか取り壊されたはずの事件の舞台・音臼小学校にたどり着き…。

真相を知りたいと行動を起こした矢先、事件が発生した時代にタイムスリップしてしまう心。若かりし頃の文吾に会うものの、行動に不可解な点が多く、実の父といっても無条件に信じることができない葛藤が胸を打ちます。父は本当に殺人を犯したのか、心が過去に関わることで未来は変えられるのか、スピーディな展開に目を離せなくなるでしょう。本作は2020年に竹内涼真さん主演でテレビドラマ化し、先の読めないストーリーで人気を博しました。ドラマオリジナルの結末でも話題になりましたが、ぜひご自身の目で原作のラストを目の当たりにしてください。


＜関連テーマ＞
北海道が舞台の漫画 / 2020年冬ドラマ化 / 10巻以内完結_名作青年コミック / タイムトラベル漫画（歴史系） / 2020年ドラマ化 / SFコミック / 名作サスペンス漫画 / 未来世界に生きる漫画

＜作品紹介＞
遺体が放置された部屋などを掃除する特殊清掃業員・春野太慈(はるの たじ)。ある時、社長の橘浩二(たちばな こうじ)から、「お前が特殊清掃アウンの後継者だからな」と念を押される。自分でも一番弟子と思っていた春野は、そのつもりであることを伝えるが、いつもとは様子が違う橘に不安を感じながら指定された清掃先に向かった。
近頃、死体を切り分けてENDの文字に配置する猟奇殺人事件が続いている。春野が向かった清掃先も、ENDの殺人現場だった。他の現場と同様に死体で汚れた床をはがすと、なんと白骨死体が現れる。春野は予想外のことに思わず座り込んでしまう。一方、様子のおかしかった橘はその日から姿を消していたが、一週間後、ENDの犠牲者となって発見された。
ENDの犯人は誰なのか、橘とどのような関係があるのか、春野は独自に調べようと思い立つ。

猟奇的な殺人事件を特殊清掃員の立場から描いた「ROUTE END」。幼い頃に母が首を吊っているのを見た春野は、死の現場と関わることで心の平静を保とうと特殊清掃の職に就きました。春野以外のキャラクターもそれぞれに辛い思いを抱えて生きており、死と向き合うことで精神のバランスを取っています。死は誰にでも訪れますが、日常生活の中で身近に感じることは難しいものです。ぜひ本作を通して、生きる意味と死について考えてみてはいかがでしょうか。


＜関連テーマ＞
閲覧注意！グロい描写漫画 / 名作サスペンス漫画

＜作品紹介＞
須賀水帆(すが みずほ)は感情をほとんど表さない。彼氏の浮気現場を見た時も淡々と受け止め、涙一つ流さずに別れるほど。ある時、高校時代の友人から元クラスメイトの折口はるかが乳がんで亡くなったという知らせが届く。
折口とは親しいわけではなかったが、葬儀に参列した水帆。そこには、元クラスメイトの成海皓(なるみ ひかる)の姿も。人との距離が近いのにどこか打ち解けない雰囲気の彼を、水帆は高校時代いつも目で追いかけていた。
葬儀の席で、水帆は折口の母親に「生前はるかと親しくしてくれていたでしょう。お願いしたいことがあるの。」と声をかけられる。一度は関係を否定し断ったものの、母親の願いを受け入れる形で、折口の過去を探ることになった。すると、大人しくて誰とも打ち解けていなかったはずの彼女には、全く別の顔があることがわかっていく…。

親しくもなかったクラスメイトが亡くなったことで、過去を探ることになる「Piece」。感情を出すことが苦手な水帆と、ふざけているようで本質をつく成海が、協力して謎に迫ります。過去を紐解いていくサスペンスの部分と、王道少女漫画とも呼ぶべき主人公の揺れる思いが交差した作品です。作者の芦原妃名子には他にもテレビドラマや映画にもなった「砂時計」などの名作があります。本作も2012年に中山優馬さん主演でテレビドラマ化。ぜひ原作でミステリーとラブを思う存分楽しんでください。

＜関連テーマ＞
名作サスペンス漫画

＜作品紹介＞
医師志望の永井圭(ながい けい)＝ケイ。ある日、トラックにひかれて、粉々になったと思いきや、死なずに立ち上がる。ケイは亜人だったのだ。
亜人とは決して死なない存在で、日本で発見されたのはこれまでに、わずか二名。もし見つけることができたら莫大な賞金がもらえると言われている。ケイも亜人と判明したことで、多くの賞金稼ぎたちのターゲットになってしまった。どうやって逃げれば良いのか悩むケイの脳裏に、ふいに海斗(かいと)＝カイの顔が浮かぶ。幼い頃から親しい仲だが、母親からつき合うなと言われたことで、なんとなく疎遠になっていた。カイに電話をかけると、すぐに「わかってる、助けるよ」と応答があり、逃避行の手伝いをしてくれることになった…。

