異文化の中で暮らしてみると見えてくる人間の おかしさ あやうさ あたたかさ工業化が緒に就いたばかりで、何事も効率的には進まない1970年代前半に、読み書きが一切出来ない中国系怪物社長の下で、20人のフランス人技術者と苦楽を共にした。片田舎からやって来た陽気なメイドとの交流を終始楽しんだ。そんなタイの社会の中にどっぷり浸かって暮らしてみると、人間のおかしさ、あやうさ、あたたかさが見えて来た。10年後に再びタイに赴任してみると、その間にタイは、工業化に見事に適応していた。【目次】シリーズ 「命ささら・・・
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ビジネスとは? 自然と命、日常生活と人生、老化。最後は、大気と大地の中に溶け込んで終わる・・・・・・。
ビジネスは、持てるあらゆるものを総動員して問題の発見と解決に当たる全人的ゲーム。だからこそ面白いし、ビジネスによって人は成長する。
中間管理職になってからの振る舞い方には三つのタイプがある。強烈な上昇志向の「パワー人間」、その対極にある「価値人間」、丸く収めることを最優先する「協調人間」である。
第2章以降は、「犬の寝言」「進化」「蝶の羽化」「精子・卵子の数」などの自然の摂理や、パートナーとのすれ違い、日常生活こそが人生、老化、死など命の愛おしさに関する締めくくりの話。
【目次】
第1章 ビジネス
誇るべし、サラリーマン!/信頼と共感を獲得するゲーム/ビジネスによって人は成長する/組織内での三つの振る舞い方/人が人を評価する時、何が起きるか/能力主義、実績主義/大会社の社長になるには/国際交渉/アメリカ企業とイタリア企業
第2章 自然と命
犬の寝言/天然の疑似餌/13年蝉と17年蝉-進化の摂理/シジュウカラの運動能力/アゲハチョウの羽化/精子の数/あるがままの自然を楽しみたい/太陽系の命
第3章 日常生活と人生
三つのすれ違い/鍵をなくす/自転車泥棒と栗まんじゅう/馴染みのトンカツ屋/新しいカレンダー/怒ったところを見たことがない
第4章 老化という現実
やなせたかしの老境/母の社交ダンス/駅階段の上りの最後の一段/低い音が聞きづらい/名刺の処分
第5章 人生の終わりに
大気と大地の中へ/Iさん/動物も植物も諦めない/愛犬の死/両親が残した写真/喪中の葉書/ある家の解体/「おTちゃん」/旅について/死後に残る作品/死に行く時/モンテーニュの臨死体験
【著者】
阿部紘久
『文章力の基本』(54刷、40万部)、『文章力を伸ばす』(共に日本実業出版社)ほか、文章術の本を8冊上梓。大学で10年間指導後、現在は社会人を指導中。エッセイ集もある。
日本にあるIT系米国企業CEO。
大手メーカーの国際部門、経営企画室、宣伝課で勤務。
その間に、タイ、韓国、イタリアで10年間合弁会社を経営。趣味は、山岳写真。 -
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人生は、感性とコミュニケーション!
