もう時効だから、すべて話そうか 重大事件ここだけの話
一橋文哉(著)
/小学館文庫
作品情報
「生涯一事件記者」の、とっておき裏話。
殺人、未解決事件や、闇者会が絡んだ経済犯罪などをテーマに、ノンフィクション作品を次々と発表してきた“覆面ジャーナリスト”一橋文哉氏。著者の原点となったグリコ森永事件から、三億円強奪、酒鬼薔薇聖斗、オウム真理教、和歌山毒カレー、尼崎連続変死、世田谷一家惨殺、餃子の王将社長射殺、そして清原和博覚せい剤、山口組分裂まで、著者しか知り得ない事件の独自ネタや、警察・司法の体質など事件の背景、社会の闇など、今だからこそ語れる話が次々と明かされる。さらに、特ダネをとる取材方法や失敗エピソードもあり、著者の、既刊にはない魅力が垣間見られる貴重な一冊でもある。
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商品情報
- 著者
- 一橋文哉
- ジャンル
- 教養 - ノンフィクション・ドキュメンタリー
- 出版社
- 小学館
- 掲載誌・レーベル
- 小学館文庫
- 書籍発売日
- 2021.05.01
- Reader Store発売日
- 2021.05.07
- ファイルサイズ
- 1.2MB
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この作品のレビュー
平均 2.8 (7件のレビュー)
-
一橋文哉(1954年~)氏は、早大卒、毎日新聞記者等を経て、フリーのジャーナリスト。一橋文哉はペンネーム。グリコ・森永事件、三億円事件、オウム真理教事件、宮崎勤事件、尼崎連続殺人事件、餃子の王将社長射…殺事件、世田谷一家殺人事件等、昭和から平成の大事件をテーマにした多数の著作がある。
私はノンフィクションが好きで、関心のある作品は出版直後に新刊で買うことが多いのだが、一橋氏については、名前は知っていたものの、著書を読む機会がなく、今般偶々新古書店で本書を目にして手に取った。
本書は、著者がこれまでに取材してきた数々の事件について、事件の原因や(類似性がある事件を生む)社会的な背景、事件と捜査の経緯や未解決となった事件の理由等を、エッセイ風に綴ったものである。
尚、題名からは、これまで公表されなかった事実が暴露されているように見えるが、私は著者の他の作品を読んだことがなく、また、それぞれの事件に対するTV・新聞報道の詳細を記憶しているわけではないので、「新事実」がどれほど含まれているのかは不明である。
私は実は半分ほどのところで読むのを止めたのだが、それは、(著者の既刊を読んでいない)私としては、初めて知った事実も多かったものの、著者のスタンスにネガティブな印象を持ったからである。というのは、重大事件(それも凶悪な殺人事件であれば尚更)を扱ったノンフィクション作品は、川名壮志『謝るなら、いつでもおいで』(佐世保小六女児同級生殺害事件がテーマ)にしても、清水潔『殺人犯はそこにいる』(北関東連続幼女誘拐殺人事件がテーマ)にしても、読んでいて息苦しくなるくらいに重いものだった。が、本書には、「身勝手過ぎる凶悪犯罪に喝!」、「横着なバラバラ殺人犯に物申す」等、首を捻りたくなるような表現がしばしば出て来るのである(「犯罪に喝を入れる」や「横着なバラバラ殺人」は適切な表現と言えるだろうか?)。著者が元来そういう感性なのか、本書をエッセイ仕立てにしたせいなのかはわからないのだが。。。
機会があれば、著者の一つの事件を扱った作品を読んでみたいと思う。続きを読む投稿日:2023.06.09
キャリアのあるルポライターなのかもしれないが、企画ぽく様々な事件について表面だけさらっていくから、極めて俗悪的な印象。子どもが犠牲となった事件のディテールを細かに説明していくところは悪趣味に感じられて…、読むに耐えなかった。掘り下げて書いたものはいいのかもしれないが、悪印象が強すぎてもう読む気になれません。。続きを読む
投稿日:2021.10.19
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