ヅカメン! お父ちゃんたちの宝塚
宮津大蔵(著)
/祥伝社文庫
作品情報
「女なのに男の格好をして・・・・・・一体どこがいいんやろ?」鉄道員一筋だった多々良源蔵は定年直前、それまで全く関心のなかった宝塚歌劇団の〈生徒監〉に任命された。突然娘たち(タカラジェンヌ)の”お父ちゃん”となったことに戸惑いつつも真摯に向き合ううち、その眼差しに変化が――。大道具、プロデューサー、演出、父兄・・・・・・ タカラヅカを支える男たち=ヅカメンが織りなす、七つの奮闘物語。
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商品情報
- シリーズ
- ヅカメン! お父ちゃんたちの宝塚
- 著者
- 宮津大蔵
- 出版社
- 祥伝社
- 掲載誌・レーベル
- 祥伝社文庫
- 書籍発売日
- 2020.03.11
- Reader Store発売日
- 2022.04.01
- ファイルサイズ
- 3.3MB
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この作品のレビュー
平均 3.7 (17件のレビュー)
-
宝塚にかかわる男性目線での詳しい内情など、まるで舞台を見ているような気分で読むことができ面白かった。
投稿日:2020.09.25
宝塚ファンなので手に取ってみました。
宝塚歌劇を支える男性たち(生徒監、組プロデューサー、大道具、生徒さんの父、兄)にスポットを当てた、連作短編小説。
ファンとして色々ツッコミたいところはあったけど…、生徒監が阪急電鉄の駅長退職者が多いとか、組プロデューサーの仕事内容とか、「へぇー、そうなんだ」と感心しながら読んだ。
日頃ファンの方のブログを読んでると、役付きの決定をしているのはプロデューサーであるかのように書いてることがあるけど、そうではないようだ。
役を決めるのは演出家。宝塚のプロデューサーは、世間一般が思う「プロデューサー」業とは違うみたい。
生徒監、大道具、プロデューサーは、最初はみんな宝塚に興味がないのに、そこで働き、生徒たちを見てるうちに、特定の生徒を気に掛けたり、心の中で応援したりするようになるくらい肩入れしていく。
遠くから眺めてるファンであってもこれだけ肩入れして応援できるんだから、近くで一緒に舞台作ってる人たちなら、なおさらそうでしょう、と納得。
全編通して登場する、「サンバ」という背の低い男役さん。
いぶし銀の演技が光るダンサーで、研17まで男役をつとめあげた彼女が「結婚したいから、早く性転換しなきゃ」と退団して、その後舞台とは縁のない生活を送っている…というラストは、晴々しい彼女の描写に反して、私は悲しさを感じた。
退団後もお姿を見せて欲しいというのはファンのワガママだと自覚していますが、なんていうのかな、この本では、男役であることがサンバさんの人生にとっての「足枷」であるかの描写になっていて、それが悲しく感じたのだ。もともと、男役やめることを「性転換」と呼ぶ表現も苦手なので、なおのことそう感じました。
サンバさんは、とても気遣いのできる人で優しい。生徒監のお父ちゃんのために新幹線に同乗してあげたり。だから家庭への憧れが特に強かったのかな?と思って納得することにしますね…。
マリコというジェンヌさんが音校に合格するまでの家族の物語は、私にも子どもがいるからジーンときた。
友達と称え合い、互いに高め合って、誰かの幸せを喜んだり、誰かの悲しみに涙できる、そんな子に成長したこと、そんな友人を得たことが、合格より嬉しい。…泣ける。
宝塚歌劇というのは、ジェンヌさんの物語も込みで楽しむものだと、私は思っています。
多くのジェンヌさんが、生まれた時から満ち足りた暮らしを保証されているような裕福なお家の子なのに、その多くが中卒で(中卒学年という意味ではなく、高校中退は学歴としては中卒ということです)、わざわざ、大変な芸事の道に進む。
努力し続けることができる人じゃないと宝塚には入れない、というサンバさんの言葉にも納得。
もちろん、途中で無理だと悟って辞めていく子もいる。
その中で続けていくことの尊さを、改めて実感しました。
この作者さんにとって、この本が初の一般書らしいです。
普段は子供向けの本を書いているとのこと。
この本も一般書というより、文章や内容としてはヤングエイジ向け、小学校高学年〜中学生くらいの子向けかな〜と思いました。
宝塚に興味のある小中学生がいたら、マリコの話「咲くや此の花」は読んで欲しいなって思った。続きを読む投稿日:2023.02.17
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