ビジネスの世界で意味不明の文章にさんざん悩まされた経験を元に、社会人や学生の指導を行いながら、独自の文章技術を説いている。たとえば「人は、お金のためだけに働く訳ではない」と言いたい時に、「働くということは、ただ単に収入を得たり、労働に対する対価を得るという物理的な理由だけの目的で行うのではない」と難しく書いてはならない。主語が2つあったら文も2つに分け、その主語を最初に書くだけで飛躍的に分かりやすくなる。文章論ではロングセラーも生まれた。絵画、写真、音楽などに関しても、独自の論を展開している。
【目次】
第1章 言葉を見つける、文章を書く
考えるとは、言葉を探すこと/文章を苦手とする人がなぜ多いのか/想像力が決め手/日本語は曖昧か/難しい言葉は要らない/語彙力を言う前に/「心のノート」の二つの効用/母語の力こそが大事/分かりやすい文章を書くのは意外に簡単/半覚半睡の時が、一番創造的/「書くのが遅い」という反省について/「かな」「かな」「かな」/「こう」「こう」「こう」/ノイズの氾濫/普通が一番/「すごく」は死んだか?/文章を書くことの三つの喜び/どうしたら英語が話せるようになるか
第2章 アート
作者自身が心からいいと思っているか/一枚だけ絵をあげると言われたら/抽象絵画/超リアリズムの絵画/日本列島のデザイン/山岳写真の会「白い峰」/写真撮影に関する初心者向けヒント/時間芸術/クラシック音楽に親しむために/まず演奏家自身が楽しんでほしい/儀式としてのアンコール
【著者】
阿部紘久
『文章力の基本』(54刷、40万部)、『文章力を伸ばす』(共に日本実業出版社)ほか、文章術の本を8冊上梓。大学で10年間指導後、現在は社会人を指導中。エッセイ集もある。
日本にあるIT系米国企業CEO。
大手メーカーの国際部門、経営企画室、宣伝課で勤務。
その間に、タイ、韓国、イタリアで10年間合弁会社を経営。趣味は、山岳写真。 -
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勉強拒否、冒険旅行、「心のノート」、進路への迷い・・・・・・。
最初の記憶は栃木県の山奥の不自由な生活だった。高校2年の時の三宅島探検が原体験になった。高校3年間は勉強を拒否し、課外活動に熱中した。浪人の1年間は入院生活。特殊な受験勉強法で、生涯初めての棒高跳びに成功するようにして大学に入った。
大学時代は、文章、美術、音楽、旅など感性の世界でさ迷った。やがて写真学校に毎晩通った。卒論には全力投球した。進路には迷ったが、結果としては選択を誤ったと思う。ただし、4回計10年の海外生活は、実りがあった。米国企業への転身、大学講師と著述業への転身も、悪くなかった。
【目次】
第1章 もの心ついた頃
最初の記憶/ニコヨンと泥棒/愚図
第2章 三宅島への旅 (1960年)
第3章 悩み多き高校時代
優等生から勉強拒否へ/うずくまって過ぎ去るのを待つ/課外活動への没頭/光のうごめく世界/スランプは腐った梯子/父親という壁/思いがけない受験勉強法
第4章 20歳
東北へ向かう列車から/肩にとまった赤とんぼ/感性は人それぞれではない/登山/法政大学アカデミーの合唱コンサート/『ゴーリキーの最期』/600番教室にて/「春のめざめ」/作品で勝負する人間/怠惰
第5章 21歳
花なら何でも?/自分は弱者だという意識/東京オリンピック 二つの決勝/主観に徹する/名前も聞かず
第6章 22歳
意欲喪失/「真面目」の二つの意味/初恋の破局/甲子(かし)温泉の紅葉/教室から逃げ出せ/英会話黎明期/素晴らしきラジオ番組/墜落/選別眼
第7章 23歳
公私の区別という観念論/サラリーマン/三度目の三宅島/すき間風/三ちゃんの死/卒論への取り組み(付: ワープロ論)/明快な文章
他
【著者】
阿部紘久
『文章力の基本』(54刷、40万部)、『文章力を伸ばす』(共に日本実業出版社)ほか、文章術の本を8冊上梓。大学で10年間指導後、現在は社会人を指導中。エッセイ集もある。
日本にあるIT系米国企業CEO。
