[新版]企業戦略論【上】基本編―――戦略経営と競争優位
ジェイ・B・バーニー(著)
,ウィリアム・S・ヘスタリー(著)
,岡田正大(著)
/ダイヤモンド社
作品情報
戦略の本質は何か。競争優位とは何か。企業の成功をいかに持続させるか。競争戦略を超えた戦略論の金字塔。欧米MBA校の人気テキスト。従来の競争戦略を中心とした戦略論に、リソース・ベースト・ビュー(経営資源に基づく戦略論)の概念を統合。企業の目的から戦略の本質を明確に定義づけ、成功するめの戦略を解説する。
もっとみる
商品情報
- 著者
- ジェイ・B・バーニー, ウィリアム・S・ヘスタリー, 岡田正大
- 出版社
- ダイヤモンド社
- 書籍発売日
- 2021.12.07
- Reader Store発売日
- 2021.12.15
- ファイルサイズ
- 8.7MB
- ページ数
- 216ページ
以下の製品には非対応です
この作品のレビュー
平均 4.5 (2件のレビュー)
-
(上中下巻あわせての感想)
これまで読んだ経営戦略の分野では、バーニーの「企業戦略論」が一番好きで、私が、いろいろ経営戦略系のことを考えるときの基盤になっているように思う。
私は、「なんて明確に論…理立てて説明してくれる本なんだろう!」と思っていて、経済学の基礎知識がある人は、賛同してくれるのだが、そうでない方には、どうも「難しい」らしい。
そんな「企業戦略論」の新版。
「いや〜、もうロジック系、戦略系は十分です。卒業しました」と思いつつ、一応、確認のため読み始めたら、これがやはりすごくて、一気に読んでしまった。もやもやがスッキリと晴れわたる感じです。
前の日本語ヴァージョンの原著は、第2版で2002年の出版。今回のは、第6版で2020年のもの。出てくる事例はその分アップデートされ、その間の議論が取り入れられているというのは当然として、この新版はもっと広い人たちが読み進めることができるレベルにわかりやすくなっている。
それは、この間に、この本の位置付けが、経営学大学院生向けのテキストから、経営学の学部生やMBAの学生むけのものになっているというのがある。
そのため、細かい専門的な議論は、省略されたり、コラムに移されている。内容がわかりやすくなることに伴い、重要度のランキングみたいなのが見えやすくなって、議論の全体像が見えやすくなっている。
さらに、ポジショニング派とリソース・ベースト・ビュー派とが完全に統合されたものになっている。(前のヴァージョンも統合されていると思っているけど、さらに統合が進んだ印象)
また、「企業倫理と戦略」というコラムが各所に設けられていて、近年の企業の社会的責任の議論との関係での論点が提示されている。
分量も以前のものに比べるとやや薄くなったので、経営戦略の入門図書を読まれた方は、2〜3冊目の中級のテキストとして、読むといいと思う。
もちろん、この本に書いてあることが全てではなく、この本は、基本、経済学をベースとした戦略論のテキスト。最近は、より心理学などをベースとした議論が増えているので、そういうところは、別の本を参照する必要がある。
あと、細かいところでの感想をいくつか?
ポーターの3つの基本戦略のうち「集中戦略」については、前著でもなにをもって「集中」とするかは相対的ではないかという指摘があったように思うが、今回は、はっきりとポーターの基本戦略は、「コストリーダーシップ」と「差別化」の2つとすっきりと整理していて、3つ目の戦略概念として、「柔軟戦略」を位置付けているのも、かなりスッキリした。
ポーター関係では、「戦略グループ」の議論が、今回は言及されていない。結局のところ、この話しも市場をどういう単位でみるかという話しで、「集中戦略」がなくなると同時に、「戦略グループ」の概念もあまり有効性がなくなったんだな〜。(わたしも実務的にあまり現実的な議論には思えていなかった)
あと、全社戦略で、PPMの言及がないというのも、あらためてすごいな。これはどんな入門書にもでているはずだが、経営学的には、ほぼ意味のない議論なんだな、と、あらためて思った。
ついでに、アンゾフのマトリックスもない。それと同様の概念は書かれているわけだが、ツールとしては明示的にはでてこない。これも、思考ツールの一つであって、学術的な意義はそこまで大きくないのかもしれない。
こんな感じで、なにが書いてあるかということに加え、なにが書かれていないかというのも、この本をよむときには面白い視点。
ややマニアックだけど、テキストが学部性向きになることで、前のヴァージョンにはあって、この本には書いていない専門的な議論で、今でも有効な概念もあるので、もともとのヴァージョンも持っておくとよいかも?続きを読む投稿日:2022.01.30
言わずと知れたJ・B・バーニーによる企業戦略論の上巻。ここまでわかりやすいのかというのが衝撃だった。引っかかりもなく(それが悪い可能性もあるのだが)スルスルと読めてしまった。
バーニーになってポジショ…ニングだけではなく企業の内部環境に注目すべきという理論が生まれたわけだけど、その白眉がリソース・ベースド・ビュー、VRIOになる。企業が競争優位性をどこで獲得するのか要はそれが競争に勝ち抜くためには重要でその分析をすべきなんだということなんだと思う。
実際に戦略を立てる際にはもう一歩踏み込んだ分析が必要で、その方法論は中巻以降で語られるのだろうか。楽しみである。
どこかにあるのかも知れないけれど、課題の解答例があるとありがたかったなと思うけど、教科書だから授業で検討してくれということなんだろうな。続きを読む投稿日:2022.04.08
新刊自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
※新刊自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新号を含め、既刊の号は含まれません。ご契約はページ右の「新刊自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される「増刊号」「特別号」等も、自動購入の対象に含まれますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると新刊自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約・新刊自動購入設定」より、随時解約可能です続巻自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
- ・優待ポイントが2倍になるおトクなキャンペーン実施中!
※続巻自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新巻を含め、既刊の巻は含まれません。ご契約はページ右の「続巻自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される特別号等も自動購入の対象に含まれる場合がありますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると続巻自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約自動購入設定」より、随時解約可能ですReader Store BOOK GIFT とは
ご家族、ご友人などに電子書籍をギフトとしてプレゼントすることができる機能です。
贈りたい本を「プレゼントする」のボタンからご購入頂き、お受け取り用のリンクをメールなどでお知らせするだけでOK!
ぜひお誕生日のお祝いや、おすすめしたい本をプレゼントしてみてください。※ギフトのお受け取り期限はご購入後6ヶ月となります。お受け取りされないまま期限を過ぎた場合、お受け取りや払い戻しはできませんのでご注意ください。
※お受け取りになる方がすでに同じ本をお持ちの場合でも払い戻しはできません。
※ギフトのお受け取りにはサインアップ(無料)が必要です。
※ご自身の本棚の本を贈ることはできません。
※ポイント、クーポンの利用はできません。クーポンコード登録
Reader Storeをご利用のお客様へ
ご利用ありがとうございます!
エラー(エラーコード: )
ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。