LISTEN――知性豊かで創造力がある人になれる
ケイト・マーフィ(著)
,篠田 真貴子(監訳)
,松丸 さとみ(訳)
/日経BP
作品情報
★自分の視野を超えた知識が持て、一生の友人をつくり、孤独ではなくなる、ただひとつの方法★ ・つまらないギャグを言う人は、大抵人の話を聞いていない・友情を深めるいちばんの方法は、「いつもの会話」・みんな「自分には先入観がない」と思いがち・つじつまが合わない会話をそのままにしておくとだまされる・なぜあの人は「空気が読めない」のか・「自分とは違う」グループに、人は「恐怖」を抱いている・「アドバイス」をしだす人は、きちんと相手の話を聞いていない・「だれかの悪いうわさ」を聞くと、自己肯定感があがる本当に優秀な人は聞く能力が異様に高い「自分の話をしっかり聞いてもらえた」体験を思い出してみてください。それはいつでしたか? 聞いてくれた人は誰だったでしょうか? 意外に少ないのではないかと思います。他人の話は、「面倒で退屈なもの」です。どうでもいい話をする人や、たくさんしゃべる人などいますよね。考えただけでも面倒です。その点、スマホで見られるSNSや情報は、どれだけ時間をかけるか自分で決められるし、面白くないものや嫌なものは、無視や削除ができます。しかし、それがどれほど大事でしょうか。話を聞くということは、自分では考えつかない新しい知識を連れてきます。また、他人の考え方や見方を、丸ごと定着させもします。話をじっくり聞ける人間はもちろん信頼され、友情や愛情など、特別な関係を育みます。「自分の話をしっかり聞いてくれた」ら、自分の中でも思いもよらなかった考えが出てくるかもしれません。どんな会話も、我慢という技術は必要です。しかし、それを知っておくだけで、人生は驚くほど実り豊かになります。
もっとみる
商品情報
以下の製品には非対応です
この作品のレビュー
平均 4.1 (128件のレビュー)
-
聴くことは、学ぶことであり、努力を必要とする
つまるところ人生において、私たちが求めているのは、人を理解し自分を理解してもらうことに尽きる。
これを実現するためには聴くという行為をおいて他にない。
それなのに我々は急ぎすぎ、意識的にじっくり「…聴く」時間をつくるのを面倒だと感じてしまう。
「今は話せないの」というのは、結局のところ「今は聞いていられないの」と同じこと。
「聴かずして語るとは、触れられずして触れるようなもの」で、「人の声は、私たちの身体にも感情にも入り込み、私たちをつかみます。誰かに共鳴することなしに、その人を理解し、愛することはできません」
「よく"聴く"とは、相手の頭と心の中で何が起きているのかをわかろうとすること。そして『あなたを気にかけているよ』と行動で示すことです。自分の考え、感情、意図を持ったひとりの人として理解され、価値あるものとして大切にされる — それこそが、私たち誰もが切望することです」
「愛情を、議論と説得で勝ちとるなどできません。きずなを築くのにいちばん確実な方法は、相手の話に心から耳を傾けることです」
「傾聴を身につければ、どれだけの力を手に入れられるか、みんな知らないんですよね」
自分は親身に聴いているつもりでも、実は相手の話を「受け止め」ているのではなく、「ずらして」自分語りを始めてしまっていることがいかに多いか。
きちんと相手の話を聞かず、ナルシスト的に会話を自分の方へと引き戻し、「だよね?」で終わる質問を繰り返し、自分はすでに知っていることをにおわせる。
そもそも優れた聞き上手は「なぜ?」という質問を使わない。
「なぜ?」という言葉は、人を身構えさせ、自分を正当化しなければいけないと感じさせてしまうからだ。
自分が投げかける質問でどれだけ会話を不毛にしているか、なかなか気づけない。
自分の感情はひとまず置いて、まずは素直に相手の話を聞いてみるべきだ。
相手の繊細さよりも、自分の自我を優先してしまっていては、とても傾聴しているとは言えないだろう。
相手が困って相談に乗っているときも、まずはひたすら耳を傾け、話し手本人がその感情を自覚し、対話を通じて自力で解決策を見つけられるようにするのが望ましい。
それと、話さなくても会話は続くことを理解することが大事で、間や沈黙を早く埋め、かぶせ気味に言葉を発することは、せっかく言葉にしようとしているものを押しつぶしてしまうことになりかねない。
「ジャーナリストとして私は、自分が話さなくても会話は続くと気づくまでずいぶん時間がかかりました。これまでの取材で、質問したからではなくむしろ黙っていたからこそ、興味深く価値ある情報を得られた経験もあります。考えをまとめるための時間と余白を相手のために確保すれば、やりとりからもっと多くを得られるようになります」