不死身の存在となったケイを巡る「亜人」。急激な環境の変化に戸惑いながらも持ち前の頭脳を活かし、論理的に解決していこうとする彼の姿に引き込まれていくでしょう。本作は2015年にアニメ版として映画化され、2017年には実写版として佐藤健さん主演で映画化されています。なお、実写版の設定は漫画とはかなり異なります。映画をご覧になった方も新鮮な気持ちで楽しめるので、ぜひ原作の世界観を堪能してみてください。


＜関連テーマ＞
閲覧注意！グロい描写漫画 / 2016年映画化 / 2019年ストア人気コミック / ダークファンタジー漫画 / 2015年映画化 / ロングセラーコミック / パニック・サバイバル系コミック / SFコミック / 頭脳戦コミック / 2016年アニメ化 / 名作サスペンス漫画 / 未来世界に生きる漫画

＜作品紹介＞
初動捜査をおこなう機動捜査隊の里見偲(さとみ しのぶ)は、同じ部署の猪熊夕貴(いのくま ゆき)と恋人同士。部署内での恋愛は禁止されているわけではないものの、バレると配置換えになる可能性があり、周囲に知られないよう注意しながら愛を育んでいた。
ある時、風俗店で死体が発見され、里見達は現場へ急行する。睡眠薬を大量に飲んだ痕跡があったため、自殺として処理されることになったが、念のため、店で働くスタッフたちに話を聞くものの、有益な証言は得られない。里見はスタッフの中に前日カラオケ店で見かけた美女・橘カラの姿を発見する。その日のアリバイについて尋ねると、店が終わってまっすぐ家に帰ったと答えるカラ。怪し気な雰囲気を身にまとう彼女の正体は…？

美しいけれども不穏な雰囲気をまとったカラ。優しく微笑みながら慣れた手つきで殺人を犯していく様子が、何事にも一生懸命な猪熊と対比的に描かれます。作者の山崎紗也夏には、テレビドラマ化された「シマシマ」や「レンアイ漫画家」など、女性の気持ちを緻密に描いた作品が多くあります。サスペンス好きの方はもちろんのこと、細やかな日常を描いた作品が好きな方にもおすすめです。


＜関連テーマ＞
恋愛（男性コミック） / 10巻以内完結_名作青年コミック / お仕事コミック / 主人公が刑事・警察官の漫画 / 刑事・警察官漫画ー正統派 / 名作サスペンス漫画 / 2015年ドラマ化

＜作品紹介＞
県警の闇、怪物と呼ばれる黒河内圭太(くろこうち けいた)。政治家や知能犯、暴力団を専門に捜査する二課の警部補で、莫大な賄賂を受ける代わりに、トラブルをもみ消している。署内でも問題視されており、堂島本部長は新たに県警にやってきた清家(せいけ)管理官に、バディを組んで内偵しろというミッションを与える。
一方の黒河内は清家の前でも賄賂を受け取り、いつも通り政治家の弱みを握っては恐喝する。清家は、行動を共にするうちに、黒河内の不正行為が単なる金銭目的でないことに気付きはじめ、さらには、殺人鬼に襲われたところを間一髪で救われ、信頼する気持ちすらも徐々に芽生え始める!?黒河内が抱く、巨大な目的とは…？

二転三転するストーリー、数多の未解決凶悪事件、そして日本に潜む秘密結社……謎が謎を呼ぶ警察ダークミステリー漫画です。2013年には長瀬智也さん主演で、この複雑な世界をテレビドラマ化。なお原作のリチャード・ウーには、「クロコーチ」以外にも「ディアスポリス－異邦警察－」や「警部補ダイマジン」などの警察官の世界を描いた作品が多くあります。ぜひ漫画でハードボイルドな世界観を堪能してください。


