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番所医の八田錦のもとへ「酒呑童子」と名乗る人物から恋文が届くようになってひと月。当初は無視するつもりでいた錦だったが、暮れ六つに薬師堂で待つという誘い文句が記されるに至り、人物を見定めるため、岡っ引きの嵐山とともに薬師堂へ赴く。だが、そこにいたのは若旦那風の男をいたぶるならず者たち。はたして酒呑童子は・・・・・・? 全四話収録。
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柳橋の船宿で開かれていた句会に二人の浪人が乱入。男女三人を斬殺し、九人に怪我を負わせる事件を引き起こした。殺された者の中に偽名で参加していた岡っ引がいたことから事態は緊迫。折しも探索に協力する番所医の八田錦は、被害者に関するある重大な事実に気づく。そんな錦の前に現れた吟味方与力が告げた思わぬこととは......? 全四話収録。
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八丁堀の地蔵橋で幼女の溺死体が揚がった。その体には殴打や火傷による無数の傷痕が。一方で親の愛情の証しか、着物には名前と住所を記したお守り袋が縫い込まれていた。すぐさま岡っ引が身元確認に走るが、幼女の長屋は小火騒ぎの真っただ中。はたして幼女の死と何か関係があるのか......? 幸薄い母娘の儚い希望を描く感涙の表題作ほか全四話。
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番所医の八田錦は、その亡骸を見た時、死因が分からなかった。おでこを地面で打った痕跡以外に手がかりらしいものがないのだ。意を決して、定町廻り筆頭同心の許しを得て腑分け(解剖)に臨む錦。彼女が突き止めた思わぬ事実とはいったい......? 苦労人の姉弟と、幼い彼女らを捨て新興宗教の教祖となった母の因果を描く表題作ほか全四話収録。
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御厩河岸之渡で松の木に頭をぶつけて死んでいた大工の検屍のため、定町廻り同心・佐々木康之助に同道した番所医の八田錦は、現場に残された草履跡の多さから〝殺し〟と察する。折しも、公事師(弁護士)を名乗る男が大店に突如現れ、死んだ大工の件で話があると番頭に詰め寄っていた。男の狙いとは?事件の真相とは?表題作ほか全四話収録。
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隅田川で町方与力の水死体が揚がった。遺体を検分した定町廻り同心・佐々木康之助は、首にかぶれたような斑点があることから身投げとされる死因に疑いをもつ。折しも〝検診〟で訪れた診察部屋で、番所医の八田錦から、死んだ与力は悩みを抱えていた節があると聞かされる。はたして佐々木の執念の捜査は、江戸を揺るがす姦計を暴き出した――。
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