「聴くこととは、次に何を言うか気をもまなくてもいいと自分で決意することです」 続きを読む投稿日:2022.09.07
-
人の話を聞くという事はとても難しい。
できているつもりでもできていない事が多々ある。
確かに自分もついつい自分の話をしたくなる人というのは自分の話をちゃんと聞いてくれて、適切な返しを程よくしてくれる人…であるというのはわかっていた。
この「話をちゃんと聞いて適切な返し」をするためのメソッドが言語化されてわかりやすく書いてあるのが本書。
人の話を聞くということをここまで意識したことがなかったので、大変参考になった。少し自分の悪いところを言われているようなところもあり恥ずかしくもなったが、良い学びとなった。
以下、参考になったところのメモ。
・聞くという行為には何よりも好奇心が必要
・腕を組む、ペンをカチカチさせるなどはご法度
・瞑想と同じように、意識が話し手から別の方向に行ってしまったと感じたら意識を話し手に戻す
・人の話を聞かないのは、新しい学びが無いためつまらない人生になる
・過去を頼りに人を理解しようとすると失敗する
・「この人はなぜこの話をしているのだろう?」と自問しながら話を聞くようにする
・気が散る原因は「次に何を答えよう」や「次にどんな破壊力のあることを言ってやろう」と考えるから。自分の話することを先回りして考えずに、今目の前で話している内容に気持ちを集中させる。
・嫌な相手でも「きちんと話を聞こう」と思えば怒りは和らぐ
・生産性の高いチームはみんなの発言量が大体同じくらい
・親密な関係を恐れる人は敵対的で人をこき下ろす意地悪なユーモアを言う傾向がある
・たいした実績のない人ほど自慢をしたがる。眼の前にいる人の素晴らしいところを見つけ出すよりも自分を売り込みたい衝動にかられたらこの話を思い出せ。続きを読む投稿日:2024.04.07
新刊自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
※新刊自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新号を含め、既刊の号は含まれません。ご契約はページ右の「新刊自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される「増刊号」「特別号」等も、自動購入の対象に含まれますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると新刊自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約・新刊自動購入設定」より、随時解約可能です続巻自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
- ・優待ポイントが2倍になるおトクなキャンペーン実施中!
※続巻自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新巻を含め、既刊の巻は含まれません。ご契約はページ右の「続巻自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される特別号等も自動購入の対象に含まれる場合がありますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると続巻自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約自動購入設定」より、随時解約可能ですReader Store BOOK GIFT とは
ご家族、ご友人などに電子書籍をギフトとしてプレゼントすることができる機能です。
贈りたい本を「プレゼントする」のボタンからご購入頂き、お受け取り用のリンクをメールなどでお知らせするだけでOK!
ぜひお誕生日のお祝いや、おすすめしたい本をプレゼントしてみてください。※ギフトのお受け取り期限はご購入後6ヶ月となります。お受け取りされないまま期限を過ぎた場合、お受け取りや払い戻しはできませんのでご注意ください。
※お受け取りになる方がすでに同じ本をお持ちの場合でも払い戻しはできません。
※ギフトのお受け取りにはサインアップ(無料)が必要です。
※ご自身の本棚の本を贈ることはできません。
※ポイント、クーポンの利用はできません。クーポンコード登録
Reader Storeをご利用のお客様へ
ご利用ありがとうございます!
エラー(エラーコード: )
ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。