＜関連テーマ＞
主人公が刑事・警察官の漫画 / 刑事・警察官漫画ー正統派 / 名作サスペンス漫画

＜作品紹介＞
久しぶりの登校日。深月(みづき)は鷹野(たかの)と一緒に高校に向かう。途中、停学明けの菅原とリカと合流して学校に着くと、すでに成績学年トップの清水と充(みつる)が登校していた。しかし、どんなに待っても他の生徒や先生が現れない。しびれを切らした菅原は家に帰ろうとするが、ドアが開かず、外に出られない。どうやら6人は学校に閉じ込められたようだった。
その後、雪で電車が遅れた昭彦と景子が登校する。学校に入ることはできるが、出られないようになっているのだ。携帯電話も繋がらない、外にも出られない、深月たちは徐々にパニックに。すると、5時53分にみんなの時計が止まった。深月たちは二ヶ月前の5時53分に屋上から生徒が飛び降り自殺をしたことを思い出すが…？

学校の中に閉じ込められるサスペンス漫画・「冷たい校舎の時は止まる」。誰が犯人なのかわからず、次々と起こる超常現象で、じわじわと追い詰められる心理的恐怖を感じる作品です。原作者の辻村深月は「鍵のない夢を見る」で直木賞を受賞した作家です。ぜひ漫画で文学的作風に触れてみてはいかがでしょうか。


＜関連テーマ＞
辻村深月 / 5巻以内完結名作少年コミック /
名作サスペンス漫画

＜作品紹介＞
何年も会話のない夫婦・柿野正隆と雪映。高校教師の雪映が朝出かけると、ウェブデザイナーの正隆は家で仕事を始める。正隆は新聞集金の萌と不倫をすることで、ストレスを発散していた。ある日、割り切って付き合っているはずの萌が旅行に行こうと言い出し…。

2021年に北山宏光さん主演で実写ドラマ化された本作は、変哲のない日常に潜む殺意や憎しみを描いたサスペンス漫画です。正隆と雪映、萌、萌の彼氏を名乗る佐野が心理戦を繰り広げる本作。普通の人々が普通に生活していくことのやるせなさをリアルに描いたストーリーを堪能してください。


＜関連テーマ＞
不倫・浮気（男性コミック） / 夫婦問題漫画 / 名作サスペンス漫画 / 2021年ドラマ化

＜作品紹介＞
浦島エイジはお調子者の大学生。いつも通り馬鹿騒ぎをして帰宅し、眠りについた。目覚めると隣には大学で有名な美人・雪村京花(ゆきむら きょうか)が眠っていた。記憶にはないが、京花に言い寄る同級生を一発で倒して、二人は付き合うことになったらしい…。

2022年に山田涼介さん主演で実写ドラマ化された本作。京花と付き合えることになって喜ぶエイジですが、付き合う前後3日間の記憶がすっぽりと抜けていることに気付きます。現実なのか、過酷な試練に巻き込まれているのか、お調子者のエイジがたどる運命を、ぜひ見届けてください。


＜関連テーマ＞
多重人格コミック / クライムサスペンスコミック / 2022年ドラマ化 / 名作サスペンス漫画

＜作品紹介＞
闇金業者の木島が喫茶店で殺された。体内や飲み物にも一切毒物は検出されず、死因が分からない。警察は防犯カメラに写っていた黒いスーツの男・宇相吹正(うそぶき ただし)に目をつけ、夜目(やめ)刑事を担当として接触を開始する。夜目はさっそく宇相吹を見つけるが、彼のペースに巻き込まれてしまう…。

人々の「思い込み」を利用し、立証できない状況で人を殺す宇相吹を中心として、人間の愚かさを描く本作。残忍な殺人犯にも関わらず、どこか正しさを感じさせるダークヒーロー・宇相吹に魅了されること間違いなしです。松坂桃李さんなどの豪華キャストで映画化された本作をぜひご覧ください。


＜関連テーマ＞
2018年映画化 / 名作サスペンス漫画

＜作品紹介＞
美人女優として有名な母を持つ淵累(ふち かさね)＝かさねは、醜悪な容貌のためにいじめのターゲットにされていた。ある時、クラスを牛耳る西沢イチカがクラスの演劇・シンデレラの主役にかさねを推薦する。クラスのみんなも同調し、シンデレラを演じることになったかさね。卓越した演技力で観客の視線を奪うが…？。

伝説の女優である母が残した赤い口紅を使うことで、かさねの運命は大きく変わります。美醜にとらわれる人々の醜さを描いた本作は、2018年、土屋太鳳さんと芳根京子さんのダブル主演で映画化されました。ぜひご堪能ください。