大手メーカーの国際部門、経営企画室、宣伝課で勤務。
その間に、タイ、韓国、イタリアで10年間合弁会社を経営。趣味は、山岳写真。 -
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天空の異郷の中で無心になって歩く
ビジネスキャリアからの卒業旅行として、山岳写真の仲間とヒマラヤ山中を15日間歩いた。8000メートル級の山々はもちろん雄大だったが、寝食を共にした高地民族の人たちとの触れ合いもまた、強烈な思いを残してくれた。彼らは零下10度の屋外で、吹きさらしの簡易テントの下で毛布1枚にくるまり、数人で体を寄せ合って冗談を言いながら寝ていた。高度にももちろん強いが、夜目も利く。体温の自己調節能力にも優れている。空気も水も少なく、物資も少ない山間にあって、高地民族の人々は明るくくったくがなかった。
【目次】
ルクラへ/ゾッキョ/ナムチェ・バザール/キャンズマ/モーン峠/ポルツェタンガからドーレへ/マチェルモ/高地民族の同伴者たち/高山病/ゴーキョ/ゴーキョ・ピーク/一気に千メートルを下る/ルクラに帰着
【著者】
阿部紘久
『文章力の基本』(54刷、40万部)、『文章力を伸ばす』(共に日本実業出版社)ほか、文章術の本を8冊上梓。大学で10年間指導後、現在は社会人を指導中。エッセイ集もある。
日本にあるIT系米国企業CEO。
大手メーカーの国際部門、経営企画室、宣伝課で勤務。
その間に、タイ、韓国、イタリアで10年間合弁会社を経営。趣味は、山岳写真。 -
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異文化の中で暮らしてみると見えてくる人間の おかしさ あやうさ あたたかさ
北イタリアの米作地帯の中にある人口5万人余りの歴史ある町で、2年1ヵ月働いた。なだらかな丘陵地帯では、ブドウ、麦、トウモロコシ、ヒマワリなどが栽培されていた。会社からはアルプスのモンテローザが見えるし、マッターホルンやモンブランまでも遠くない。東北のドロミテも愛すべき山々だった。夏やクリスマスの休暇には、ヴェネツィア、トスカーナ、シチリア、スイスアルプス、スコットランド、南仏などへも旅した。
仕事はハードだったが、職住接近の地の利を生かして懸命に働き、イタリアの人々との信頼関係を楽しんだ。
【目次】
第1章 ピエロ・ルッカのアパート
ヴェルチェッリ/あわただしい赴任/エリーザ/サンバの行列/カヴール広場/コルソ・リベルタ/高速道路からの脱出/初めての山/欧州の家電製品/家具の買出し/緊張の運転/チェルヴィーノ/ヴェネツィア/ドロミテ山群/眠らせてくれないホテル/田舎のタヴェルナ/至福のチェルヴィニア
第2章 映画館の拍手
スイス・アルプス/山の中の一軒家/待たせる/テアトロ・チヴィコ/モンフェラートの丘/管制塔のスト/豪快なタンブレッロ/写真つきの墓/イタリアの犬/歯医者による大工事/空気の透明度/イタリアのパン/日常/火事の夢/シャモニ・モンブランの再会/
スコットランド/奇跡/山が見えますか?/同級生がもたらしてくれた岐路/トンコのバール/身振り手振り
第3章 シチリアから始まった年
シチリア島とポンペイ/裸が氾濫するテレビ/世にも美しき女性/シャッター・チャンス/職住接近/間一髪/早く来た列車/南フランス/トリノ/思いやりとユーモア/イタリアで道を聞く
【著者】
阿部紘久
『文章力の基本』(54刷、40万部)、『文章力を伸ばす』(共に日本実業出版社)ほか、文章術の本を8冊上梓。大学で10年間指導後、現在は社会人を指導中。エッセイ集もある。
日本にあるIT系米国企業CEO。
大手メーカーの国際部門、経営企画室、宣伝課で勤務。
その間に、タイ、韓国、イタリアで10年間合弁会社を経営。趣味は、山岳写真。 -
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異文化の中で暮らしてみると見えてくる人間の おかしさ あやうさ あたたかさ
