読み終わらない本
若松英輔(著者)
/角川学芸出版単行本
作品情報
これから僕は君に、少し長い手紙を書こうと思う――。「今、ぼくたちは、とても困難な時代を生きている。ひとがひととのつながりを見失いつつある時代に生きている。ある意味では、ひとを信頼するという当たり前のことが、こんなにむずかしくなった時代はないかもしれない。でも君が、個人を信頼することがむずかしいことがあっても、人間への信頼を失わないでいてくれたら――今という時代に失望を感じることがあっても、絶望のなかにさえも希望を見い出そうとしたひとが、かつていたことを忘れないでいてくれたら。そう願ってやまない」――「小さなひと」)サン=テグジュペリ、石牟礼道子、岡倉天心、神谷美恵子、吉野源三郎、リルケ、ミル、小林秀雄、河合隼雄【目次】小さなひと春の使者 言葉の花束悲しみの弦コペル君と網目の法則愛と「生きがい」コトバのちから自由の危機いつくしみの手仕事「空」の世界と「いのち」のちから読書の扉愛しいひとおわりに参考文献/ブックガイド
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商品情報
- シリーズ
- 読み終わらない本
- 著者
- 若松英輔
- 出版社
- KADOKAWA
- 掲載誌・レーベル
- 角川学芸出版単行本
- 書籍発売日
- 2023.03.01
- Reader Store発売日
- 2023.03.01
- ファイルサイズ
- 2.1MB
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この作品のレビュー
平均 3.8 (18件のレビュー)
-
若年層に向けて書かれた本だと思いますが大人が読んでも大変心に染みる言葉がたくさんありました。
大変読みごたえがあり、二百数ページの本ですがじっくり読んだので三日かかりました。
人によってこの本で大事…だと思うところはさまざまあると思いますが、私がメモしたところを少しだけ書いておきます。
私も自分だけの一冊をみつけたいと思いました。
○「読書とは、信頼する人間と交わる楽しみであった」(伊藤仁斎)
本はいかに多く読むかが問題ではない。むしろ、どうやって「読み終わらない本」に出会うかが問題。
仁斎が『論語』を見つけたように、ぼくたちも「わたしの古典」を見つけて行かなくてはならない。
○「人は心からも血を流します」(高橋巌)
言葉で世界が変わるなんて、大げさに聞こえるかもしれない。でもほんとうだ。言葉は世界を変え得る。むしろ、言葉こそ、世界の在りようを根底から変える「ちから」を持っている。
○これからの時代、人を死に追いやるのは、病より孤独だという研究がある。言葉との波長が合いづらいこともある。エッセイを読むことも、一篇の詩を受け容れることも、むずかしく感じることがある。そんなときは、目にしている言葉を全部、読もうなどしなくていい。そのとき、ほんとうに必要な言葉を摂りいれればそれでいい。
○高村光太郎は詩は人間が「書く」のではなく、人間から「生まれてくる」ものだという。人間の力で「作った」ものではなく、「いのち」から言葉が「生まれてくる」とき、それは自ずと詩になっていく。人生の困難にあるとき、ぼくたちを救うのは「作る」力だけではなく、さらにいえば「作る」力よりも「生む」ちからだ。
○君にたくさんの本を読んでほしいとは思っていない。でも簡単に「読み終わらない本」には出会ってほしい。そして、君を変えるだけでない変わっていく君と共に「生きて」くれるような本に出会ってほしい。続きを読む投稿日:2023.03.11
というわけで「ブクログ Best User Award 2023」においてBronzeを受賞されたまことさんのおすすめ本『読み終わらない本』を読んでみました
ちなみに、ほんとちなみになんですがひまわ…りめろんさんはSilverでしたちなみに
で本の内容等々についてはそれこそまこっさんのレビューを読んで頂きたい
で、ワタクシがこの本を読んで思ったことはまことさん「らしい」本だなってことでした
もちろんこの「らしい」というのはひまわりめろんが勝手に思うイメージに過ぎません
しかしながら決して短くない期間フォローしフォローされる関係として多くのレビューを読み、どんな本を読んでいるか知り、どんな本に高評価を与えるかを知っている関係性であるなかで思う「らしい」ですのでそれなりの説得力があるのではないかと思います
別にぜんぜん違ってもいいのです別に
またまことさんが選んだ本て知ってるからそう思ったんじゃねでもいいのです
答え合わせはいらんのです
2023年の一冊をを選ぶということをブクログさんがどう捉えているのかわかりませんが、これって真摯に向き合えば向き合うほど相当な苦行です(一冊だけ選べてあーた)
そしてこの苦行はひたすらに自分自身と向き合う作業です
つまりこの一冊はどうしたって自己を投影したものにならざるを得ないのです
そしてなんかちょっといいこと言っていますがほぼほぼkuma0504さんの受け売りです
要するにこの『読み終わらない本』とはまことさん自身であり、まことさんの運命の一冊候補であり
まことさんを知る手がかりとなる一冊なのですよ
で、この一冊を読んでみてまことさんがどんな人だと思ったのか?ってことになるわけですが…うんそれはまぁいいじゃない(そこまで考えてなかったらしい)
ちなみに、ほんとちなみになんですがおびのりさんが自己を投影して選んだおすすめ本は木原音瀬さんの『箱の中』ですちなみに
続きを読む投稿日:2024.03.03
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