＜関連テーマ＞
2018年映画化 / 名作サスペンス漫画 / 演劇・俳優・女優コミック / 入れ替わり漫画

＜作品紹介＞
過疎化に悩む人口13万人の魚深市。市長の鳥原秀太郎(とりはら しゅうたろう)は満期出所者を受け入れる国家プロジェクトへの参加を決意する。普通の市民として出所者を受け入れるため、魚深市民には何も知らせずにプロジェクトが始まった。最初に送られてくるのはいずれも大罪を犯した11人。魚深市はどうなってしまうのか…？

極秘に始まった更生プロジェクトをめぐる「羊の木」。ギャグ漫画で知られる、原作・山上たつひこと作画・いがらしみきおの話題作で2014年には文化庁メディア芸術祭マンガ部門の優秀賞を受賞。2018年には錦戸亮さん主演で映画化されました。人間の良心を深くえぐるストーリーを、ぜひ堪能してください。


＜関連テーマ＞
2018年映画化 / 名作サスペンス漫画

＜作品紹介＞
働かない三人の男・祖父、父、兄と暮らす佑河樹里(ゆかわ じゅり)。ある日、妹から甥を幼稚園に迎えに行くように頼まれた。そこで、久しく外出していない兄に迎えを頼むことに。しかし、甥と兄は帰り道に二人まとめて誘拐されてしまう。身代金を要求する電話がかかってきてに、パニックになる佑河家。怠惰な男たちがいよいよ動くのか…？

テレビアニメにもなった話題作「刻刻」。どこにでもいそうな家族と思いきや、止界術と言われる謎の力を秘めており、ストーリーが展開していきます。日常と非日常が融合した不思議な世界観を、ぜひ味わってみてください。

＜関連テーマ＞
10年代コミック（ホラー） / 2018年アニメ化 / ロングセラーコミック / 10巻以内完結名作青年コミック / 00年代コミック（ホラー） / SFコミック / 名作サスペンス漫画

＜作品紹介＞
インターネット動画を使って、犯罪を予告する男。新聞紙を頭にかぶり、私的制裁を続けている。一方、警視庁サイバー犯罪対策課の吉野絵里香警部補は、サイバー犯罪を取り締まるために全国を駆け巡っていた。ある日、新聞紙の男は某食品加工会社への制裁を予告する。吉野たちが予告動画を見ていると、石川県の食品加工会社で大規模な火災が起こっているというニュースが流れてきた…。

インターネットさえつながっていれば世界に影響を与えることが可能な現代。制裁という名の犯罪をしかけるテロリストと警視庁の攻防戦を描いたストーリーです。生田斗真さんと戸田恵梨香さんで映画化もされた本作を、ぜひ漫画でお楽しみください。


＜関連テーマ＞
2015年映画化 / ロングセラーコミック / 5巻以内完結名作青年コミック / クライムサスペンスコミック / 名作サスペンス漫画

＜作品紹介＞
戦国時代、島寺家の当主は戦を有利に進めるため「丸神山」に城を作ろうと考える。しかし普請の担当者として指名された若者は、特別な意味を持つ丸神山に鍬入れすることを里の者たちが許すはずないと猛反対。その進言に腹を立てた当主は若者を殺害してしまう…。
時はたち、現代。大学生の南丸洋二は、面識のない民俗学教授・丸神に呼び出される。しかし、当の丸神は「丸神の里」に行ったきり行方不明。一体、丸神の里とは何なのか…。

「寄生獣」で知られる岩明均による「七夕の国」。著者ならではの作画はもちろん、ストーリー展開も魅力的な本作。冒頭は歴史漫画を思わせる内容ですが、徐々に超能力などのSF要素が登場するサスペンス漫画です。ぜひ、この機会にご覧ください。


＜関連テーマ＞
SFコミック / 5巻以内完結名作青年コミック / 名作サスペンス漫画

＜作品紹介＞
5歳のとき、中條千里(なかじょう せんり)は、両親、そして最愛の双子の兄を何者かに惨殺される。その後、千里は施設へと送られるものの、家族を殺した犯人への復讐だけを考える毎日。いつか訪れるその日に備えて、犯罪すれすれの方法でお金を稼いでいた。ある日、千里はニュース番組で見覚えのある男を見かける。間違いない、犯人だ…。

復讐を遂げるために、身体も心もすり減らす千里。彼を心配する幼馴染。千里がテレビで復讐すべき男を見かけて以降、悲しい過去を持つ二人の運命の歯車も大きく動き始めます。救いのないストーリーに明るい未来は訪れるのか、ページを進める手が止まらなくなること間違いなしです。ぜひ、ご覧ください。


＜関連テーマ＞
名作サスペンス漫画 / 復讐コミック（男性向け）