1980年代前半に暮らした韓国では、人間の情の深さと信義の厚さを感じた。半年もしたら、韓国社会の中にどっぷり浸かっていることに全く抵抗がなくなった。
「韓国人は世論調査では『日本は嫌い』というが、中で暮らしてみると彼らは世界有数の『日本ファン』ではないかと思われるほどだ」「日韓は『似ているようで違う』し『違うようで似ている』。こうした微妙な異同感が面白い」(黒田勝弘)。とりわけ韓国語が日本語と瓜二つの言語であることを知ることは興味深い。
日韓関係を冷静客観的な視点から書いている約10冊の本も紹介している。
【目次】
第1章 狎鴎亭洞の日々
韓国社会の真っ只中へ/日本人として育てられた人/韓国人の日本人観/外食事情/愛国歌/底抜けに親切な人びと/驚くべきトースター/厳寒の中のぬくもり/乗り合いタクシー/間違ったら社長になる/子供の日の昌慶苑/徹底したサービス/薬水洞(ヤクスドン)の企て/あの人が好き/防空演習/アンビヴァレンス/逆転スリーラン/雪岳山/韓国に惚れた/二人の金先生/チョ・ヨンピル/板門店/韓国語の離任挨拶/スタジオ録音
第2章 韓国に関する優れた著作
第3章 韓国語は、日本語と瓜二つ
両言語の基本的な仕組み/「てにをは」(助詞)の対応/固有語の一対一の対応/言い回しの対応/発音の対応/訓読み/漢語のハングル表記/カタカナ の効用/二度の挫折
【著者】
阿部紘久
『文章力の基本』(54刷、40万部)、『文章力を伸ばす』(共に日本実業出版社)ほか、文章術の本を8冊上梓。大学で10年間指導後、現在は社会人を指導中。エッセイ集もある。
日本にあるIT系米国企業CEO。
大手メーカーの国際部門、経営企画室、宣伝課で勤務。
その間に、タイ、韓国、イタリアで10年間合弁会社を経営。趣味は、山岳写真。 -
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異文化の中で暮らしてみると見えてくる人間の おかしさ あやうさ あたたかさ
工業化が緒に就いたばかりで、何事も効率的には進まない1970年代前半に、読み書きが一切出来ない中国系怪物社長の下で、20人のフランス人技術者と苦楽を共にした。片田舎からやって来た陽気なメイドとの交流を終始楽しんだ。そんなタイの社会の中にどっぷり浸かって暮らしてみると、人間のおかしさ、あやうさ、あたたかさが見えて来た。10年後に再びタイに赴任してみると、その間にタイは、工業化に見事に適応していた。
【目次】
シリーズ 「命ささらぐ」 のはじめに
第1章 志願して来た陽気なパダム
第2章 怪物社長スクリー氏
第3章 苦難の中の楽園
「百八十度違う仕事をやらせてください」
第4章 ランシットの詩(1)
氾濫する川/蛍の群れ/熱帯の病/都会のデパートの興奮/池に落ちたゴルフボール/焼けるようなオフィス/ネパールから来たアメリカ人/屋外ダンスホール/通じない電話/子供のための離婚論/フランス人との格闘/パタヤの静寂/村のタイ・ボクシング/チョチョサン/通じてしまう日本語/泰緬鉄道/国際感覚/ワチャラワンの結婚式/屋外映画会/しなやかなスポーツ セパタクロー
第5章 ランシットの詩(2)
オオトカゲ/履きつぶした靴/女性の力仕事/サリカへの道/「お先に」/やって来た新妻/熱帯のアリ/同時三本立て映画/血の日曜日/チェンマイ/ティアンの歌/モノに囲まれた生活/コウノトリの寺/タイ・ダンスを習う/プーケット島/潮干狩り/少ない情報/南の国のサムイ島/パダムの故郷/雨のかからない柱
【著者】
阿部紘久
『文章力の基本』(54刷、40万部)、『文章力を伸ばす』(共に日本実業出版社)ほか、文章術の本を8冊上梓。大学で10年間指導後、現在は社会人を指導中。エッセイ集もある。
日本にあるIT系米国企業CEO。
大手メーカーの国際部門、経営企画室、宣伝課で勤務。
その間に、タイ、韓国、イタリアで10年間合弁会社を経営。趣味は、山岳写真。 -
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