司馬史観と太平洋戦争
潮匡人(著)
/PHP新書
作品情報
「日清・日露だけを美化し戦前・戦中の昭和を断罪した司馬遼太郎の感覚がわからない。なぜ昭和の戦争だけを負ける戦争、無謀な戦争と決めつけるのか。清国、ロシアという大国を一国で相手にした戦争も無謀であった。あのまま戦争が続いていれば負けていた可能性が濃厚であった。日清・日露こそ僥倖の勝利であり、大東亜戦争にも勝機はあった。」日清・日露戦争だけを美化し、戦前・戦中の昭和を断罪した司馬遼太郎の歴史観が、戦後の日本人に与えた影響は計り知れない――。護憲派は大戦を「侵略戦争」と称し、保守派は彼らの歴史認識を「東京裁判史観」と批判する。我々にとってかけがえのない過去は、左右両派のイデオロギーによって書き換えられてしまった。一方で、朝日新聞と読売新聞は“共闘”して「戦争責任」を追及。しかし、罪を問う資格のある日本人などいるのだろうか? 我々は昭和の歴史をどう振り返るべきか。先の戦争をあらためて問う。
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商品情報
- シリーズ
- 司馬史観と太平洋戦争
- 著者
- 潮匡人
- 出版社
- PHP研究所
- 掲載誌・レーベル
- PHP新書
- 書籍発売日
- 2007.06.15
- Reader Store発売日
- 2021.07.23
- ファイルサイズ
- 0.9MB
- ページ数
- 208ページ
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この作品のレビュー
平均 2.6 (6件のレビュー)
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[ 内容 ]
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日清・日露戦争だけを美化し、戦前・戦中の昭和を断罪した司馬遼太郎の歴史観が、戦後の日本人に与えた影響は計り知れない-。
護憲派は大戦を「侵略戦争」と称し、保守派は彼らの歴史認識を「東京裁判史観」と批判する。
我々にとってかけがえのない過去は、左右両派のイデオロギーによって書き換えられてしまった。
一方で、朝日新聞と読売新聞は“共闘”して「戦争責任」を追及。
しかし、罪を問う資格のある日本人などいるのだろうか?
我々は昭和の歴史をどう振り返るべきか。
先の戦争をあらためて問う。
[ 目次 ]
第1章 日清戦争と太平洋戦争
第2章 「昭和」に通底する司馬史観の陰影
第3章 朝日・読売共闘宣言に異議あり
第4章 「リベラルからの反撃」を粉砕する
第5章 改めて「靖国問題」を考える
終章 大東亜戦争という悲劇
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]投稿日:2011.04.21
先の大戦に於ける責任論や今なお続く日本周辺諸国からの内政干渉とも言える様な批判の嵐。靖国神社を政治家が参拝すれば、韓国や中国では日本車が燃やされ、日本人オーナーの店などは背筋が凍る。靖国問題はA級戦犯…の合祀の決着は付かず、未だ東京裁判の見方についても意見は大きく割れている。憲法改正についても自民党と野党の言い争いは続くし、新聞各社も世論の代表なのか自説を振りかざしているのかよく判らない。勿論さまざまな本を読みながら、私自身もそうした一つ一つの「未解決」問題に対して持論はある。問題は根深く一概にどちらが当たっている、外れているとも言い難い。何より歴史は時間が経てば経つほどに直接その場その時代を生きた関係者は減り、当人達の心理を読み取ることなどできないからだ。それだけでなく、ある人物が信念を抱いて主張する内容は、他の人から見れば全く同意に当たるということもなく、ましてや国家間のレベルになると、お互いの国の考え方・主張が一致する方が珍しい。経済的な状況や、敵の敵は味方といった様な複雑な国家間の意図も含まれてくると、何が真実で何が偽りかは判らなくなってくる。寧ろ判らないくらいに複雑なものだ、と言って逃げ出した方が余程懸命である。本書は世に蔓延るその様な疑問に対して反論を重ねることで、読者に考える事を促していく。
事実だけを見ていくと、人や組織のいっていることはそもそも矛盾だらけだ。新聞社などは戦争礼賛から戦後は一気に反対派に立場を一変させ、いかにも世論を代表するかの如く振る舞いを変える。何度もこうしたレビューで言ってきたことではあるが、私はその様な新聞は信用していない。朝日も讀賣も所詮は発行部数重視のビジネス集団だし、真実を伝える立場をとる事自体が恥ずかしく、過去に何度も誤報を繰り返し、それでいて大した反省もなく国益を失うきっかけを作り続けている。
本書の立ち位置的には、そうした世の中に蔓延る矛盾した意見や立場を真っ向から非難するものであり、読んでて爽快になるのは間違いない。だがそれも結局はどちらかの意見に偏重するきっかけとなりかねない。だからこそこうした書籍を読む際は自分を見失わず、かつ書かれた内容をそのまま鵜呑みにしないよう気をつける必要がある。
重要なのは、まずは自分の力でたくさんの情報を仕入れ、自分の頭で考えることである。そうしたきっかけ作りに、是非とも筆者の様な批判する立場を取って、自分の中でシミュレーションするなどして練習してみるのも良いと思う。そんなきっかけになる一冊である。続きを読む投稿日:2023.08.07
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